息子の”たったの700円”発言にモヤモヤ…子供が「安い」と思う基準はどこから来るの?
LIMO / 2020年9月15日 8時0分

息子の”たったの700円”発言にモヤモヤ…子供が「安い」と思う基準はどこから来るの?
買い物に行ったときに、「あ、これ安いから買っておこう」「これはちょっと高いな…」などと、値段を見てあれこれ判断するのは至極当然のことです。しかし、子供たちが「これは安いね」「これはちょっと高い」などと値段の安い・高いを判断するのはいささか危険かもしれません。
今回は、子供の「たったのX円だから」という一言にモヤモヤしたママのエピソードをご紹介します。
「700円? 安いから買ってよ!」
Cさんは小学3年生の男の子のママ。小学校に上がってから、息子はすっかり買い物にもついてこなくなり、Cさんは一抹の寂しさを感じながらも「あれ買ってー、これ買ってー」の呪縛から解かれて買い物できる喜びを実感する毎日でした。
ある日、ショッピングモールに買い物に行こうとすると、めずらしく息子が「僕もついていく」とのこと。Cさんは久しぶりに息子とショッピングへと繰り出したのです。
ふたりでアレコレと話をしながらモール内を散策していると、息子が不意におもちゃ屋さんの前で立ち止まります。目の前には「特価」というシールが貼られたプラモデル。
「ねぇ、お母さん、これ買ってよ」と息子。
「ダメよ、今日はおもちゃを買いに来たんじゃないんだもの」とCさん。
すると、息子は「え〜、たったの700円だよ? 安いじゃん! 買ってよ!」と口にしたのです。「たったの700円」という言葉と「安いじゃん」という言葉にカチンときたCさん、家に帰ってから息子にこう説明したそうです。
「たったの700円とか、物が安い、高い、と判断するのはあなたが大きくなって、自分でお金を稼いで、そのお金を使えるようになってから。今、あなたはまだお父さんが一生懸命働いて稼いでくれたお金を使っているの。しかもあのプラモデルは、生きていくのに必要なものではないよね? それを『たった700円』『安い』なんて言うのは大きな間違いです」
子供は身近な人から「高い」「安い」を学習している
私たちが物の値段の「高い」「安い」を判断する際には、必ず比較対象があります。たとえば「安い」と判断する基準は、他のスーパーよりも値段が安かった、今までの価格よりも値下げしていた、同じ種類の他の商品よりも価格が低かった…など。
では、子供たちはいったい何をもって「高い」「安い」と判断するのでしょう。
幼稚園年長の娘のママである筆者の知人は、このような興味深い話をしてくれました。
「うちの子供は、100円のお菓子を『安い』って認識しているみたいで、買い物にいったら『このお菓子100円で安いから買って』とか言うのよ。たぶんダンナが100円ショップで『これもたったの100円なんて安いなぁ』って言ってるのが原因じゃないかと思うんだけど」
つまり、知人の娘は、何かと比較して100円のお菓子を「安い」と判断しているのではなく、大人の会話から「100円は安い」と判断するようになった、というわけです。これはなにも知人の娘に限ったことではないような気がします。
えてして子供たちが「これ安い」と発言する背後には、大人の「X円だなんて、安いわね」なんていう言葉が影響しているのではないでしょうか。
ものの価値を教えるいい機会に
子供に「高い」「安い」という判断の仕方を教えるのは非常に難しいものです。かといって、子供たちが「これ安いから買って」などというのをそのままにしているのも…いただけません。
もし、子供が「これ安い」などと言ったら、「どうして安いと思うの?」とまずは聞いてみる。そこで、子供たちが何を基準に「高い」「安い」をジャッジしているのかを知るのです。そして、その答えの内容に応じてその判断が正しいのか、間違っているのかを教えてあげましょう。
まだお金を稼ぐことの大変さ、難しさを知らない子供たちが、独自の判断基準で「高い」「安い」と判断するのはある意味危険なこと。Cさんのように、子供が「これ安いから買って」などと発言したときこそ、子供が不適切な判断基準を持っていないかどうか確かめるチャンスです。ものの価値について教える、いいきっかけになるかもしれません。
まとめ
子供が「これ安いから買って」などと発言するのを聞いてモヤモヤ…という経験をした方は少なくないはずです。しかし、それを頭ごなしに叱っても、子供はきっと「お父さんやお母さんはいつも安いって言っているのに、なんで自分が言うとダメなんだろう」と反発を覚えてしまいます。
「高い」「安い」の判断の基準、物の価値観は成長するにつれて徐々に養われるもの。それまでは、私たち大人が、しっかりと「お金の価値」について教えてあげることが大切だと思います。
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