ワイシャツは消耗品!? 家計を気にして夫にイラッとしていた私が封印したこと
LIMO / 2020年9月21日 11時0分
![ワイシャツは消耗品!? 家計を気にして夫にイラッとしていた私が封印したこと](https://media.image.infoseek.co.jp/isnews/photos/toushin1/toushin1_19233_0-small.jpg)
ワイシャツは消耗品!? 家計を気にして夫にイラッとしていた私が封印したこと
「ワイシャツは消耗品だ」と考える人は多いよう。筆者の夫もそうです。しかし、服が消耗品だなどとは思ってもいなかった筆者は、夫に初めて言われたとき「こんな考え方があるんだ!」とびっくりしてしまいました。
今ではその考えにも一理あると納得していますが、夫のことを「そんなに物を大切にしない人だとは思わなかった」と誤解しかけていた時期も。
今回はそんな筆者が、違和感を覚えていた「ワイシャツ=消耗品」という考え方と、どうやって折り合いをつけるに至ったかをお伝えします。
会社員の必需品、スーツとワイシャツ
オフィスで業務をするときや、顧客と商談をするときなど、多くの会社員にとってスーツやワイシャツは今でも必需品。スーツに袖を通すと気持ちが切り替わって仕事モードにスイッチが入る、という方も多いようです。
筆者の夫も会社員。オフィスでの仕事にはワイシャツとスーツを着ていきます。クライアントの工場などに行って作業することもあり、その際は作業着を着るのですが、圧倒的に「ワイシャツ+スーツ」の日が多いです。
当然の話ですが、衣服は着ているうちに擦れたり汚れたりしてだんだんと劣化していくものです。頑張ってお手入れをしても、下ろし立ての時のシャッキリ感はしだいに失われていきます。特にワイシャツは、首に密着して襟が擦れたり皮脂汚れがついたりしやすく、袖もデスクワークや書類整理でつく黒ずみが洗ってもなかなか落ちなくなってきます。
最終的に廃棄への道をたどることになるのは十分理解できるのですが、1つだけ違和感がぬぐえないことがありました。それは、ワイシャツは消耗品だという“考え方”です。
「ワイシャツは消耗品」への違和感…そのワケは?
「ワイシャツは消耗品だから、ボロボロになるのは仕方ないよね」。襟元のくたびれたワイシャツの汚れを眺めつつ、夫はこう言いました。その言葉を初めて聞いたときは、自分の耳を疑ったものです。
「服が消耗品? 服って何回も、場合によっては何年も着るものじゃないの?」と。
この反発する気持ちは、筆者が家計の管理担当だからかもしれません。夫のワイシャツは家計簿上では「服飾費」。それを「消耗品だ」などと言われてしまうと、ワイシャツを「消耗品費」として計上しなくてはならない気がして、歯みがきやトイレットペーパーのように、どんどん使い捨てられていくイメージが頭に浮かんできてしまうのです。
夫がワイシャツを捨てるのを見ながら、心の中でひそかに「まだ着ることができるのに! もう捨てるの?」と思ったこともありました。
ワイシャツの「平均使用年数」を知って改心
ともあれ、違和感を抱えたままでいるのも気分がよくないので、ネットで検索してみると、「ワイシャツは消耗品」と位置づけている人が意外と多いことがわかりました。なんと、就活をする学生さんに向けて「消耗品のつもりで…」とアドバイスしているものまであるではありませんか。
そして同時に、ワイシャツには2年という「平均使用年数」の目安があるということも知ったのです。それは、「クリーニング事故賠償基準(https://www.zenkuren.or.jp/wp-content/uploads/2016/07/jikobai.pdf)」というものの中に記されていました。クリーニング店とお客との間でトラブルが生じたときに速やかに解決をはかれるよう、行政や関係する業界団体など(https://www.zenkuren.or.jp/news/398)が集まって検討を重ね制定したものです。
その基準によると、仕事で着ることの多いコットンやポリエステルのワイシャツの平均使用年数は「2年」。買ってから2カ月未満でクリーニング事故に遭ってしまった場合は100%補償されますが、2年(24カ月)経った時点では46〜16%(衣服の状態によって評価に幅アリ)しか補償されません。
「2年、なんだ…」
さすがに、クリーニング業のプロたちが示した数字には説得力を感じました。そして夫の姿を思い浮かべました。
夫は毎日スーツを着て出社し、ワイシャツは一日中着ているわけですから、汚れがたまらないわけがありません。複数枚をローテーションして着ているとはいえ、何度も着て洗ってを繰り返していれば、たしかに2年ぐらいでくたびれてきますよね…。
私は在宅で仕事をしているため自由な服装での生活。毎日組み合わせを変えて着ているので夫のワイシャツほど服が劣化することはありません。そんな自分の感覚の延長で考えていたため、「毎日着るものは消耗が激しい」という当たり前の事実に気づくのに、少し時間がかかってしまいました。
以来、「まだ着られるのに…」という心の声は封印しました。今では夫の「ワイシャツがボロボロだなぁ」という独り言が聞こえてきたら、素直に「買い替えようか」と返すようにしています。
まとめにかえて
世の中の流れとしては、職場に着ていく服はカジュアル化が進んでいます。けれども、まだまだスーツやワイシャツが必須の方は多いでしょう。
こだわりのオーダーシャツを大切に着るというのも素敵ですが、消耗品と割り切ってリーズナブルなワイシャツで新品の気持ちよさを楽しむのもアリだな、と思います。この記事を読んでくださったあなたは、どう思いますか?
【参考】
全国クリーニング生活衛生同業組合連合会 HP(https://www.zenkuren.or.jp/news/398)
「クリーニング事故賠償基準(https://www.zenkuren.or.jp/wp-content/uploads/2016/07/jikobai.pdf)」
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