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「コロナショックをどう乗り越える?」投資の先輩は“リーマン時”にどう動いたのか

LIMO / 2020年9月15日 11時45分

「コロナショックをどう乗り越える?」投資の先輩は“リーマン時”にどう動いたのか

「コロナショックをどう乗り越える?」投資の先輩は“リーマン時”にどう動いたのか

新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の感染拡大状況が、ゆるやかに落ち着きつつあります。そんななか、日本では突然の首相交代、大統領選を控えたアメリカの政局など、相場の見通しが立ちにくい状態が続いています。投資・運用方法の見直しについて迷う人もいるでしょう。

2008年のリーマンショック時、投資家たちはどんな動きをとったのでしょうか。調査結果をもとに当時を振り返りつつ、コロナ禍での投資との向き合い方を考えてみましょう。

投資の先輩たちはリーマンショック時にどう行動したのか

アメリカの大手投資銀行の経営破綻に端を発した金融危機、いわゆる「リーマンショック」から12年経ちます。現在投資を行っている人には「リーマンショックを経験していない」いう人もいるでしょう。投資の先輩たちはあのときどんな行動を取ったのでしょうか?

JSKパートナーズ株式会社が投資経験10年以上の人を対象に行った「2020年リーマンショックとコロナショックに関する調査 (https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000002.000056620.html)」の結果をみていきます。

「リーマンショック時にどのような投資行動を取りましたか?」

特に何もしていない・・・36.9%

資産の買い増し・・・18.0%

投資を止めた・・・12.5%

リスクのある資産の売却・・・12.3%

新たな投資先の開拓・・・8.9%

可能な限り現金化・・・7.2%

年利の高いところへ投資した・・・2.9%

その他・・・1.3%

積極的に投資を続けた人、ポジションを整理してリスクを減らした人、何もしなかった人とそれぞれですね。

特に多い「何もしなかった人」は長期投資の視点から動かなかったのか、ただ損切ができなかったのか……。いずれにしてもポジションはキープしています。「資産の買い増し」をした人は下落相場をチャンスと考えたのでしょう。2000年のITバブル崩壊を経験している人が、数年後には相場が戻ったことを記憶している、という部分も大きいと考えられます。

「リーマンショックとコロナショックは、どちらの世界的影響が大きいと思いますか?」

コロナショック・・・82.2%

リーマンショック・・・17.8%

「今後どのような投資を行っていくか教えてください」

投資先を分散させる・・・37.0%

リスクの高い投資には手を出さない・・・25.1%

少額投資をしていく・・・16.3%

年利の高いところへ投資する・・・10.0%

株式や不動産といった王道は攻めない・・・4.6%

その他・・・4.1%

ファクタリングなどの注目されているところへ投資する・・・2.9%

2008年1月4日の日経平均終値は1万4691円でしたが、同年12月30日の終値は8859円まで下落しています。また、下落が始まる前の水準にまで戻るのに約7年かかりました。

そんなリーマンショック時よりも、コロナショックの影響の方がが大きい、と考える人が8割以上。この数字は、今後の投資行動として「投資先を分散させる」が大きな割合を占めていることと無関係ではないでしょう。

「買い増し」それとも「売却」?

2020年9月現在、日経平均は2万3000円台まで回復してはいます。とはいえ、個別の株やファンドの価格が全て戻ってきているわけではありません。なかには許容できる損失を超えてしまったため、運用を終了して資産を投資家に返却したファンドもあります。

買い増すか、売却するかは悩ましいところです。それぞれにメリットとデメリットがあり、相場が下がっている時の買い増しは平均購入コストを下げますが、最終的に相場が上がらないとリスクを増やすだけになります。売却した資産で他の商品を購入すれば、投資先を分散できます。しかし損失が出ている時に売却するのは、投資資産が少なくなることを意味するでしょう。

今後の投資を戦略的に考える前に、まずは自分の足元を確かめてみるのもおすすめです。コロナ禍が想像よりも長引いている、収入が減り、今までのように資産運用を継続できない、というようなケースもあるでしょう。資産運用は余裕資金で行うものですので、日々の生活費から充当すべきではありません。そういった場合、まず投資の規模を縮小できないか検討しましょう。

さいごに

コロナ禍ではあっても「3月から4月にかけて株を購入していれば利益が出たのに……」と思った人は多いのではないでしょうか。実際アメリカでは、ITバブルやリーマンショックで儲けた人に続けと、コロナショックでも株を買う人が相場を押し上げました。投資では、こうした経験を蓄積するのは大切なことです。

また現在、計算上の損失があるけれども、買い増しか売却か判断できない人は、この機会に投資のマイルールを構築しておきましょう。投資の判断をその時の感覚・感情で行わず「投資資産のうち、日本の株式市場で運用するのは○割まで」などと決めるのです。そのルールを守っていくことで判断に悩むことが少なくなりそうです。ぜひ参考にしてみてください。

【参考】
「2020年リーマンショックとコロナショックに関する調査(https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000002.000056620.html)」JSKパートナーズ株式会社
「日経平均株価(https://info.finance.yahoo.co.jp/history/?code=998407.O&sy=2008&sm=1&sd=1&ey=2008&em=12&ed=31&tm=d)」Yahoo!ファイナンス

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