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「贅沢しなければ1000万円は必要ない」専業主婦になれると思う夫の年収は?

LIMO / 2020年9月21日 20時15分

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「贅沢しなければ1000万円は必要ない」専業主婦になれると思う夫の年収は?

若い頃は「できれば年収1000万円の人をつかまえて優雅に暮らしてみたい」なんて話す友人に出会ったりしたものです。しかし、婚活をしたり実際に自分や周囲の年収がわかってくると、年収1000万円越えの人と出会い結婚することがどれだけ大変かということに気が付くのではないでしょうか。

共働き家庭が年々増加する昨今ですが「子供の成長もゆっくり見たいし、お金が許すのであれば自分は専業主婦になりたい」そんな風に考える人もまだまだいるようです。

今回、既婚女性を対象に「専業主婦になるなら夫の年収はいくら必要か?」を調査。結婚して現実が見えてきた方たちの考える「いくらあれば暮らしていけるのか」の感覚を調べました。

約7割の既婚女性が「500万円から800万円あれば暮らせる」と考えている

株式会社サクメディア運営する「OKGIRL」では「専業主婦になるなら、夫の年収はいくら必要ですか?(https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000010.000062646.html)」を質問。読者既婚女性572人が回答しました。その結果、1位となったのが「600万円」の21.8%、2位が「500万円」の19.0%、3位が「700万円」の15.0%、4位の「800万円」の14.0%までを合わせると、全体の69.8%を占める結果となりました。

国税庁が2019年9月に公表した「民間給与実態統計調査(https://www.nta.go.jp/publication/statistics/kokuzeicho/minkan2018/pdf/000.pdf)」によると、1年を通して勤務した給与所得者5026万人のうち、1000万円以上の年間給与所得を得ているのは約250万人で全体のおよそ5%にあたります。ちなみに、男性だけの給与所得者を比較してみると1000万円以上稼いでいる人は全体の7.7%でした。

一方、調査で上位を占めた「600万円台」の割合は9.2%、「500万円台」の割合は13.5%、「700万円台」は6.4%「800万円台」4.4%となっており、合計は33.5%に。「年収500万円以上の所得を得る男性」は、全体の44.0%存在しているので「1000万円欲しい」という希望よりはかなり現実的といえそうです。

住居や生活スタイルに合った年収

それでは、約7割の既婚女性が「夫が500万円から800万円ほどの年収があれば自分は専業主婦になれる」と考えている背景には、どのような考えがあるのでしょうか。

「600万円あれば子供一人なら満足な暮らしができそう」
子供にかけるお金、特に食費や教育費は家計の多くの割合を占めるものです。子供が二人欲しいのであれば、当然その金額は増します。もともとご夫婦が一人っ子を希望しているのであれば、これくらいで足りるのでは、という考えのようです。

「子供は一人で、教育費やレジャー費まで考えると700万円」
「ただ食べさせられる」「最低限の教育費」ではなく、心のゆとりまで考えて満足できる金額はいくらか?としたとき、その希望金額は上がるというのもうなずけます。

「東京に住んで家賃を払って、子供を私立に行かせたら1000万円では足りない。2000万円くらいあれば」
調査の中で「1000万円から2000万円欲しい」と回答した人は全体の約2割ほどでした。物価が高く、家賃や教育費が最もかかるといわれる都心での生活を考えると、年収1000万円ではたりないという考えの人も一定数いるようです。

「年収がおおいにこしたことはないけれど、そもそもの生活水準が低ければ500万円でもやっていける」
反対に、地方で暮らしていて家賃はそこまでかからず、お米や野菜といった食費も自宅で栽培したり貰えるのでそんなにかからない。また、私立中学や高校という選択肢もない地域で暮らすのであれば、500万円あればくらしていけるといった意見も。やりくり次第ではこの中から家族旅行もいけるといった方もいらっしゃいました。

「夫の年収が上がっても働き続けたい」妻も?

アンケートでは、夫が生活をするために満足な年収を得ることができれば専業主婦になりたい、という意見が目立ちましたが、中には「お金を稼ぐことだけが働く意味ではない」という女性たちもいるようです。

確かに、専業主婦は時間的に余裕もあり、子供と接する時間や家のことを満足にする時間もたくさん取れます。しかし、家事や育児だけでなく、自分がこれまで築いてきたキャリアや経験を活かしながら仕事をしたり、世間といつまでも関わっていたいという人や「夫の稼ぎで生活することで対等な関係を奪われるのは嫌」と考える人など、その意見はさまざま。働いている女性=夫の年収では足りない、といえるほど単純な問題ではないことも頭に置いておいた方がいいのかもしれません。

理想の暮らしは人それぞれ

生き方の多様性が認められつつある現代。世帯収入はそんなに高くなくても、家族が毎日顔を会わせていられることが幸せという人もいれば、自分の好きな家や車を購入したり、家族にたくさんの経験やモノを買ってあげるためにたくさんのお金が欲しいという人もいます。そう考えると、世帯ごとに希望の年収に差が出てくるのも当然といえます。

また、社会進出した女性の増加を受け「女性はたくさん稼ぐ男性と結婚し、ゆっくりと家のことができる」ことが幸せという価値観は、すべての女性に当てはまるものではなくなってきているのかもしれません。今後は夫婦の形や親子の形も、その家ごとに違っていることに対し、今以上に違和感がなくなってくるのではないでしょうか。

周囲の生活に惑わされず、自分の家族が幸せになるために必要なお金とは。そんなことを改めて考えてみるきっかけとなれば幸いです。

【参照】
株式会社サクメディア OKGIRL「専業主婦になるなら、夫の年収はいくら必要ですか?(https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000010.000062646.html)」
国税庁「民間給与実態統計調査(https://www.nta.go.jp/publication/statistics/kokuzeicho/minkan2018/pdf/000.pdf)」

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