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「フードロスの削減」から始める、節約上手さんへの道。

LIMO / 2020年9月21日 0時10分

「フードロスの削減」から始める、節約上手さんへの道。

「フードロスの削減」から始める、節約上手さんへの道。

「飽食の時代」、食べたいものが簡単に手に入る世の中です。さらには余った食品を廃棄する「食品ロス(フードロス)」という言葉が登場するほど…。

日本から世界に広まった「MOTTAINAI(もったいない)」の精神とはだいぶ矛盾している感がありますよね。

食料品の購入や、レストランでの外食は、いずれも出費を伴う行為です。食品ロスは、お金を払って手に入れた食べ物を「使い切れない」「食べきれない」ことから起こるわけです。

でも、これひょっとして「お金を捨てている」のと同じでは?

食品ロスを減らし、節約につなげるにはどんな工夫ができるのでしょうか。

1日のフードロスは「1人あたり、お茶碗1杯分」

消費者庁の『令和元年(2019年)度消費者意識基本調査(https://www.caa.go.jp/policies/policy/consumer_research/research_report/survey_002/)』によると、日常生活において捨てる量を「減らさなければならない」と強く感じるものは「プラスチックの容器包装」81.0%、「食品の廃棄物」80.1%となりました。

2020年7月に「プラスチック製買物袋の有料化(https://www.meti.go.jp/policy/recycle/plasticbag/plasticbag_top.html)」がスタートしたことは記憶に新しいですよね。同じように、食品についても「捨てすぎなのでは?」と皆さん強く感じている様子……。

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拡大する(/mwimgs/e/2/-/img_e2d3c7d58b55ee314931c30366c17c5743563.jpg)

※消費者庁の資料をもとに編集部作成

農林水産省の『食品ロス及びリサイクルをめぐる情勢(https://www.maff.go.jp/j/shokusan/recycle/syoku_loss/attach/pdf/161227_4-146.pdf)』によれば、「食品ロス」とは、本来食べられるのに捨てられてしまう食品を指しています。

たとえば日本では、1年間に1人あたり約48kgの食品ロスが出ています。これは、1日で考えると1人あたり「お茶碗1杯分」(約132g)にあたります。

また日本は食料の多くを海外からの輸入に頼っていますが、一方で食品ロスが大量に出ているのも事実……。なんだか矛盾していますし、何より「もったいない」ですよね。

2019年5月に「食品ロスの削減の推進に関する法律(https://www.caa.go.jp/policies/policy/consumer_policy/information/food_loss/promote/)」が成立しました。さらに2020年3月には「食品ロスの削減の推進に関する基本的な方針(https://www.caa.go.jp/policies/policy/consumer_policy/information/food_loss/promote/pdf/promote_200331_0001.pdf)」が閣議決定されています。

「食品ロスの削減」に向けた、国の取り組みが始まっていることが窺えますね。

「食品ロス」みんなの意識とは?

前述の「令和元年(2019年)度消費者意識基本調査(https://www.caa.go.jp/policies/policy/consumer_research/research_report/survey_002/)」では、食品ロス問題についての認知度は88.1%までにのぼりました。老若男女で、食品ロス問題に対しての関心の高さが垣間見える結果に。では、皆さんは日常の食品や食事についてどのようなことに気をつけているのでしょうか。

この調査の結果で、最も高かったのは「外食時、食べきれる量を考えて注文する」(81.8%)で、次に「残さず食べる」(70.0%)となりました。家でも外食先でも、出されたものは完食することを意識している方が多いようです。食品ロスをなくす観点からも、マナーにおいてもぜひ心がけたいことですね。

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※消費者庁の資料をもとに編集部作成

※ドギーバッグ:食べ残しを持ち帰るための容器のこと

また買ってきた食品に対して「食材別に決まった置き場所がある」(69.6%)や、「賞味期限を過ぎた食品があれば食べられるかどうかを判断し、すぐに捨てない」(69.1%)という結果も…。

「食べる機会を逃してしまう」のも食品ロスのひとつです。置き場所を決めると、在庫管理が楽になるメリットがありますので、保存や管理を工夫し買ったものを無駄なく食べることが大切ですね。

食べても捨てても、食品にはお金がかかっています。食品を捨てることはお金を捨てること。食品ロスを減らして、節約につなげる方法を考えてみましょう。

「食品ロス」と「無駄遣い」を同時に減らす!

特に気をつけたいのは、買い物の無駄をなくすことです。お買い得品だと、不要でもつい買ってしまいませんか?まとめ買いのストックは「たくさんあるから大丈夫」と使いすぎてしまったり、使い切れなくて期限切れになったりする場合もあります。

「セール」「お買い得」「期間限定」という言葉にはついつい心が傾いてしまいますよね。そこをぐっと我慢して「必要なものを・必要なときに・必要なだけ」買うように心がけましょう。

「制限」を設けることは節約につながります。食費を1週間ごとに袋分けをする、予算を決める、という方法も効果的です。

必要なものから優先的に、そして適量を買う、という発想が生まれます。お金の無駄遣いを抑えると同時に、買う量を抑えられるので食品ロスの削減にもつながるのです。

使えるお金の上限を決めたら、次に「買い物リスト」を作ってみましょう。ついめんどうになりサボってしまいがちですが、事前に買う物をリストアップしておくことは、節約には効果てきめんです。

「いくらまで使えるか」と「何を買うか」を決めたら、目に見えて無駄遣いが減ります。必要なものを明確化することで、普段の買い物の負担も軽くなるメリットもありますよ。

「食品ロス」に気づくことが節約のスタート!

「食品ロス」と「食費の節約」、この2つの問題を別々に考えていた方も多いと思います。

日頃の生活で、「食べ物を無駄にしているかも…」という心当たりがある場合、ぜひ食費の見直しを始めてみませんか?

スーパーで特売品の野菜を手にとったとき、「これは食べきれるかな?」と考えてみましょう。それが、節約と食品ロス削減のスタートになります。

【参考】
『消費者意識基本調査(https://www.caa.go.jp/policies/policy/consumer_research/research_report/survey_002/)』消費者庁
『プラスチック製買物袋の有料化(https://www.meti.go.jp/policy/recycle/plasticbag/plasticbag_top.html)』経済産業省
「食品ロスの削減の推進に関する法律(https://www.caa.go.jp/policies/policy/consumer_policy/information/food_loss/promote/)」消費者庁
『食品ロス及びリサイクルをめぐる情勢(https://www.maff.go.jp/j/shokusan/recycle/syoku_loss/attach/pdf/161227_4-146.pdf)』農林水産省⾷料産業局
『食品ロスの削減の推進に関する基本的な方針(https://www.caa.go.jp/policies/policy/consumer_policy/information/food_loss/promote/pdf/promote_200331_0001.pdf)』令和2年3月31日 閣議決定

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