熟年夫婦になって実感した「若いうちにやらなくてよかった」こと
LIMO / 2020年9月22日 20時45分
![熟年夫婦になって実感した「若いうちにやらなくてよかった」こと](https://media.image.infoseek.co.jp/isnews/photos/toushin1/toushin1_19410_0-small.jpg)
熟年夫婦になって実感した「若いうちにやらなくてよかった」こと
平成から令和にかわって2年、このあいだに生活に変化があったという人がいるようです。厚生労働省が発表した「令和元年(2019)人口動態統計月報年計(概数)の概況(https://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/jinkou/geppo/nengai19/dl/gaikyouR1.pdf)」によると、2019年に婚姻をした件数は、598,965組と7年ぶりに増加したことがわかりました。しかし、令和元年の節目に結婚するカップルがいる中で、離婚件数も、208,489組と増加傾向にあることも合わせて報告されています。
新婚夫婦が離婚への道を歩まないためにも、先輩夫婦からの助言に耳を傾けてみてはいかがでしょうか。「やっておけばよかった」という意見はよく聞きますが、今回は、熟年夫婦が教える「若いうちにやらなくてよかった」ことをご紹介します。
熟年夫婦は、一体なにに対して「やらなくてよかった」と思っているのでしょうか。
「若いうちにやらなくてよかった」とは
「若いうちにやっておけばよかった…」と思うことはありませんか?令和2年6月に発表された、松井証券株式会社が「結婚3年以内の20~30代男女400人(若年夫婦)」と「結婚30年以上の50~60代男女400人(熟年夫婦)」を対象に調査した「夫婦の家計管理事情に関する調査(https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000120.000019241.html)」によると、若いうちにやっておけばよかったと後悔していることの1位は「資産運用などのお金関係」であるそうです。早めに資産運用をはじめていればよかったと考えているのだとか。
こういった後悔を先に知っておけば、若い夫婦は同じ失敗を繰り返さなくてすみますよね。
では、長年夫婦生活を過ごした熟年夫婦が「やらなくてよかった」ことは何になるのでしょうか。ひとつずつ紐解いていきましょう。
「離婚」
何十年も共に過ごしてきたのなら、一度や二度は夫婦の危機は訪れたでしょう。そんななかでも「離婚しなくてよかった」という意見をまとめてみました。
「私が離婚をしたいと思った理由は、姑問題です。
同居生活で毎日辟易していましたが、ここで離婚すれば子どもたちと路頭に迷う……と考え、耐えました。最終的に介護から最後を看取るまでそばにいたので、自分自身が偉かったな、と思います。夫の親族からも『よく頑張ったね』と褒めてもらいました。(60代・女性)」
「夫のモラハラに、何度も離婚が頭をよぎりました。
ずっと『子どもが成人したら』『夫が退職金を受け取ったら』と計画を立てていましたが、実際に子どもが成人して、夫が退職したら離婚したいという想いが消えました。熟年離婚が怖いのか、夫が私に気遣うようになりましたね。(70代・女性)」
絶対に離婚しない方がいい、ということではないのだとか。みなさんが口を揃えていうのは『勢いで行動しないこと』が大切なのだといいます。離婚以外の選択肢も考慮したうえで、じっくり考えることが重要なようです。
「資産運用」
資産運用は「しておけばよかった」の1位にも関わらず、「しなくてよかった」と思う熟年夫婦もいるようです。それは一体どんな理由なのでしょうか。
「私たちの世代はバブル期に稼いでいました。周囲の羽振りもよかったです。周りはゴルフ会員券や不動産に手を出す人が多かったですね。夫も例にもれず『マンションを買いたい』といっていましたが、私が却下しました。あんな時代でも浮かれずに生活していたおかげで、バブルがはじけた後も変わらずに生活ができています。夫には『借金を抱えずに済んだ』と感謝されていますよ。(60代・女性)」
「無理に増やそうとせず、コツコツ貯めていくことが大切です。株に投資して資産を増やそうとしていると、思わぬ落とし穴がまっているかもしれません。リーマンショックで大損した人が身内にいますが、大変だと感じています。そして、今ではコロナショックで株価の動きが心配です。そんなことを気にするよりは、地道に貯めた金額で安心して過ごした方が精神的にも楽ですよ。(60代・男性)」
資産運用は成功もあれば失敗もありえます。プラスに転じれば問題はありませんが、マイナスに転がれば老後の生活に影響が出てしまいます。堅実に生きていきたい夫婦は、資産運用など考えず、貯蓄に回していくのもよいかもしれません。
「暴飲暴食」
食事に関する意見もありました。「食」は健康に繋がる大切な役割を担っています。若いときは大丈夫だったことでも、年齢を重ねるごとに如実に体に出てくるようです。
「夫の家系は高血圧。私の家系は肥満体型になりやすい。どちらも病気に繋がるので、若いころから食事には気を遣っていました。おかげで、現在も大きな病気にかかっていません。新婚当初は、夫は『食事が質素だ』と文句をいっていましたが、今では夫も健康志向の薄味にも慣れたそうです。(60代・女性)」
健康に気を遣うには、若いうちから取り組んだ方がよさそうですね。目先のことだけを考えるのではなく、今後のビジョンを見据えたうえで、考えて行動することをおすすめします。
熟年夫婦が実感したことを参考に「若いときからやっていなくてよかった」と思えるような夫婦生活を過ごしたいですね。
【参照】
厚生労働省「令和元年(2019)人口動態統計月報年計(概数)の概況(https://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/jinkou/geppo/nengai19/dl/gaikyouR1.pdf)」
松井証券株式会社「夫婦の家計管理事情に関する調査(https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000120.000019241.html)」
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