1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. 経済
  4. 経済

消費増税・コロナ禍で変わった「消費活動」…もっとも変化があった業種とは

LIMO / 2020年9月28日 17時45分

消費増税・コロナ禍で変わった「消費活動」…もっとも変化があった業種とは

消費増税・コロナ禍で変わった「消費活動」…もっとも変化があった業種とは

「駆け込み需要」や「外出自粛」の影響が色濃く出る結果に

2020年になってから新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の話題ばかりですが、昨年は消費にも影響を与える大きな出来事がありました。そう消費増税です。実際のところ増税によって消費活動にも影響が出てきているようで、今回は㈱JCBと㈱ナウキャストが提供する国内消費動向指数「JCB消費NOW(https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000112.000012138.html)」を紐解いていきましょう。

消費増税前の「駆け込み需要」、もっとも買われたのは…

2019年7月から2020年8月の約1年間、日本国内の消費動向はどのように変化したのかを㈱ナウキャストが分析をしています。これによると2019年10月1日から消費税がアップするということで、その前に購入を急ぐ「駆け込み需要」が起きたのは9月15日〜9月30日とわかりました。まさに増税の直前です。

(/mwimgs/7/3/-/img_73d2edcb8ea00356ecf458a1b17ae8d6170629.png)

拡大する(/mwimgs/7/3/-/img_73d2edcb8ea00356ecf458a1b17ae8d6170629.png)

JCB消費者NOW (出典:JCB/ナウキャスト「JCB消費NOW」)

※「JCB消費NOW」本系列
※コロナ新規感染者数(全国)は、各期間中の日次合計値。
参照元:厚生労働省・オープンデータ「陽性者数」(https://www.mhlw.go.jp/stf/covid-19/open-data.html)

具体的に何が買われたのかというと、小売業では「医薬品・化粧品小売業」で消費者数、一人あたりの金額が増えています。他にも「織物・衣服・身の回り品小売業(アパレル)」「機械器具小売業(家電)」、家具などを含む「その他小売業」、「EC」などで消費者数が伸びました。サービス業は「交通」、「娯楽」、「旅行」などで駆け込み需要が見られます。

COVID-19の影響が色濃く出た「医薬品・化粧品小売業」

COVID-19の感染拡大防止のためにマスクが品切れになり、一時的ではあるにせよトイレットペーパーが品薄となりました。この影響を受けたのが「医薬品・化粧品小売業」です。2月後半には消費者数と一人当たり金額が急増しています。

(/mwimgs/b/d/-/img_bd9da38fa408a40478d068143d894e6a200919.png)

拡大する(/mwimgs/b/d/-/img_bd9da38fa408a40478d068143d894e6a200919.png)

医薬品・化粧品小売業について(出典:JCB/ナウキャスト「JCB消費NOW」)

この増加を牽引したのは、20代から40代半ばまでの年代の人で、特に20歳から24歳までの消費は、前年比で50%以上の増加となっています。

スーパーでの買い物、伸びたのは4月後半

2月後半から3月後半にかけては、「スーパーマーケット」において消費者数の増加に加え、一人当たりの消費金額が大幅に増加しました。年齢別では、30代後半から40代前半の消費が伸びています。

(/mwimgs/c/f/-/img_cfe01338c0df3053b09acab6cf0894ab195538.png)

拡大する(/mwimgs/c/f/-/img_cfe01338c0df3053b09acab6cf0894ab195538.png)

スーパーマーケットについて(出典:JCB/ナウキャスト「JCB消費NOW」)

4月前半になると1人当たりの金額がマイナスに転じています。COVID-19による外出自粛もあり、スーパーでの買い物を控えたようです。一方で消費者数は4月前半から5月後半にかけて20%後半から35%以上の増加が見られました。

スーパーマーケットの伸び率は性別でみると、女性よりも男性のほうが高い傾向にあり、年齢別では、30代後半から40代前半の消費の伸びが目立ちます。

コロナでデジタル消費が全世代で伸びる結果に

COVID-19への感染拡大のために、ネットを使った消費も活発になっています。COVID-19前の2019年6月〜8月のEC前年比を見ると、20歳から24歳までの若い世代の伸びが目立ちます。一方年齢が高くなると伸び率は緩やかになり、75歳から79歳では前年比でマイナスになることもありました。

(/mwimgs/c/0/-/img_c0d307d7ff51522827de6f4220e0297757976.png)

拡大する(/mwimgs/c/0/-/img_c0d307d7ff51522827de6f4220e0297757976.png)

年齢別のCOVID-19前、2019年のEC前年比(出典:JCB/ナウキャスト「JCB消費NOW」)

2020年では、すべての年代でプラスになり、とくに65歳以上での20%増加などが目立ちます。ECサイトでの購入、そしてコンテンツ配信などの伸びによって、押し上げられた数字と考えられます。

(/mwimgs/a/9/-/img_a9398fc37acfc7ddb0a57606da128f5771241.png)

拡大する(/mwimgs/a/9/-/img_a9398fc37acfc7ddb0a57606da128f5771241.png)

2020年6月から8月のEC前年比(出典:JCB/ナウキャスト「JCB消費NOW」)

まとめ

消費増税やCOVI-19など、2019年から2020年にかけては消費に大きな影響を与えることが起きました。特にCOVID-19は外出自粛などもあり、それによってネットを使ったサービスが伸びる結果となっています。

他にもリモートワークや新しい生活様式の提唱もありますから、感染の状況によってはさらなる動きがありそうです。

【参考】

『2019年7月から2020年8月の約1年間で日本国内の消費動向はどのように変化したのか 「JCB消費NOW」(https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000112.000012138.html)』  ㈱JCBと㈱ナウキャスト

コロナ新規感染者数(全国):各期間中の日次合計値。
参照元:厚生労働省・オープンデータ「陽性者数」(https://www.mhlw.go.jp/stf/covid-19/open-data.html)

※「JCB 消費 NOW」は、JCB グループ会員のうち、約 100 万会員のクレジットカード決済情報を基に JCB とナウキャストが算出した、現金を含む国内の消費全体を捉えた消費動向指数
※分析期間:2019年7月から2020年8月

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

デイリー: 参加する
ウィークリー: 参加する
マンスリー: 参加する
10秒滞在

記事にリアクションする

次の記事を探す

エラーが発生しました

ページを再読み込みして
ください