お金も時間も足りない!? 「余裕のある暮らし」は遠い目で語る夢なのか…

誰もが憧れる「余裕のある暮らし」。筆者も友達との会話の中で、「余裕がある暮らしっていいよね」などと口にすることがあります。

先日も、友達と他愛もない話をしているときに、「生活に余裕が欲しいね」というような話題になり…ふと思いました。余裕のある暮らしとは、そもそもどんな暮らしなのか？ 欲しいのは金銭的な余裕？ それとも精神的な余裕？

そこで、20〜50代の女性に「余裕のある暮らしとはどんな暮らしか」をリサーチしてみました。

これができれば…！ 私の「余裕のある暮らし」

まずは、「余裕のある暮らし」について、具体的に「これができれば余裕がある暮らしだ」と明言してくれた人たちの意見を紹介します。いずれも、なるほど…と納得できることばかりで興味深い！

「デパコスを買える暮らし。いつも、デパートの化粧品コーナーを見ては『あれが欲しい』『これも欲しい』と思いつつ、結局近所のドラッグストアでプチプラコスメを買う私。いつかデパートで新作コスメを躊躇なく購入したい！」（24歳／会社員）

「節約しなくても貯金ができる暮らし。いつも貯金のために、あれこれ節約するのに疲れます…」（35歳／専業主婦）

「コンビニでお菓子や飲み物が買えること。コンビニは割高だから無駄使い！っていう意見が多いけれど、割高でも気にせず買えるくらいの収入がほしいなぁ」（26歳／アパレル）

「ママ友と気軽にランチに行けること。今は自分が働いていないので、自分だけ外食するのは気が引けます…。何の遠慮もなくランチしたりお茶したりしたいから、娘が幼稚園に入ったら働きます！」（30歳／3歳の女の子のママ）

ほとんどの方が、「余裕のある暮らし＝趣味・嗜好にお金を使える暮らし」と答えてくれています。つまり、一番単純明快な「余裕のある暮らし」の定義は、「好きなものに躊躇なくお金が使える生活」ということになるのかもしれませんね。

大切なのは「心のゆとり」です

「金銭的に余裕のある暮らし」に憧れを抱く女性が多くいる一方で、「精神的にゆとりのある暮らしがしたい」と考えている人も少なくありません。

「いつも朝から晩まで時間に追い立てられているような気がする。例えば寝る前に好きな本を読む時間が持てたり、スキンケアにもっと時間をかけられたりするような暮らしができたらどんなにいいだろう…と思いますね」（29歳／専門職）

「子供が生まれると、こんなにも自分の時間が持てないのか…と驚愕しています。トイレに行くのも子供を抱っこして、ご飯も子供を片手で抱いて食べるから味なんかわからない。『赤ちゃんのタイミング』ではなく『自分のタイミング』で行動できる夫は、余裕があっていいなぁ…と思います」（32歳／生後2か月の女の子のママ）

「子供にちょっとしたことで怒ってしまう自分が嫌です。毎晩子供の顔を見ては、『怒りっぽいママでごめんね』と謝っています。他のママはみんな、子供が何してもニコニコして、余裕がある子育てをしているように思えて自分が情けない。もっと広い心で余裕のある子育てがしたいです。こんな私でも『ママ大好き』と言ってくれる子供に救われています」（30歳／2歳の男の子のママ）

「私、ほんとに家事全般が苦手なんです。掃除も料理も極力したくない！ でも周りには、いわゆる『丁寧な暮らし』をしている人がたくさんいて…。家事はしたくない！と思う反面、生まれ変わったらお菓子を手作りしたり、庭仕事を楽しんだりするような、日々の生活を楽しめる女性になりたいなぁ…なんて思っています」（42歳／主婦）

「自営の我が家は夫婦で朝から晩まで働きどおし、2日続けて休んだことなんてありません。たまには夫と旅行に行ったり、昼寝をしたりしてみたいものです」（52歳／自営業）

時間に追い立てられることなく、毎日の生活を楽しみたい、自分のためだけに使うことができる時間が欲しい…。「心に余裕がある暮らし」をまとめると、そんなところでしょうか。なるほど、言われてみれば「そういう生活ってなかなか難しいよなぁ」と思うことしきりです。

まとめ

「余裕のある暮らし」は、「金銭的に何の不安も不満もない暮らし」と「心にゆとりをもって日々を過ごせる暮らし」の二つに分類されるような気がします。

しかし、結局のところ、金銭的に余裕がないと心にゆとりも持てないでしょうし、何の喜びも見いだせないような毎日では、いくらお金を持っていても虚しいだけ。つまり、「経済的・精神的に落ち着いていて不満や不安がない暮らし」こそが究極の「余裕のある暮らし」と言えるかもしれません。

これはなんとも贅沢な話、ですね。