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「コロナ禍がなかったら…」私と夫の関係はどうなっていた? いつもと違うから気づけた事

LIMO / 2020年10月5日 10時0分

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「コロナ禍がなかったら…」私と夫の関係はどうなっていた? いつもと違うから気づけた事

今年に入り、新型コロナウイルスという脅威に振り回されっぱなしの私たち。先の見えない状況が続き、悪いことばかりに目がいってしまうという人もいるのではないでしょうか。

ゴールデンウィークもお盆休みも、例年とは違う過ごし方をした家庭が多いと思いますが、“いつもと違う”ことが家族や夫婦の絆を強めるきっかけになった、というケースも。

今回は、「意外な好転」を経験した人のエピソードをご紹介します。コロナ禍が家族にもたらしたものとは…?

恒例の帰省を見送ったAさんの場合

自宅から離れた場所に実家があるAさんは、毎年ゴールデンウィークやお盆休みのタイミングで子どもたち2人と一緒に帰省していたそう。Aさんの仕事はノートPCがあればどこででもできるため、子どもたちが長期休みに入るタイミングで、仕事のある夫を残して実家へ帰るのが恒例になっていました。

Aさんの実家があるのは、コロナの感染者数が比較的多い地域。帰省して自宅のある地域へ万が一ウイルスを持ち込んでしまったら…と考えると怖くなってしまい、今年の帰省は見送ったそうです。

「実家では父が一人で生活している上に、子どもたちも楽しみにしていたため、ギリギリまで迷いました。でも、もしもの事があったら実家の父にも私たち家族の周囲にも迷惑がかかると思い、泣く泣く諦めたんです」

例年の長期休暇では、夫だけ別行動だったAさん一家。しかし今年は、子どもが生まれて以来初めて、家族そろって長期休暇を過ごすことになりました。

「今年は帰省もなくなり、スケジュール的にも余裕ができました。夫の仕事が休みの日には、県内の山奥へ川遊びをしにお出かけ。思えば、今まで家族で遠出をする機会ってほとんどなかったんです。だからすごく新鮮でした」

帰省を諦めたことによって、家族で過ごす時間が増えたAさんの家族に、今までにはなかった心の変化があらわれたそう。

「私たちがこの夏に経験したのは、川遊びやキャンプなどアウトドアがメインでした。家族4人一緒にいる時間が長かったこともあって、今まで以上に家族の笑顔が増えました。『言わなくても察してよ』と若干ささくれた空気が漂っていた私たち夫婦の間にも、会話のキャッチボールが増え、絆が深まった気がしています」

新型コロナの影響を受けて実家へ帰省できなかったものの、家族そろって過ごすことの大切さを改めて実感したというAさん。Aさん家族にとって、コロナ禍で得たものは大きかったようです。

保育士として働いているMさんの場合

Mさんは、夫と5歳になる子どもとの3人暮らし。もともと保育士として働いていたMさんは、出産を機にいったん退職して子どもが3歳になるころに復職、という経歴の持ち主です。

Mさんの夫は、朝早くに出勤し夜遅くに帰ってくるため、毎日の育児はワンオペ。復職して2年近くが経ち、やっとワンオペ育児と仕事の両立に慣れはじめてきた、そんな矢先のコロナ禍です。生活の変化がMさん一家にも影響を及ぼすようになりました。

「コロナの影響で、保育園への登園に制限がかかりはじめたんです。我が子が通う保育園でも登園自粛を求めるプリントが配布されましたが、仕事柄休めなかったので、感染の恐怖におびえながら保育園へ通わせていました」

医療従事者など、コロナ禍でも普段と変わらず仕事を続けなければいけない親御さんもいるため、保育園は緊急事態宣言が出ている間も休みなし。当然、保育士であるMさんもそれまでと同じように出勤しないといけない状況が続きました。

「本当は我が子も保育園を休ませたい。でも、それができない。そんな状況に心が折れそうになっていたとき、夫の出勤スケジュールに変化が起きました。システムエンジニアである夫の仕事がテレワークに切り替わったんです」

未曽有のピンチに陥っていたMさんの家庭に、夫がテレワークで家にいるという大きな変化。コロナの影響を受けて仕事量も少し減少傾向にあったようで、子どもが保育園を休める日が増えました。

「夫は仕事がある日でも、時間を見つけては子どもの世話や家事を積極的にしてくれるようになりました。子どももパパと一緒にいられる時間が増えて、とてもうれしそうな様子。私は今まで同様に出勤しなければならず、在宅とはいえ仕事のある夫に家事も育児も頼むのは少し心苦しかったです」

後ろめたさを感じながらも、夫に家事や育児を頼む機会が増えたというMさん。しかし、その影響で、夫にはさらなる予想外の変化があらわれたのです。

「今までは家庭のことにほぼノータッチだった夫ですが、自宅にいる時間が増えたことで、気持ちに変化があったようでした。何も言わずにゴミ出しをするようになったり、洗濯機の終了音が聞こえたらすぐ干しに行ってくれたり。私が仕事から帰ってきてご飯ができていたときには、驚きすぎて『何か私に謝らなければならないことでもしたのかしら?』と疑ってしまったほど。主人の口から、『今までまかせっきりでごめん』という言葉が出たときは、涙が出そうになりました」

Mさんの夫は、自宅にいる時間が増えたことで、家事の大変さ、育児と仕事の両立の大変さが「身にしみてわかった」と言っていたそう。コロナ禍がなければ、ずっと家庭に無関心なままだったでしょう。

子どもとパパの距離も近くなったそうで、コロナにはさんざん振り回されているけれど、悪いことだけじゃないと実感したMさんでした。

“いつもと違う”から気付けることがある

世界中に恐怖の感情を芽生えさせた新型コロナウイルス。しかしコロナ禍は、私たちにこれまでの「当たり前」を見直す機会も与えました。

“コロナ離婚”などという新語も生まれましたが、反対に家族・夫婦の絆が強くなったというケースもけっこう多いよう。

「いつもと違う」のは、見方によっては貴重な機会。うまく利用すれば、コロナ禍の中でもポジティブな成果を見つけられるのかもしれませんね。

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