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熟年夫婦の関係はコロナでどう変わったか。「仲良しカップルはさらに仲良し。じゃあ不仲な二人は!?」

LIMO / 2020年9月26日 0時15分

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熟年夫婦の関係はコロナでどう変わったか。「仲良しカップルはさらに仲良し。じゃあ不仲な二人は!?」

新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の感染拡大により、外出を自粛する人、テレワークで働く人などが増えて、必然的に家族と自宅で過ごす「おうち時間」が長くなりました。

一緒に居る時間が増えることは、それぞれの家庭にどのような影響を与えたのでしょうか?今回は、特に60~70代のシニア夫婦に注目して、コロナ禍で夫婦仲がどう変化したのか、その実態と夫婦それぞれの本音をみていきましょう。

仲良し夫婦はより仲良しに、不仲夫婦の関係はさらに悪化…

女性誌『ハルメク』を発行する「株式会社ハルメク」の生き方上手研究所が60~79歳の既婚男女600人を対象に行った「シニア男女に聞いた『夫婦関係と生活に関する意識調査』(https://halmek.co.jp/media/company/newsrelease/56f543bd71676c35bbd76115b59739a6.pdf)」の結果からは、コロナ騒動による夫婦関係の変化に対する認識が《日頃から仲良しの夫婦》と《不仲の夫婦》で大きく異なっていることが分かります。

コロナ騒動後に夫婦関係が「良くなった」と回答

仲良し夫婦…9.0%
不仲夫婦…0%

コロナ騒動後に夫婦関係が「悪くなった」と回答

仲良し夫婦…0.9%
不仲夫婦…18.8%

特に、コロナ禍で「夫婦関係が悪化した」と考える人が仲良し夫婦では1%にも満たないのに対して、不仲夫婦では18.8%を占めており、もともとあまり良好ではなかった夫婦仲がこの非常事態でさらに悪化しているようです。

「関係が悪くなった」背景には、外出の自粛や働き方の変化によって自分一人だけの時間が減ってしまったことや、在宅にもかかわらず家事に非協力的なパートナーへの不満を募らせるうちに二人の間の溝がより深まってしまうという実態があります。

外出自粛中、夫婦関係が悪くなった背景や理由

「在宅勤務で配偶者と接する機会が長くなった」(60代男性)

「お互いに顔を合わす時間が増えた」(70代男性)

「毎日同じ部屋に一緒にいるため、一人になれる時間がない」(60代女性)

「夫が自宅にいる時間が増えたのに、家庭のことは何もしないで寝てばかり」(60代女性)

「夫がコロナで仕事をやめたので毎日朝昼晩ご飯を作るようになった。食事の支度・片づけ・献立決めにもう、ぐったり。自分の時間がなく疲れ切ってしまった」(60代女性)

非常事態だからこそ募る夫への「モヤモヤ」

もともとあまり仲の良くなかったシニア夫婦においては、シンプルに「顔を合わせる機会が増えた」、そのこと自体が関係をさらに悪化させてしまっていました。

一方で、日頃の夫婦仲の良し悪しに関わらず、コロナ禍以前とはあらゆる面で生活が変化したため、先行きの見えない状況に不安を募らせているシニアの方も少なくないでしょう。

まさしく「非常事態」の今、終わりの見えない感染対策や家計へのダメージを懸念しながら、心身ともに消耗し、さらには呑気に「平常運転」を続ける夫の姿にモヤモヤを募らせている妻たちもいるようです。

「苦労して入手したマスクのありがたみを理解しない夫」

「今では店頭で見かけることも多くなりましたが、2月・3月に使い捨てのマスクを手に入れるのは本当に大変でした。毎朝、開店前にドラッグストアに並んで、必死で家族の分を確保して…。

そんな貴重なマスクを夫は1日1枚どころか、休みの日には朝夕の犬の散歩とコンビニへちょっと買い物に出るのに3枚使うなんて日もあって、本当に信じられません。あれだけ世間ではマスクがない、ないと騒がれていたのに、我が家だけは大丈夫とでも思っていたのか、単にそこまで頭が回らないのか…。

さすがに注意して「1日1枚」を守ってもらいましたが、自宅にマスクがあるのが当たり前、手に入れるための私の苦労を想像すらしない態度には心底ガッカリしました」

とは、会社員のAさんの談。「よくある使い捨てマスク」のありがたみを理解せず、ポンポンと消費していく夫にモヤモヤを募らせていたそうです。

貴重な市販のマスクを夫が優先して使えるように自分と子どもの分は夜な夜な手作りしていたけれど、感謝や労いの言葉ひとつもかけられなかった…という声も聞かれました。

政府から布マスクが送られてくるほどの非常事態なのだから、「大変なときなのに、家族のマスクを用意してもらって助かっているよ」のひと言くらいは欲しいものですよね。

まとめ買いしておいた食料も・・・

その他、「外出の回数を減らすために、工夫してまとめ買いを心がけていました。でも、夫といえば、気まぐれに昼食を作ってくれたかと思えば無計画に食材を使ってしまい・・・。結局買い足すために外出する羽目になった」

「よりによってこのタイミングで糖質制限ダイエットを始めた夫。日持ちのしない肉や魚、卵などの生鮮食品を常備しなければならなくなって、むしろ買い物の回数が増えた!」など、感染対策のために頑張っている妻と、それを顧みず自由に振る舞う夫…という状況が夫婦仲の悪化に繋がるケースも見られました。

非常時だからこそ、さまざまな面での認識のギャップが露わになり、互いに「大変なときなのに意識が低すぎる」「だからってピリピリしすぎ」といった不満が生まれているようです。

理想の夫は「同志」

「あなたにとっての理想の夫とは」と尋ねられたシニア女性のうち、「同志」と答えた人が37.5%と最も多かったという調査結果があります(※「50代~70代のハーレクイン世代女性に聞いた「夫婦関係」に関する意識と実態調査(https://halmek.co.jp/media/company/newsrelease/739211c6a09bde510beee196999e2ed3.pdf)」株式会社ハーバーコリンズ・ジャパン 株式会社ハルメク)

長年連れ添い、人生の苦楽を共にしてきたシニア世代だからこそ、パートナーを「同志」と感じる人が多いのかもしれません。

先の見えない不安な時代だからこそ、不満やモヤモヤを溜め込まないように日頃からしっかりコミュニケーションをとっていきたいものです。感謝や労いの気持ちを持って、互いに尊重し合い、支え合っていけるような夫婦であれたらいいですね。

【参考】
「シニア男女に聞いた『夫婦関係と生活に関する意識調査』(https://halmek.co.jp/media/company/newsrelease/56f543bd71676c35bbd76115b59739a6.pdf)」株式会社ハルメク
「50代~70代のハーレクイン世代女性に聞いた『夫婦関係』に関する意識と実態調査(https://halmek.co.jp/media/company/newsrelease/739211c6a09bde510beee196999e2ed3.pdf)」株式会社ハーバーコリンズ・ジャパン 株式会社ハルメク

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