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「ご飯イヤイヤ」の壁、お惣菜は経済的・栄養的にNGと思っていたけれど…

LIMO / 2020年9月28日 11時0分

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「ご飯イヤイヤ」の壁、お惣菜は経済的・栄養的にNGと思っていたけれど…

子育てをしていると、「子どもがご飯を食べてくれない」という切実な悩みに直面することがあります。外食や給食ではちゃんと食べるのに、家でご飯を食べさせようとすると途端にイヤイヤ。せっかく頑張って食事を用意しても子どもに拒否されてしまうと、嫌でもストレスが溜まってしまうことも。

筆者も子どもが2歳になる少し前から、この「ご飯イヤイヤ」の壁にぶつかりました。そこで得た結論は、多少お金が余計にかかっても自分のストレスを軽くすることが必要だということ、そして無理に食べさせることを諦める勇気でした。

1歳半頃までなんでもバクバク食べていたのに……!

筆者は子どもの離乳食期からレトルトパウチのものをほとんど使用してきませんでした。子どもが直接口にする食べ物について、少し神経質なほど手作りにこだわっていたからです。

掃除や洗濯、洗い物など他の家事については積極的に手抜きをしても、食べ物は人間の体を作り出すもの。出産前にはアスリートフードマイスターの資格も取得し、栄養のある食事を親が用意して食べさせることは子育てにおける使命ではないかとすら考えていたのです。

幸いなことに1歳半頃まで野菜も肉も、なんでもバクバク食べていた筆者の子ども。そのおかげで食事の作り甲斐もあったのかもしれません。保育園に通い始めて給食が始まってからも、家で食べる朝食と夕食については栄養バランスの取れたメニューをなるべく手作りして用意してきました。

転機が訪れたのは、1歳8カ月を過ぎた頃。徐々に夕食でニンジンやトマト、ナスなどの野菜を食べるのを嫌がるように。次第に納豆ご飯やお肉といった食材しか食べなくなりました。刻んで細かくしたりさまざまな調理方法や食べさせ方を試したりしましたが、うまくいきませんでした。

罪悪感を捨ててそれまで否定してきたお惣菜を購入

初めて経験するご飯イヤイヤ期に、次第に高まるストレス。「今日はタンパク質ばかりで食物繊維を全然摂れていない」「ハンバーグや唐揚げなど、脂質の多いものばかり食べている」と栄養の偏りに焦りを覚え始めます。

筆者が手作りした食事を拒否する子どもに対して、「食べなさい!」と厳しく叱り、余計にギャン泣きさせてご飯を食べないという悪循環にも陥りました。この頃の筆者は子どもにご飯を食べさせる時間になると憂うつになっていましたが、同時に子どもも筆者に叱られてばかりで、食事自体が楽しくなくなっていたのかもしれません。

そこで子育て中の友人に相談したところ、「私なんて仕事終わりに夕食作る気力もないから、お惣菜とか出来合いの冷凍食品ばっかりだよ。手作りよりもそのほうが食べてくれるし」と言われます。

そのとき、筆者は肩の力がふっと抜けていきました。「こんなに自分がストレスを抱えて子どもも辛い思いをしている中で、手作りにこだわる必要はどこにあるのだろう」と改めて思い直したのでした。

手作りに比べると食費が高くつくことが気になり、それまでほとんど購入してこなかったスーパーやコンビニのお惣菜や冷凍食品。しかし、試しにスーパーの餃子と煮物を買って子どもに食べさせてみたところ、今までのご飯イヤイヤが嘘のように完食。

その様子を見て筆者自身もかなり気がラクになり、「こういう手抜きをしてもいいんだな」と自分を納得させることができました。今でもたまにご飯イヤイヤが発動しますが、手作りした食事を拒否されるよりも買ってきたお惣菜を拒否されるほうが筆者の受けるストレスは少ないことにも気付きました。

2歳になる今では、週に1、2度程度は夕食時にこうしたお惣菜や出来合いのものを活用するようになっています。確かに手作りした場合に比べたら食費はかかりますが、自分のストレス度合いを考えると決して高い買い物ではないと感じています。

「食べないものは食べない!」という諦めも必要

また、こうしたご飯イヤイヤ期を経験してわかったのは、「どんなに頑張って食べさせようとしても、子どもは食べないときは食べない!」と諦めることの必要性でした。親としては子どもの健康管理のために、どうにかして口に入れて栄養を摂ってもらいたいと焦ってしまいますが、何をどうしても食べないときは食べません。

筆者はたまに、栄養バランスや食費などいろいろなことを諦めて、ファストフードのフライドポテトを食べさせるときもあります。それしか食べないときがあるからです。でもそんなとき、「子どもはそんなものだ」と諦める勇気を持つことは、これから先の長い子育て生活の上でとても重要なのではないかと思います。

「こうでなければいけない」「これはやってはいけない」と勝手に決めつけることで、子どもだけでなく親自身も苦しくなってしまうことは子育てにおいてよくあること。子どもがご飯を食べてくれない悩みについても、「~べき」から解放されることで見えてくる光はあるのではないでしょうか。

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