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働き続けたいミドル・シニア世代は「正社員希望」。その実態とは

LIMO / 2020年9月29日 16時45分

働き続けたいミドル・シニア世代は「正社員希望」。その実態とは

働き続けたいミドル・シニア世代は「正社員希望」。その実態とは

少子高齢化の今の世の中で、定年した後で元気に趣味を満喫したり、仕事をしようと考える人も少なくありません。平均寿命が伸びて定年後のお金の問題もあり、一方で残りの人生を自由に使おうという気持ちもあるのでしょう。

そこで今回はディップ総合研究所が行なった「55〜64歳定年後の就業意向調査(https://www.baitoru.com/dipsouken/all/detail/id=428)」から、ミドルやシニアの働く意欲と課題について見ていきます。

定年後も働きたい人は半数以上

ディップ総合研究所が行なった「55〜64歳定年後の就業意向・就業実態調査」において、定年後も働きたいか?と質問をしたところ「働きたい」が38.0%、「どちらかと言えば働きたい」が19.8%で合計57.8%となりました。

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定年後の就業意欲について(出典:55〜64歳定年後の就業意向調査)

年齢を分けて見てみると、55歳〜59歳では56.1%、60歳〜64歳が63.6%となり、年齢が高い方が就業意欲が高いことがわかりました。

定年後も働きたい理由は?

定年後も働きたいと思っている人が半数以上いる中で、その理由を聞いてみると、55~59歳と60~64歳の両方で「生計の維持」が最も多くなりました。複数回答で64.2%となっています。次いで「家計を補助するため」が46.1%で、お金に関することが働く理由になっているとうかがえます。

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定年後も働きたい理由について(出典:55〜64歳定年後の就業意向調査)

他にも「健康維持のため」が40.4%、「社会とのつながりを得るため」が38.5%など、心身の健康維持に関連する回答もありました。さらに「仕事をすることは当たり前だと思うため」「自分のスキル、能力を活かすため」「働くことが好きなため」など仕事そのものへの興味関心が強いこともわかります。

定年したら仕事はもういい!そう思う理由

定年後は就業したくない理由に関しては「時間に縛られず自由に生活したい」が56.9%で最も多くなりました。他にも「趣味などやりたいことがあり、それに時間をかけたい」がランクインしたことからも、自分の時間を自由に使いたいという気持ちが強いことが見て取れます。

他には「やりたい仕事がない」「仕事探しをするのが手間」という理由も挙がっています。

定年後も同じ職場で働きたい人が6割以上

定年後も就業意欲がある人の場合、現在と同じ職場への就業希望なのか、それとも異なる職場を希望するのかを比較すると、「現在の職場希望」が63.7%、「違う職場を希望」が15.0%と、同じ職場で働きたい人の方が4倍以上という結果になりました。違う職場になると新しい知識や技術が必要になることもあり、不安を感じるのかもしれません。

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定年後の就業先の希望について(出典:55〜64歳定年後の就業意向調査)

正社員で働きたいけれど、現実的には難しいことも

定年後の雇用形態を質問したところ、複数回答で「正社員」が最も多く72.0%、次で「契約社員」が30.3%、「アルバイト・パート」が20.7%となり、正社員希望が7割を超える結果になりました。これは家計のためを考えてのことだと思われます。一方で契約社員やパート・アルバイトの希望もあることから、お金よりも自由な時間を作ったり、仕事のストレス軽減なども考えているのではないでしょうか。

では実際に定年後にどのような雇用形態になっているのでしょう。全体では「正社員」が36.8%、「契約社員」が26.3%、「アルバイト・パート」が23.4%となっています。

最も希望が多かった「正社員」にフォーカスして年代別で比べると、60歳〜64歳は51.0%ですが、65歳〜69歳では21.1%、70歳〜74歳になると14.0%まで下がります。正社員で働きたいという希望があるけれど、年齢が高くなると自分の希望と実際の雇用形態がマッチしないことが浮き彫りになりました。

まとめ

定年後の時間をどう過ごしていくのかは、定年が視野に入ってくる50代だけではなく40代にとっても考えるべき大きな課題となりそうです。自分の希望と現実が合わないこともありますし、そうなるとお金の問題も出てくるのでしょう。逆に定年後は自由な時間を満喫するのもいいですよね。

定年なんてまだまだ先と思わずに、早い段階でイメージをしておくのもよさそうです。

【参考】

「55〜64歳定年後の就業意向調査(https://www.baitoru.com/dipsouken/all/detail/id=428)」  ディップ総合研究所

調査手法:インターネット調査(楽天インサイト利用)
調査期間:2020年8月21日(金)~2020年8月24日(月)
調査対象者:47都道府県内の55〜79歳の男女(定年退職前就業者:47都道府県内の55〜64歳の正社員の男女)
有効回収数:8,000サンプル(定年退職前就業者:1,391サンプルを利用)

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