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名もなき家事&ポテサラ論争…妻たちを呪縛から解く「前向きな手抜き」のススメ

LIMO / 2020年9月29日 0時10分

名もなき家事&ポテサラ論争…妻たちを呪縛から解く「前向きな手抜き」のススメ

名もなき家事&ポテサラ論争…妻たちを呪縛から解く「前向きな手抜き」のススメ

「家事」と聞いて、まず何を思い浮かべますか?

料理や掃除、洗濯などを挙げる人が多いでしょう。最近ではこういった家事を夫婦で分担する家庭も増えてきていますね。

「でも、なぜか妻の不満は溜まる一方…」なんて話、たまに聞きませんか?

それ、夫婦間で「家事」に対する認識が違っているのかもしれません…。


「名もなき家事」=家事の「マネジメント」、5割以上が妻。

内閣府が公表した令和2年(2020年)版「男女共同参画白書」(http://www.gender.go.jp/about_danjo/whitepaper/r02/gaiyou/pdf/r02_gaiyou.pdf)の「家事・家庭のマネジメントの分担」によると、ほとんどの項目で5割以上が妻の負担となっていることがわかりました。

ただし、ここで間違えないでほしいことがあります。

「家事の分担」ではなく、「家事・家庭のマネジメント分担」です。

家事のマネジメントとは、「食事の献立を考える」「食材や日用品の在庫の把握」「家計管理・運営」など、一般的な家事のイメージには当てはまらないもの。「名もなき家事」と呼ばれることもあります。

「イクメン」「家事男子」などという言葉が流行し、夫の家事・育児への参加が増えてきている現代。そんな中でも、「名もなき家事」はいまだに妻の担当のままなのです。

ゴミ捨ては「袋をゴミ捨て場に持っていく」だけではない!

家事のマネジメントには「ゴミを分類し、まとめる」という項目もあります。これも、担当しているのは6割以上が妻。

「どんな家事をしているか」という質問に「ゴミ捨て」と答える男性がいますよね。しかしほとんどの場合、「ゴミ袋をゴミ捨て場に持っていく」という部分しか行っていないのではないでしょうか。そこまでの間に、家中のゴミを集めたり、分類したり、袋を取り換えたりという作業があることに気づいていない人も多いかもしれません。

分別されたゴミをゴミ捨て場まで持っていくことも立派な家事です。でも、その背景にはもっと面倒な作業があるわけです。そのすべてを含めたものが「ゴミ捨て」だと認識されるようになるとよいのかもしれませんね。

「手作り至上主義」の呪縛

「ポテサラ論争」や「冷凍餃子論争」というものを知っていますか?「母親ならポテトサラダくらい自分で作れ」「冷凍餃子を使うなんて手抜きだ」などというエピソードから始まり、SNS上で意見が対立しました。

まだ世間には「手作り至上主義」が残っていることがうかがえる光景です。

「手抜きをしたい」という女性はきっと多いでしょう。しかし、手抜きをすることに罪悪感を覚える人も少なくありません。「栄養が偏るかも」「体に悪い」と、冷凍食品や出来合いのお惣菜を食卓に出すことをためらう人もいるでしょう。

共働き世帯が増え、家事を分担する風潮になってきた現代でも、「女性なら家事をこなすべき」「料理はできて当たり前」という考えは根強く残っています。男性だけでなく、女性自身もその呪縛から逃れられていないのかもしれません。

「べき論」を捨てればラクになる!

世間の目や男性側の考えだけでなく、女性自身も「こうあるべき」という気持ちで自分を追い込んでいるかもしれません。その考え方を少し変えてみませんか?

ゴミ捨てを例にとると、「ゴミ集めから分類まで」すべて夫に任せる、という方法もあります。何となく習慣で自分が背負っていたことを、思い切ってやめてみるのです。

また、「家事は一人で頑張らなくては」という考えもやめてみましょう。特に、専業主婦や育休中の方などは仕事をしていないこともあり、「自分がやらねば」という考えてしまうかもしれません。

すべて一人でこなす必要はないのです。夫(そして、ある程度大きくなれば子どもも)と分担する発想を持ってみましょう。2日1回、冷凍食品や出来合いのお惣菜をとりいれてみれば、調理だけでなくメニューを考える負担も軽くなりますよね。

掃除や洗濯は、高機能家電に頼ったり、「毎日やるべき」という固定概念にしばられず、2日に1回にしてみる、などのスタイルで、「前向きな手抜き」を始めてみませんか。

思い込みでやっているものはたくさんあるはず。その中から「これはなくてもいいかも」と思うものをやめるだけで、気持ちも体もラクになるのではないでしょうか。

さいごに

「名もなき家事」も含め、家事・育児の負担を減らすには、自分自身が「主婦はこうあるべき」という呪縛から逃れることも必要かもしれません。どこを優先するか、何が大切かは十人十色。得意なことも、家族構成などの環境も異なります。

それでも周りの目が気になってしまいますか?

じゃあ、まず見えないところだけでも手抜きをするところから始めちゃいましょう!実母や姑、姉妹やママ友と比較しても意味がありません。自分自身のものさしで考えてみましょう。?

「私にはこのくらいがちょうどいい」と思えるようになれば、世間の声も気にならなくなり、心の負担も軽くなっていくかもしれません。

あなたが「しんどい!」と思ったら、それは「しんどいこと」なのです。

【参考】
令和2年版「男女共同参画白書」(http://www.gender.go.jp/about_danjo/whitepaper/r02/gaiyou/pdf/r02_gaiyou.pdf)内閣府男女共同参画局

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