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還暦を迎えた60歳の貯蓄額と「ゆとりある生活に必要な金額」はいくら?

LIMO / 2020年10月1日 21時0分

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還暦を迎えた60歳の貯蓄額と「ゆとりある生活に必要な金額」はいくら?

一般的に60歳というのは定年退職の年齢であり、「還暦」を人生の節目の一つと捉えている方も多いのではないでしょうか。住宅ローンの完済年齢を60歳に設定している人も少なくないでしょう。

還暦を迎えた後にセカンドライフを楽しもうと考える方も多いものですが、セカンドライフを満喫するにあたってやはり気になるのはお金の問題です。ただ毎日生活するのに必要な金額と、ゆとりを持ちながら生活するために必要な金額は、当然差が出てきます。

そこで今回は、2020年に60歳を迎える「還暦人」の貯蓄事情やお金に対する考え方などについて、紹介していきたいと思います。

還暦人が思うゆとりある生活に必要な金額は?

今年6月にPGF生命は、今年還暦を迎える1960年生まれの男女を対象に「2020年の還暦人(かんれきびと)に関する調査」を行いました。

この調査によると、還暦人が思う「これからの人生で、毎月の生活費として最低限必要な金額(配偶者がいる場合は夫婦2人分)」の平均額は199,710円、「ゆとりのある生活を送るために毎月必要な金額」の平均額は288,399円でした。

生活費として最低限必要な金額と、ゆとりのある生活を送るのに必要な金額の間には、9万円ほどのギャップがあることが分かります。

同調査では、生活費を除いた「毎月自由に使える金額(配偶者がいる場合は夫婦2人分)」についても調査しており、最も多かった回答は「5万円台(23.5%)」となっており、全体の平均金額は56,356円でした。

ただ一方では、5万円未満の金額を回答した人の合計は50.1%と全体の半数を占めており、生活の余剰金についても二極化が進んでいるということが言えそうです。

貯蓄額2,000万円に満たない人の割合が約3分の2

還暦の人のお金事情と言えば、少し前に世間を賑わせた「老後2,000万円問題」が気になるところですが、本調査では還暦人の現段階での貯蓄金額の平均額は、「3,078万円」と出ています。

「意外とみんな持っている…」と思われた方もいるかもしれませんが、この金額はあくまで全体の平均金額であることに注意が必要です。

貯蓄額で最も多くの割合を占めたのは「100万円未満(20.8%)」となっており、「500~1,000万円未満(12.0%)」、「1,000~1,500万円未満(11.9%)」、「100~300万円未満(11.6%)」と続いています。

その一方で、「1億円以上」と回答した人が7.3%、「5,000万円以上~1億円未満」が8.0%、「3,000万円以上~5,000万円未満」が9.9%となっていることから、十分な貯蓄を有している人たちによって平均金額が押し上げられていると言えるでしょう。

実際に、この調査では貯蓄額が2,000万円に満たない人は全体の65.1%を占めており、約3分の2の還暦人が「老後資産2,000万円」が用意できていないことが分かります。

60歳を超えても働きたい人が多い?

同調査の中では、「何歳まで働きたいか」という質問に対して、「60歳まで」と答えた人は全体の13.3%にとどまり、およそ9割弱の還暦人が還暦を迎えた後も働き続けたいと考えているようです。

仕事を辞めると老け込んでしまうから、仕事は自分の生きがいだから…など、仕事を続けたい理由にはさまざまなものがあるでしょう。

ただ、約3分の2の還暦人が老後に必要になるだろうと言われている2,000万円分の貯蓄ができていないことを踏まえると、将来に対する不安から働かざるを得ないと考えている人も、結構多いのかもしれません。

老後を見据えた資金計画が重要

還暦後の生活スタイルは人それぞれですが、自由に生活するためにはそれに先立つお金が必要なのもまた事実です。

定年を目前に控えてお金がないと焦ってみても、天からお金が降ってくることなどありはしませんから、定年を迎える前までに十分な準備をしておかなければなりません。

「老後資産2,000万円」というのはあくまで試算ですが、早い段階から老後の生活を具体的にイメージして準備を始めることは大切です。その1つの手段として資産運用がありますが、長期投資で将来に備えるためにも、できるだけ早めにスタートしたほうが良いでしょう。

まとめ

この記事を読んでいるすべての人がいつかは「還暦人」になるわけですが、その時に自分の希望通りのゆとりある生活を送れるかどうかは、貯蓄金額によるところが大きいようです。

貯蓄をするために今よりも給料が高い会社に転職するのも良し、毎月の貯金をいくらか資産運用に回すのも良し、将来のために自分が今何ができるのかを考えてみることから始めてみてはいかがでしょうか。

【参考資料】「2020年の還暦人(かんれきびと)に関する調査(http://www.pgf-life.co.jp/company/research/2020/001.html)」(プルデンシャル ジブラルタ ファイナンシャル生命保険株式会社)

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