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『半沢直樹』で注目!金融・保険業で働いてる人の平均給料って、どのくらいなの?

LIMO / 2020年10月4日 20時45分

『半沢直樹』で注目!金融・保険業で働いてる人の平均給料って、どのくらいなの?

『半沢直樹』で注目!金融・保険業で働いてる人の平均給料って、どのくらいなの?

大人気ドラマ『半沢直樹』が終了してしまったことにより、いわゆる「半沢ロス」になっている方も多いと思います。

一方で、『半沢直樹』をきっかけに、銀行や金融関連の業界の実態や、給与について興味を持たれた方も多いのではないでしょうか?そこで、今回は金融・保険業で働いている人たちの給与についてみていきましょう。

金融・保険業とは?

総務省(※1)(https://www.soumu.go.jp/main_content/000300074.pdf)によると、「金融業」とは「資金の貸し手と借り手の間に立って資金の融通を行う事業所及び両者の間の資金取引の仲介を行う」事業所のことを指します。

具体的には銀行、信用金庫、クレジットカード会社、証券会社などが分類されます。

次に「保険業」とは、「不測の事故に備えようとする者から保険料の払込みを受け,所定の事故が発生した場合に保険金を支払う」ことを業とするものとされています。

生命保険や損害保険を取り扱う会社のことを指します。

金融・保険業の平均給与は?

金融・保険業の平均給与は他の業種と比較すると非常に高い傾向にあります。

国税庁が発表した「令和元年分民間給与実態統計調査結果」(https://www.nta.go.jp/publication/statistics/kokuzeicho/minkan2019/minkan.htm)(2019年)によると、1年を通じて勤務した給与所得者の1人あたりの平均給与は436万円でした。

一方で、金融・保険業の平均給与は627万円であり、全体平均より約200万円多い結果となりました。

また、平均給与631万円に対して平均賞与は144万円と、平均給与に対する賞与の割合が全業種で最も多いという結果が出ています。

金融・保険業は高所得者が多いの?

では、金融・保険業で働いている方は全体的に高所得者が多いのでしょうか?ここでは「業種別の給与階級別分布」を見てみましょう。

国税庁の同調査(https://www.nta.go.jp/publication/statistics/kokuzeicho/minkan2019/minkan.htm)によると、全業種において、給与を800万円以上もらっている人は全体の9.7%で、500万円以上もらっている人は全体の30.7%でした。

一方で、金融・保険業の給与階級別の分布を見てみると、給与800万円以上の割合は25.9%と、平均の2倍以上の割合となりました。

また、給与が500万円以上の割合は52.7%で、「電気・ガス・熱供給・水道業」と「情報通信業」に次いで3番目に多い業種となります。

金融・保険業の年齢別の給与は?

次に、金融・保険業の年齢別の平均給与がどのようなものかを見てみましょう。

なお、前述の国税庁の調査(令和元年)では詳細情報は非公開のため(2020年10月2日現在)、昨年のデータとなりますが、平成30年分(2018年分)の年齢別の金融・保険業で働いている人の平均給与は以下のようになっています。

金融・保険業の年齢別平均給与

19歳以下:394万4000円
20~24歳 :351万9000円
25~29歳 :450万6000円
30~34歳 :566万3000円
35~39歳 :659万1000円
40~44歳 :665万1000円
45~49歳 :723万7000円
50~54歳 :769万2000円
55~59歳:679万7000円
60~64歳:551万5000円
65~69歳:513万1000円
70歳以上 :443万8000円
合計:631万3000円

ご覧の通り、25歳以上になると平均給与が450万円を上回っています。

2018年分の全体の平均給与が441万円であるのに対し、金融・保険業に勤めている人は20代後半になれば平均以上の給与を受け取っている場合が多いということが分かりますね。

金融・保険業の平均給与が高い理由は?

金融・保険業の平均給与が高い理由として、最も大きな要因は、「規制産業」という新規参入が難しい業種であることが挙げられます。

例えば、証券会社を設立する場合、財務局への認可および登録申請、監督当局との折衝(制度手続き)、証券システムの導入、業務フロー・内部管理体制や業務運営に係るスキーム構築などなど、乗り越えなければならない専門的な課題が山程あります(※2)(https://www.daiko-sb.co.jp/service/consulting/)。

その他にも、銀行や保険会社など、お金を扱う業種の場合は、飲食業や宿泊業などの他業種と比較して新規参入のハードルや必要資金が非常に高いです。

そのため、他業種と比較してライバルが生まれにくく、結果として高水準の給与を得られる傾向にあるのではないかと考えられます。

もう1つの理由は、金融・保険業が「結果がすべての厳しい世界」であることが考えられます。

前述したとおり、金融・保険業は他業種と比較して給与に対するボーナスの割合が高いです。そして、このボーナスの額は、営業成績やこれまでの実績により変わってきます。

「『半沢直樹』のようなドロドロしたやり合いが現実にもある!」とまではいいませんが、結果を残し多額のボーナスを受け取るには、かなりの努力が必要ですし、それなりに大きな修羅場をくぐり抜ける必要がありそうですね。

参考

(※1)「大分類J-金融業,保険業」(https://www.soumu.go.jp/main_content/000300074.pdf)総務省
「令和元年分(2019年)分民間給与実態統計調査」(https://www.nta.go.jp/publication/statistics/kokuzeicho/minkan2019/minkan.htm)国税庁
「平成30年民間給与実態統計調査」(https://www.nta.go.jp/publication/statistics/kokuzeicho/minkan2018/minkan.htm)国税庁
(※2)「証券会社設立支援」(https://www.daiko-sb.co.jp/service/consulting/)株式会社だいこう証券ビジネス

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