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「育児+在宅ワーク」のリアル…幼児・園児・小学生、3人完全ワンオペ母の実体験

LIMO / 2020年10月6日 20時0分

「育児+在宅ワーク」のリアル…幼児・園児・小学生、3人完全ワンオペ母の実体験

「育児+在宅ワーク」のリアル…幼児・園児・小学生、3人完全ワンオペ母の実体験

在宅ワークは小さな子を抱えるママでも、転勤族でも仕事を継続しやすいというメリットがあります。それでも「子どもが小さい間に家で仕事って大変じゃない?」「子どもを見ながら仕事ができるの?」という疑問も残りますよね。

9歳・5歳・3歳の子を育てながら、数回の引っ越しを経験し、完全ワンオペ育児で仕事と家事育児の両立を始めて9年になる筆者。「未就園児(0~2歳)・園児・小学生」に分けて、育児中の在宅ワークのリアルをご紹介します。

育児中の在宅ワーク「仕事時間」の作り方

在宅ワークは子どもを見ながら仕事ができるイメージがあるかもしれません。しかし、残念ながら未就園児から小学生まで、子どもを見ながら仕事はできないのが現実です。

筆者は基本的に在宅でライターや編集をしていますが、仕事中は集中力が必要ですし、パソコンから目も離せません。在宅ワークであっても、「子どもの昼寝中」「子どもが園に行っている間」「子どもが寝ている朝早くか夜遅く」に仕事をすることになります。

「子どもが寝ている朝早くか夜遅く」については、子どもや自分の年齢、自分の体力により個人差があるでしょう。筆者も20代の頃は睡眠を削っていましたが、30代を超えてからは子どもの寝かしつけとともに寝てしっかり睡眠時間をとり、朝仕事をするようにしています。

仕事内容も、いくつもの種類に分けられます。たとえば執筆なら「記事を執筆する」以外に「情報収集」「構成案の作成」「テーマの作成」「推敲」「画像検索」「画像デザイン作成」「入稿作業」「メールチェックや返信」「請求書の作成」など。さらに「情報収集」一つとっても、さまざまな情報収集方法があります。

比較的早めにできるメールチェックや返信は「朝の15分」、情報収集は「昼食後の20分や休憩時間」、事務作業は「夜寝る前の15分」など、仕事内容によって細かく分けて1日の中で分散するようにしています。この部分には仕事時間に入れていないものもあります。

これを踏まえたうえで、年齢別にリアルな状況をみてみましょう。

心身ともに一番大変な未就園児時代

どんな仕事でもそうでしょうが、0~2歳は在宅ワークと育児の両立が最も難しい時期です。そもそも夜間授乳や夜泣きで常に睡眠不足ですし、赤ちゃんの全てのお世話や遊びを行い、1日中子どもから目も離せず体力的に消耗しやすいので、朝早くや夜遅くに仕事の時間を取るのは困難です。

つまり「赤ちゃんの昼寝中=自由時間(つまり仕事時間)」ですが、「赤ちゃんが寝ている間に自分も寝ないと体がもたない」「赤ちゃんの昼寝中じゃなきゃ家事ができない」「コーヒー1杯でいいからゆっくり飲んでみたい」というのが現実。そのため、基本的にはこの時期でも保育園に預けて仕事をする人が多いでしょう。

筆者は個人的な意向で2歳まで在宅育児を行いながら、仕事も同時並行。しかしそれは「仕事の時間=自分の時間」として満足できていた部分が大きかったように思います。0~2歳で在宅育児しながら在宅ワークを行うなら、「好きな仕事」でないと続かないかもしれません。

赤ちゃんが1日2時間昼寝をすれば、週6日で12時間の仕事時間がとれます。日曜日を予備日にし、事務作業や残った仕事を行いました。初めは週2~3回で2時間ずつというように少しずつ在宅ワークを始め、保育園に入ってから増やしていくのもいいでしょう。ただし時間が限られる分、未就園児時代は収入も限られます。

遠方に住んでいた際は、WEB会議にも参加。会社によって異なりますが、7年前でも子連れで会議参加OKの会社も何社かありました。他にも育児中の方が多い会社の会議では認めてもらいやすく、参加不可の場合は一時保育を利用します。一時保育は「急に仕事が増えた」「看病をしたので溜まった仕事がある」といった際にも助かりました。

急な看病が多い園児時代

入園すればまとまった仕事の時間がとれるので、未就園児時代より余裕ができます。ただ、初めは幼稚園だったため、9時に登園して14~15時降園では時間もあっという間に過ぎてしまいます。そのため、延長保育を利用したりしながら、時期を見て保育園へ変更しました。

在宅ワークなので園の行事には参加できますし、月1回集まりのあった役員も経験できます。子どもがケガをしたときでもすぐにかけつけることができ、また我が家は子どもにアレルギーがあるので、いつでもすぐに駆けつけられる安心感は大きかったです。

最も大変なのは、急な看病。特に入園1年目は毎月熱を出し、時には1カ月に2回熱を出すことも。一度熱を出せば3~4日以上看病し、きょうだいがいればそれが2~3倍で、さらに大人にうつる感染症もあります。具合が悪いと子どもも夜眠れず、夜通し看病することも。

在宅ワークでフリーランスだと有給休暇がありません。ありがたいことに理解のある取引先がほとんどですが、何日も、何回もとなると迷惑をかけてしまいます。金銭面においても、当然仕事を休めばその分の収入が減ります。病状にもよりますが、基本的には看病中も子どもが寝ている間に仕事をすることになります。

このように、看病しながらの仕事は心身ともに大変なため、困ったときのために「ファミリーサポートセンターの病後児保育」にも登録。「病児保育」や「病後児保育」の登録もいいでしょう。この時期も急な看病の可能性を考え、余裕のあるスケジュールにしておいた方がよいでしょう。

余裕ができてくる小学生時代

小学生は朝早くから登校するため、朝からまとまった仕事の時間がとれるようになります。園児時代と同様に風邪もひきますが、低学年、中学年、高学年と学年が上がるにつれ、だんだんとその機会も減っていきます。

代わりに子どもの宿題を見る時間が増えたり、習い事の送迎なども増えるので、学校に行っている間に仕事を終わらせるように。2時間仕事をして夕食の下ごしらえをし、また2時間仕事をしたら休憩しつつ掃除機をかけてと、隙間時間で気分転換も兼ねて家事ができるのもメリットです。

何をどこまでやるかは自分次第

育児中でも在宅ワークをすることはもちろん可能ですが、どこまでやるかは人によって異なります。自分は何をどこまでやるか、どんな目的や希望で行うかをまずは明確にするといいでしょう。

どの時間を仕事時間とするか、何歳から園に預けるか、幼稚園にするか保育園にするか……その時々に応じて仕事の種類や数を選べるのは、在宅ワークの一つのメリットとも言えます。まずは少しずつ始めて、自分の体力や子どもの年齢や個性を見ながら、無理をしないペースで続けてみてはどうでしょうか。

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