日経平均株価が“トランプ陽性ショック”で一時23,000円割れ! 終値は続落
LIMO / 2020年10月5日 7時0分
日経平均株価が“トランプ陽性ショック”で一時23,000円割れ! 終値は続落
【東京株式市場】 2020年10月2日
株式市場の振り返り-日経平均株価は続落、トランプ氏コロナ陽性報道で一時23,000円割れ
2020年10月2日(金)の主要指標(カッコ内は9月30日終値との比較)
日経平均株価 23,029円(▲155円、▲0.7%) 続落
TOPIX 1,609.2(▲16.2、▲1.0%) 3日続落
東証マザーズ株価指数 1,221.6(▲4.8、▲0.4%) 続落
東証1部上場銘柄の概況
値上がり銘柄数:399、値下がり銘柄数:1,729、変わらず:48
値上がり業種数:7、値下がり業種数:26
年初来高値更新銘柄数:57、年初来安値更新銘柄数:11
10月1日の終日取引停止により、本記事の記述における前日比は9月30日終値との比較となります。
東証1部の出来高は14億8,464万株、売買代金は2兆8,692億円(概算)となり、いずれも概ね前日並みでした。東証システムトラブルによる前代未聞の終日取引停止の翌日となりましたが、大きな混乱もなく取引再開となりました。
ところが、後場にトランプ大統領の新型コロナ陽性のニュースが流れ、直後から急落となったまま引けています。様々な出来事があったものの、結果的には売買代金は3兆円に迫る水準を維持しました。
そのような中、日経平均株価は後場に入って荒い値動きの末に続落となりました。午後2時前の“トランプ陽性ショック”により、一時9月9日以来の23,000円割れとなる場面も見られましたが、終値はかろうじて23,000円台を維持しています。取引時間中の高値は23,365円(+180円)、安値は22,951円(▲234円)となり、値幅(高値と安値の差)は約414円となりました。
なお、TOPIXも同じような値動きで3日続落となり、下落率は日経平均株価より大きくなっています。
東証マザーズ株価指数は小幅続落、売買代金は114日連続で1,000億円超え
東証マザーズの出来高は1億8,248万株、売買代金は2,588億円となり、いずれも前日より増加しました。依然として個人投資家の投資意欲は堅調であり、売買代金は114日連続で1,000億円を超え、連日で2,000億円を大きく上回っています。
ただ、トランプ陽性ショック直後に一部の主力株が利益確定売りに押されたこと等により、株価指数は小幅続落となりました。それでも終値は1,200ポイント超を維持しています。
5G料金プラン発表の楽天が急騰して年初来高値を更新、青山商事は上場来安値を更新
日経平均株価の上昇に寄与した上位3銘柄
ファーストリテイリング(9983)
ソフトバンクグループ(9984)
オリンパス(7733)
菅首相の携帯料金引き下げ方針で携帯通信各社の収益悪化が懸念される中、今春始めた4Gプランと同額で、大手3社の半額以下という”攻めた”5G料金プランを発表した楽天(4755)が評価され、一時+9%高に迫る急騰となって年初来高値を更新しました。
また、今後の収益悪化が懸念されるソフトバンク(9434)も、10月1日から日経平均株価に新規採用されたことで堅調に推移しています。
さらに、小売り株では業績上振れ期待の大きい西松屋チェーン(7545)が一時+9%弱へ急騰しました。
その他では、前日に米国の投資ファンドからの資金支援を正式発表したレオパレス21(8848)が、一時+27%超高へ連日の大爆騰となったものの、顧客離れは止まらないのでは?という見方により上げ幅を縮小、終値は+8%弱高に止まったのが目を引きました。
日経平均株価の下落に寄与した下位3銘柄
第一三共(4568)
ダイキン工業(6367)
中外製薬(4519)
前代未聞の終日取引停止を受け、日本取引所グループ(8697)が一時▲3%安、取引システムと関連機器を納入した富士通(6702)が一時▲4%弱安へ値を下げましたが、今回の下落は限定的でした。
また、前日に傘下ゆうちょ銀行(7182)の株価下落で約▲3兆400億円という稀に見る巨額評価損計上を発表した日本郵政グループ(6178)が一時年初来安値を更新しましたが、終値は上昇しています。
その他では、AOKIホールディングス(8214)が在宅勤務の広がりによる冬物の売上不振懸念で年初来安値を更新し、同様に青山商事(8219)は上場来安値更新となったことが目を引きました。
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