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老後資産3000万円は欲しいけれど…みんなの年代別「金融資産額」はいくら?

LIMO / 2020年10月8日 18時45分

老後資産3000万円は欲しいけれど…みんなの年代別「金融資産額」はいくら?

老後資産3000万円は欲しいけれど…みんなの年代別「金融資産額」はいくら?

人生100年時代と言われ、長生きが前提となっている今、老後を心配する声も多く聞こえてきます。お金や健康など老後には課題が山積みかもしれません。

今回はメットライフ生命保険㈱が行った『「老後を変える」全国47都道府県大調査2020(https://www.metlife.com/content/dam/metlifecom/jp/corp/pdf/about/press/2020/201002.pdf)』をもとに、老後の考え方や備えの変化について見ていきましょう。

老後の不安を抱える人は約83%。40代が最も高い結果に

メットライフ生命保険㈱では、2018年から定点調査として老後についての調査を行っています。今回は3回目にあたり、全国47都道府県の20歳~79歳までの男女1万4,100人を対象に、「老後」に関する調査を実施しました。

その結果、老後に不安を感じている人は83.5%にのぼり、前回(2019年)よりも2%高くなりました。最も高くなった年代は40 代で89.7%。一方で最も低かったのが60代〜70代で76.9%となりました。ただしこの年代は前年から比べると4.8%増えているため、他の年代の人よりも老後の不安が強くなっている傾向があるようです。

都道府県でみると、老後への不安度が最も高かったのは福島県で92.6%、次いで石川県の88.7%、北海道の88.5%と続きました。

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都道府県別に見た老後への不安について(出典:メットライフ生命保険㈱の調査より)

コロナの影響で約半数が老後不安が増えた結果に

新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の影響で老後不安に変化があったのでしょうか。これについて質問をしたところ、「不安が増えた」が48.7%と約半数が影響を受けたことがわかります。「お金」「健康」に不安を感じているようです。20代〜30代では「仕事・学業」への不安も見られます。

コロナが与えた考え方や価値観の変化は?

COVID-19によって老後に対する考え方や価値観の変化があった割合は、全体では29.6%、最も低かったのは30代で26.0%、最も多かったのは60代〜70代で34.2%となっています。変化の内容としては、「貯蓄意識の高まり」「健康への気遣い」「生活費の節約」などが挙げられています。

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COVID-19による考え方や価値観の変化について(出典:メットライフ生命保険㈱の調査より)

老後のために計画的にお金を貯める人が増えている

老後の心配のトップにある「お金」。「計画的に貯めている」「計画的ではないが少しずつ貯めている」と回答した人は、全体では61.4%となりました。この割合は年々高くなっていて、2年前の2018年と比較した場合、50代では10%以上高くなったことがわかりました。

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拡大する(/mwimgs/1/3/-/img_135cdd441bf89b300434ae8bfc44ff8b64705.png)

老後のためにお金を貯めているかどうかについて(出典:メットライフ生命保険㈱の調査より)

現在の金融資産はどのくらい?

また「現在の保有金融資産額」(平均値)を2019年と比べてみると、どの年代においても増えています。

年代別の現在の保有金融資産(2020年対2019年比)

全体:1,158万円(+155万円)
20代:385万円(+158万円)
30代:567万円(+28万円)
40代:855万円(+137万円)
50代:1,174万円(+61万円)
60代〜70代:1,916万円(+277万円)

※金融資産のみで不動産や土地は除く
※異常値は外して集計

老後に必要だと自分が考える金額にはほど遠い…

「老後の備えに必要な金融資産と自らが想定する金額」は全体では前年と比べて74万円高い3,007万円となりました。20代と60代〜70代では、前年比で200万円以上高く想定されていました。

現在の保有金融資産と必要だと思う老後資金を比較すると、金融資産が不足していると感じていることがわかります。

老後の備えに必要な金融資産と自らが想定する金額(2020年対2019年比)

全体:3,007万円(+74万円)
20代:2,673万円(+258万円)
30代:2,883万円(-200万円)
40代:3,015万円(+6万円)
50代:3,028万円(-41万円)
60代〜70代:3,184万円(+234万円)

「現在の保有金融資産」と「老後の備えに必要な金額と自らが想定する金額」の差額(2020年)

全体:-2,849万円
20代:-2,288万円
30代:-2,316万円
40代:-2,160万円
50代:-1,854万円
60代〜70代:-1,268万円
※金融資産のみで不動産や土地は除く
※異常値は外して集計

まとめ

8割以上の人が老後の不安を抱える中、COVID-19の影響もあって不安は増えています。金融資産は年々増えてはいるものの、老後に必要だと自分で考える金額には届かないことが多いことも不安材料の1つかもしれません。

お金とは生涯を通して付き合っていくことになりますから、できるだけ若いうちから老後に向けての心構えがあるとよさそうです。

【参考】

『「老後を変える」全国47都道府県大調査2020(https://www.metlife.com/content/dam/metlifecom/jp/corp/pdf/about/press/2020/201002.pdf)』 メットライフ生命保険㈱

調査対象: 全国47都道府県に在住 (調査実査時点) の20歳~79歳の男女を、各都道府県で性・年代別に各30人ずつ(60歳~79歳は合算)合計1万4,100人
調査方法:インターネット調査
調査期間:2020年8月8日(土)〜8月17日(月)

※スコアは集計時に各都道府県の性年代の人口動態の構成比に合わせて、ウェイトバック集計を行う
※集計データの構成比(%)は小数点第2位以下を四捨五入しているため、合計しても必ずしも100%にならない場合がある
※提示しているスコアについては、四捨五入の関係上、足し引きした場合に数値が増減する場合がある

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