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教えて!「iDeCoの運用商品ってどうやって選べばいいの?」

LIMO / 2020年10月7日 0時25分

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教えて!「iDeCoの運用商品ってどうやって選べばいいの?」

2020年、新型コロナウイルス(COVID-19)の影響で私たち取り巻く社会・経済は激変しました。同時に多くの人が投資に目を向けるきっかけになった年でもあります。

コロナ禍で収入が減った人もたくさんいる中、将来を見据えて投資を行う人は減っていないようです。国民年金基金連合会の発表によると、iDeCo(個人型確定拠出年金)の加入者数は2018年の3月から2020年の7月までに約2倍になりました。

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※iDeCo公式サイトのデータをもとに、編集部作成

第2号加入者(主に厚生年金保険や共済組合等に加入している人)と第3号加入者(主に第2号加入者の配偶者)は順調に加入者が増えています。

そこで今回は、会社員や公務員とその配偶者でまだiDeCoを始めていない人に向け、基本的なiDeCoの仕組みと運用商品の選び方についてご紹介します。

iDecoのキホン

iDeCoは年間上限額の範囲内で積み立てて運用し、60歳以降に年金または一時金で受け取る個人型確定拠出年金です。投資信託、定期預金や保険などの金融商品を自分で選択して運用します。

iDeCoのメリット

資金を積み立てる「掛金の拠出」は、年間上限額の範囲内で全額が所得控除の対象となり、所得税や住民税などの支払い負担が軽くなります。そして利息や運用益についても、通常であれば約20%の税金がかかりますが、iDeCoなら運用益に対する税金はかかりません。さらに、年金を受け取るときも「退職所得控除」や「公的年金等控除」の対象となります。

iDeCoのデメリット

デメリットとしてまず挙げられるのは、まず、個人年金保険と同じように引出しが原則60歳以降となる点です。さらに、60歳時点での引出しには、10年の預入期間が必要であることも注意すべき点でしょう。

また、公的年金の加入状況によって拠出限度額が決まっているため、好きな金額を運用できる仕組みではない点もデメリットであると考えられます。

運用商品の種類

iDeCoでは運用商品を自分で選びます。運用商品は大きく分けて2つあります。

1つ目は、元本確保型の運用商品です。元本確保型とは私たちが拠出したお金(元本)が確保されるタイプをいい、定期預金や保険商品がそれに該当します。

2つ目は、元本変動型の運用商品です。元本変動型とは、私たちが拠出したお金が運用によって増減するタイプのことをいいます。つまり、運用がうまくいけば高い収益が期待できます。反対に、運用が上手くいかなかった場合は元本割れのリスクがあり、こちらは主に投資信託で運用されています。

投資信託の種類

投資信託とは、投資家から集めたお金を一つの大きな資金としてまとめて専門家が運用し、その運用成果を投資家それぞれに分配する仕組みの金融商品です。投資信託は「投資対象」による分類と「運用スタイル」による分類ができます。

投資対象による分類

投資対象とする資産には主に「株式」と「債権」があります。資産が「国内」のものか、「外国」のものかという分類もできます。一般的に「株式」は「債権」よりもリスクが高く、「外国」は「国内」よりもリスクが高いとされています。ここで先ほどの元本確保型を含めてリスクの大きさを確認しましょう。

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上記以外にも資産の対象や地域をミックスした「バランス型」の投資信託や不動産に投資する投資信託もあり、リスクは商品の内容によって決まります。

運用スタイルによる分類

次に、運用スタイルによる分類も見ていきましょう。

●パッシブ(インデックス)型

市場の動きを示す指数(インデックス)と同じ値動きを目指して運用する投資信託です。たとえば、日経平均株価のインデックス型投資信託を見てみると、日経平均株価と同じような値動きをしていることが分かります。

●アクティブ型

市場の動きを示す指数を上回るリターンを目指して運用している投資信託です。日経平均株価のアクティブ型投資信託を買ったとすると、日経平均株価の値動きを上回るリターンが望める反面、その分リスクも高めになります。

アクティブ型は専門家による投資判断や信託報酬が発生するため、パッシブ型よりもコストが高い傾向にあります。

iDeCoで運用商品を選ぶときのポイント

実際に運用商品を選ぶときには、どのような点に留意すればよいのでしょうか。ここではリスクの分散と許容度について取り上げます。

1) リスクの分散

iDeCoは毎月の掛金を複数の商品に振り分けることができます。しかし、投資対象を1カ所に集中した場合、その運用成績が悪ければ大きな損失になり、掛金全体が毀損してしまいます。

例えば、毎月1万円の掛金があるなら、4,000円は元本確保型、3,000円は外国株式、3,000円は国内債券、というように投資対象を分散することによってリスクが分散されます。どれかの運用成績が悪くても、被害は一部分で済みます。

2)リスクの許容度

毎月の掛金に対して、自分のリスク許容度はどれくらいなのかを確認しておきましょう。iDeCo以外にも老後資金の準備がある人にとっては、iDeCoではリスクを取ってもいいと考えるかもしれません。

また、60歳までまだまだ時間がある若い世代や、収入の多い人などもリスク許容度は高いと言えるでしょう。リスク許容度の低い人は元本確保型の割合を多くする、リスク許容度の高い人はアクティブ型の投資信託を組み入れる、などご自身の状況にフィットした構成を目指しましょう。

さいごに

iDeCoは中・長期型の投資によって、老後資金の準備を早めに始めようと考えている人にはおススメの制度といえるでしょう。

運用商品には選択肢が多く、どれにするか迷うケースもあると思います。商品ごとのリスクを理解し、ご自身が納得できる商品を選んでいきましょう。

【参考】
iDeCo公式サイト(https://www.ideco-koushiki.jp/) 
「最新iDeCco加入者等について(令和2年7月)(https://www.ideco-koushiki.jp/library/pdf/number_of_members_R0207.pdf)」 国民年金基金連合会

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