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世帯年収700万円で感じる幸せ。「羨ましいをなくして暮らす」生き方って?

LIMO / 2020年10月7日 18時45分

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世帯年収700万円で感じる幸せ。「羨ましいをなくして暮らす」生き方って?

「目標だった年収1000万円に到達してもお金持ちという実感がわかない」という人が多い昨今ですが、中には「我が家は世帯年収700万円だけど充分幸せと感じている」という人もいるようです。

幸福の感じ方が人それぞれなのは当然です。

一体「年収が少ない世帯の方が幸せそうに暮らしている」というのはいったいどういったことなのでしょうか。

全て欲しいと思わない気持ち

関東在住のSさん一家。ご主人の年収が600万円台、奥さんのパート代はご主人の扶養家族でいられる範囲内でお仕事をしているそうです。ご主人は都内の会社にお勤めですが、通勤圏内の他県にマンションを購入。駅から5、6分の立地に割に都内の住宅と比べると格段に安く、ショッピングモールやチェーン店なども近所に多数あるため、普段からあまり不便と感じることが少ないとのこと。

「同じ路線でももう少し都心に近づくだけでマンションの金額がグンと上がります。通勤時間の長い夫には申し訳ないと思いますが、子供や私が普段生活で使うものは都心にでなくてもこの辺りにはそろっているので、普段あまり田舎だなと思うことはありません。『典型的なベッドタウン』と周りから言われることはありますが、同じような暮らしぶりをしている人が多いのでこれが当たり前というか」

また、Sさんのお宅では自家用車は持たず、2人のお子さんは2つずつ習い事に通っているそう。「男の子が産まれたら将来車が必要だねと話していたのですが、わが家は姉妹だったため遠征などが伴う習い事をしておらず、今のところ車の必要性を感じていません。ただ、家族でたまにドライブに行きたくなることがあるのでその時はシェアカーを利用。夫は『気分に合わせていろいろな車に乗れるから楽しい』なんていってくれています。維持費のことを考えると、この利用方法はかなりお得じゃないかなと思っています。

子供たちには『本当にやりたいことだけ極めて欲しい』と伝えているため、お友達が習っているから、といったお付き合いの習い事はゼロ。姉妹で違う習い事もあり、自分の興味のあるものにだけ集中する習慣ができているように感じます」

また、スマートフォンなども最新の機種などにせず、格安携帯の割安のプランを利用しているそうですが「自宅で楽しむのが中心なので特に不便は感じない」といいます。

背伸びしない人間関係

周りから見ると、節約家庭に見えるSさん一家。不満や不便などはないのでしょうか。「学生時代の友人などに話すと『結構切り詰めてやっているんだね』などといわれることがあります。とはいえ、私があまり気にしないで暮らせている理由の一つに『等身大でいられる人間関係』があるんだと思います。マンションということもあり、同じような世帯が多数入居していて、生活スタイルも自然と似た方が多く。中には華やかな生活をしている方もいらっしゃるようですが、私はお付き合いがないのでそういった方の情報は入ってきません。

私や私の周りには自分たちの生活スタイルがあるので、お金のある方がどういった暮らしをしていてもそれはどこか他人事なんですよね。私立中学の受験などの話を聞くこともありますが、わが子は仲のいいお友達と同じ中学に進学するのを楽しみにしています。

雑誌やテレビの中のような生活にあこがれる気持ちもわかりますが、すべてに対して『羨ましいな』なんて思っていたら気持ちが疲れてしまうので。若い頃そういった経験をした分『今は家族元気でいれば幸せ』なんて思えるのかもしれません。」

助成が受けられることも精神的にプラス?

生活に関して満足度が高いというSさん。年収1000万円の方たちが口にする「全然お金持ちに感じない」という点について「たくさん稼いでいる方がたくさん税金を納めてくれている話を聞くと、ここから収入が増えてももしかしたら厳しい点も増えるのでは?と思うことがあります。例えば、児童手当の額やいわゆる高校無償化の対象外になるなど。私たちの世帯年収では受け取れるものがなくなったりするのは、やはりちょっと損した気分になるかもしれません。

あと、大きいのはお付き合いする方が変わっていくのもあるのかな。私は学生時代に経験がありますが、グループに何人かお金持ちの子がいるとその子に引っ張られるところがありますよね。女性は華やかな世界の人と触れてしまうとどうしてもそちらにあわせたくなる。『広い世界を知る』というとすごく説得力はありますが、自分がみじめになるのであれば、あえて距離を取るのは間違った選択ではないと私は思っています」

「人は人」と思うからこそ感じられる幸福感?

華やかな生活をしている人の存在を知りながらも、うまく距離を取りながら自分の生活を充実させているSさん。「将来、子供たちが希望する進路に進ませてあげたり、子供の世話にならないための老後貯金も貯めたい」そんな目標があるため、決して華やかではない今の生活に不満はないといいます。

周囲を見れば羨ましくなることもあると思います。しかし、小さなころ親によくいわれた「人は人」精神で夫婦や家族が同じ方向を向けているのであれば「年収=幸せの高さ」ではないのかもしれません。「足るを知る者は富む」ともいうように、自分の努力と分相応のところがわかっていれば、意外と心はいつも満たされているのではないでしょうか。

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