早めに意識したい「老後資金の賢い準備」と、貯蓄上手を目指すシンプル節約術。
LIMO / 2020年10月8日 0時25分
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早めに意識したい「老後資金の賢い準備」と、貯蓄上手を目指すシンプル節約術。
2019年、金融庁の市場ワーキング・グループが公表した報告書で話題となった、いわゆる「老後資金2000万円問題」。まだ記憶に新しく、将来に不安を感じている人もいるのではないかと思います。ただ、20代などの若い世代にとっては、遠い将来のことで、なかなか実感がわきづらいかもしれませんね。
老後は必ずやってきます。若いときに、どれだけお金の準備をしていたのかで、その後の生活が大きく変わるとしたら…。
生きていくのに欠かせないお金のこと、ちょっと考えてみましょう。
早い人はもう貯めている!老後資金は若いうちから意識したい。
総務省の「家計調査 令和元年(2019年)度)(https://www.e-stat.go.jp/stat-search/files?page=1&layout=datalist&toukei=00200561&tstat=000000330001&cycle=7&year=20190&month=0&tclass1=000000330007&tclass2=000000330008&tclass3=000000330009&result_back=1)」のデータから、世代ごとの貯蓄額を見ていきます。
拡大する(/mwimgs/e/3/-/img_e3918d114b19549a60b9d693599e59a5146628.jpg)
※総務省統計局の資料より編集部作成
ここでは老後に突入する前の30~50代(20代は総数が少ないので除外します)に着目していきましょう。
どの世代も貯蓄額が100万円未満の世帯が最も多くなっています。しかし、余裕を持った貯蓄ができている世帯も少なくありません。特に50代では、貯蓄額が4000万円以上ある世帯が10万世帯以上も。100万円未満の世帯と近い数値となっています。
同じ年代でも、「貯めている人」と「貯められない人」がいます。いったいどのようにしたら、貯蓄上手になれるのでしょうか。
生活を見直して老後資金を確保!
貯蓄は多いに越したことはありませんよね。老後資金確保のためには、できるだけ若いうちから取り組むのがおすすめです。実際に「お金を貯める」ことと並行して、毎日の生活の中での節約意識を高めていきましょう。以下ご紹介する節約術は、定年を間近に控えた50代からでも取り組むことができるものです。
断捨離をする
昔着ていた服、ほぼ未使用のブランドバッグなど、クローゼットにしまったままのものはありませんか?年齢とともに趣味も流行も変わってくるため、必要ないものもあるはずです。
そんなアイテムは、リサイクルショップやネットオークションなどで売ってしまうのも手です。案外高額で売れることもありますよ。使わなくなった子ども用品なども、この機会に処分してしまいましょう。貯蓄が増えるだけでなく、自宅の整理整頓もできて一石二鳥です。
嗜好品はほどほどに
たばこやお酒など、習慣化しているものもあるでしょう。こういった嗜好品は、1回分の金額は小さいものですが、積み重なると大きな出費になります。定年を迎える前から少しずつ頻度を減らしていくことがおすすめです。
習慣化しているものを突然やめるのは難しいもの。しかし、時間をかけて計画的に減らしていくことは可能です。少しずつ嗜好品を控えていくことで、健康面でのメリットも期待できそうですね。
余計なものを買わない
買い物は、「必要なものだけ」にとどめるよう心がけていきましょう。特売品をついストックしてしまいがち、という人は多いと思います。でも、結局使う機会がなかったり、食料品を腐らせてしまったりということも起こります。これでは無駄ですよね。
リタイヤ後は、食事の量や日用品の使用量も変わってくるでしょう。「今はまだお金に余裕があるから」という浪費は禁物。現役時代から、リタイヤ後の家計を想定した生活をしてみることで、数年後の暮らし方のヒントを得ることができるかもしれませんね。
保険を見直す
最後に保険を見直したのはいつですか?「子育て中と同じ」「独身時代のまま」など、ほとんど手付かずのまま、という人もいるかもしれませんね。
年齢や家族構成によって、大切にしたい項目は変わってきます。子どもがすでに自立しているなら、保険は夫婦だけを対象にしたものでもよいでしょう。必要なところにお金をかけることができ、さらに保険料も安く済む可能性があります。
貯金の目標を決めよう!資産運用もアリ
節約をするだけでなく、少しずつ貯蓄を増やしていくことも大切です。しかし、「老後資金を貯める」という目標だとあまり気持ちが乗ってこないことも。
そんな人は、具体的な目標を立てるのがおすすめです。「老後は年1回のペースで旅行をしたいから、月に〇円貯めていこう」「年金で足りない分を貯蓄から補う場合は、月に〇円が必要になるはず」など、金額や目的を明確にするとことでモチベーションのアップが期待できます。
また、貯金と並行して資産運用を行っていく方法も。iDeCo(個人型確定拠出年金)やNISA(少額投資非課税制度)などの税制優遇制度を活用する方法もあります。賢くお金を貯めるために、若いうちから投資について学んでおけるとよいですね。
まとめ
老後は誰にでも訪れるもの。そして、老後資金は多いに越したことはありません。現役世代のうちから節約や貯金を始めていけば、それだけ老後の生活もラクになる可能性があります。
早すぎることはありませんし、逆に遅いからと諦めることもありません。気付いた時がやり時。あなたも、老後にむけた資金作りを始めていきませんか?
【ご参考】貯蓄とは
総務省の「家計調査報告」[貯蓄・負債編]によると、貯蓄とは、ゆうちょ銀行、郵便貯金・簡易生命保険管理機構(旧郵政公社)、銀行及びその他の金融機関(普通銀行等)への預貯金、生命保険及び積立型損害保険の掛金(加入してからの掛金の払込総額)並びに株式、債券、投資信託、金銭信託などの有価証券(株式及び投資信託については調査時点の時価、債券及び貸付信託・金銭信託については額面)といった金融機関への貯蓄と、社内預金、勤め先の共済組合などの金融機関外への貯蓄の合計をいいます。
【参考】
「家計調査 令和元年度(https://www.e-stat.go.jp/stat-search/files?page=1&layout=datalist&toukei=00200561&tstat=000000330001&cycle=7&year=20190&month=0&tclass1=000000330007&tclass2=000000330008&tclass3=000000330009&result_back=1)」総務省統計局
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