その節約間違ってない?メンタリストDaiGoが教える「お金で損する人・得する人」
LIMO / 2020年10月12日 18時45分
![その節約間違ってない?メンタリストDaiGoが教える「お金で損する人・得する人」](https://media.image.infoseek.co.jp/isnews/photos/toushin1/toushin1_19731_0-small.jpg)
その節約間違ってない?メンタリストDaiGoが教える「お金で損する人・得する人」
世界的なコロナ禍により家計に大きな影響が出て、今まで以上に節約を心がけている家庭も少なくないことでしょう。株式会社GVが2020年6月に全国20~60代500世帯を対象に行った【コロナ禍家計調査(https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000012.000048031.html)】によると、休業などの影響で収入が減るなど赤字となった世帯は6.2%増加。コロナ禍によって低所得層が増えていることも浮き彫りになっています。
お金についてさまざまな理論を紹介されているメンタリストDaiGoさんは、「お金との付き合い方は、自分の心理との付き合い方」であると語っています。
DaiGoさんのYouTube「お金で損する人、得する人の心理学(https://www.youtube.com/watch?v=HK1PRS_3JCc)」から、お金と節約について考えてみましょう。
年収800~1000万円は破産しやすい?
年収が高ければ、余裕のある生活が送れたり、欲しいものが手に入りやすかったりと幸福度が高いイメージがありますよね。しかし、お金を稼ぐと幸福度はもちろん上がりますが、一定のところまでくると横ばいになり、幸福度はそれほど上がらなくなるといいます。これを「イースタリンの逆説」といい、だいたい年収800万円を越えるとそれ以上は幸福感を得られなくなるのだそうです。
さらに、人はお金を稼げば稼ぐほど人間関係をおろそかにし、孤独になる傾向があるといいます。そして「お金よりも幸福感を与えてくれる人間関係」を失うことで、孤独感からお金を消費するようになり、破産にまで至ってしまう場合まであるのだとか。そうならないためにも、お金が人の心理にどんな影響を与えるのかを知り、ただ稼ぐだけではなく「うまくお金を貯めていく方法」を覚えておくことが大切です。
「効果的に節約できるところ」をきちんと意識していますか?
人には、気づかないうちに損をしてしまう「相対思考」というものがあります。ダニエル・カーネマン氏の研究では、この相対思考は定価の金額に依存し、定価が高くなるほど付属コストに関して甘くなってしまうのだそうです。10万円と20万円だと大きく感じる「10万円分の差」も、200万円と210万円だとちょっとした差だと感じてしまうことはないでしょうか。もともとの金額が大きくなればなるほど、買い物の意思決定が甘くなってしまうのはこうした心理が働くからなのです。
節約の面でいえば、例えば電力会社を乗り換えれば年間で大きな節約ができるといわれてもそれをせず、1円でも安い野菜を探して走り回るといったことをしてはいないでしょうか。旅行も、よくわからないからと高いツアーパックを頼んでしまうより、自分で調べて手配すれば金額も安くすみ、旅行の楽しみを最大化できるかもしれません。
節約を頑張っているのに成果が出ない、楽しみが少ないと悩んでいる人は、時間と手間をどんなところにかけていくべきか、今一度考えてみてもよさそうです。
人には「心理的なお財布」がある
ダニエル・カーネマンのチケット実験というものがあります。自分の好きなショーやライブに行くことをイメージし、以下それぞれの意思決定をしてみてください。
【1】 事前に16,000円のチケットを買い、会場に向かいました。しかし、会場についてからチケットがないことに気づきました。このとき、当日券を買いますか?
【2】 当日券しかないショーだったので、チケット代として別に用意した16,000円をもって会場に向かいました。しかし、会場についてそのお金を落としたことに気づきました。お財布は持っているので、そのまま当日券を買いますか?
この実験では、【1】で購入すると答えた人は10%でした。しかし、【2】の場合は50%以上の人が購入すると答えたのです。状況はほぼ同じであるにも関わらず、買うか買わないかを判断するときの感覚には違いがあることを、明確にイメージできたのではないでしょうか。
経済学者のリチャード・セイラー氏によって提唱された「ナッジ」は、人は心の中でお金を目的別・性格別に分けているという行動理論です。「働いて稼いだお金」と「ギャンブルで得たお金」から受ける印象が違うことは、なんとなく理解できますよね。また、コロナ禍で「家飲み」の人気が高まりましたが、今までは外で3倍くらいのお金を払って同じお酒を飲んでいたはずです。「自宅だと家計費」「外食だと贅沢費」という心理的なお財布の違いが、こうした浪費を許してしまうのですね。
「損をしたくない」という理由から「逆に浪費」していませんか
人は「得をしたい」という気持ちより「損をしたくない」という損失回避の気持ちが強く働くのだそう。「あと500円で送料無料になるなら」と不必要なものを余計に買い足した覚えはないでしょうか。しかし、そこにとらわれることで結果として損をしていたらもったいないですよね。
DaiGoさんが紹介するとおり、人には心理的なお財布があり、金額が大きいものに関してはざる勘定になりやすい面があります。そこをちゃんと意識していれば、効果的な節約にもつながってくるはずです。日々の細かい節約も大切ですが、心理的なお金との付き合い方を意識して、締め付けすぎない生活を送りたいものですね。
【参照】
株式会社GV【コロナ禍家計調査(https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000012.000048031.html)】赤字世帯は6.2%増加、給付金では足りず貯金を取り崩して生活費を補填する家計も(まねーぶ調べ)
YouTube「メンタリストDaiGoの心理分析してきた(https://www.youtube.com/user/mentalistdaigo)」
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