ホントに青い?「隣の芝生のお給料事情」に迫る。

LIMO / 2020年10月11日 0時25分

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ホントに青い?「隣の芝生のお給料事情」に迫る。

あなたの芝生も青く見えているのかも・・・

「あー、あいつ羨ましいなぁ・・・」「彼女と私はどうしてこんなに差があるの?」、友人に対してこんな気持ちを持った経験、誰もが一度はあるでしょう。特に、仕事やお金にかかわること。お給料や待遇などを他人と比較し始めてしまうとキリがありません。

でもちょっと待って。もしかすると、相手もあなたのことを羨ましく思っているかも?

「お隣さんの芝生、本当に青いのでしょうか?」

他人を羨ましいと思うポイント=やはり「給料」

リスクモンスター株式会社が実施した第2回「隣の芝生(企業)は青い」(https://www.riskmonster.co.jp/pressrelease/post_151/)の調査結果によると、「知人・友人が勤める企業について羨ましいと感じる理由」は、「給料が高い」が56.3%と最も高くなっています。これは、どの年齢・性別においても変わりません。

しかも、年収ごとに分けた調査でも同じ。どの年収でも、他の人の「給料が高い」ことを羨ましく感じる人が最も多いという結果になりました(同率で他の項目はあり)

年収が300万円未満でも、1500万円以上でも、他人の給料を羨ましく思ってしまう…。いくら稼いでも、「これで十分」と思えない人は意外と多いのかもしれません。

隣の芝生の給料はどのくらい?条件別にみた生涯年収

さて、あなたが羨ましいと思う人の収入は、実際にどのくらいなのでしょうか。さまざまな条件に分けて見てみましょう。

国家公務員と地方公務員

国家公務員

高校卒…2億4200万円

短大卒…2億4400万円

大学卒…2億6100万円

※人事院が作成した「平成31年(2019年)国家公務員給与等実態調査(https://www.jinji.go.jp/kankoku/kokkou/31kokkou.html)」のうち「行政職俸給表(-)」の平均給与月額をもとに推計したもの。60歳退職を前提。諸手当やボーナスを含むが、退職金は含まず。

地方公務員(男性)

中学卒…1億9000万円

高校卒…2億200万円

短大卒…2億400万円

大学卒…2億1000万円

地方公務員(女性)

中学卒…1億7400万円

高校卒…1億9800万円

短大卒…2億40万円

大学卒…2億600万円

※総務省の「平成30年(2018年)地方公務員給与の実態(https://www.soumu.go.jp/main_sosiki/jichi_gyousei/c-gyousei/kyuuyo/h30_kyuuyo_1.html)」に記載された「全地方公共団体の一般行政職」の平均給料月額から60歳退職を前提として推計したもの。ボーナスは含むが、諸手当および退職金は含まず。

最も高いのが大学卒の国家公務員、最も低いのが中学卒の地方公務員です。その差は1億円近く。同じ公務員といえども、これだけ給料には差があるのですね。

会社員

転職なし・フルタイム正社員・大学・大学院卒(60歳まで同じ企業に勤めた場合)

男性…2億8970万円

女性…2億4660万円

転職あり・フルタイム正社員・大学・大学院卒(同じ規模の企業に転職し、失業期間がない場合)

男性…2億6920万円

女性…2億1670万円

フルタイム非正規社員・大学・大学院卒(学校卒業後60歳までフルタイムの非正社員を続けた場合)

男性…1億5630万円

女性…1億2330万円

※「ユースフル労働統計2019 ―労働統計加工指標集―(https://www.jil.go.jp/kokunai/statistics/kako/2019/index.html)」独立行政法人労働政策研究・研修機構を参考。

正社員の場合は転職あり・なしの差はそれほど多くはありませんでしたが、非正規社員と比較すると1億円以上の差が。雇用条件による給料の差はやはり大きいようです。

また、企業規模ごとで分けてみても差が出てきます。たとえば「転職なし・フルタイム正社員・男性・大学・大学院卒」の場合。企業規模が1000人以上だと3憶円以上になるのに対し、10~99人の場合だと2億5000万円に届きません。企業規模が同じで学歴が異なるという場合も収入は違います。

同じ会社員といえども、企業規模や雇用形態、学歴によって収入は大きく変わってくるのです。

産業別や地域別で見ても違う

もちろん職種によって給料が異なることは当然のこと。免許や資格が必要となることが多い「電気・ガス・熱供給・水道業」などは、比較的高給与であるところが多くなっています。それに対して、「卸売業・小売業」「飲食サービス業・宿泊業」などは給与が低いという結果に。

また地域ごとで見ると、南関東や近畿、東海などが高く、北海道・東北などが低め。大都市部ほど収入は高いということになります。

うらやましいけど今が一番!

羨ましくなる他人の給料ですが、条件が違えば収入は違って当たり前です。住んでいる地域や学歴が違えば、給料も違う。性別や年齢が違っても給料は違う。それなら、今の自分と比較して羨ましがることは、意味のないことなのかもしれません。

さて、冒頭の調査結果に話を戻しましょう。

実は、「羨ましいと感じている企業に転職したいか」という質問に、約半数の人が「転職したくない」と答えており、その理由として「残業が少ない」「職場から自宅が近い」「転勤がない」などが挙げられています。
よその会社を羨ましいと思う反面、その半数が実際に「転職」を実行に移そうと考えていないのは、現在の職場での就労条件にもメリットを感じている人も多い、ということも考えられますね。

さいごに

「置かれた場所で咲きなさい」という名言があります。

外からは“まぶしく”見える場所でも、その一員だからこそ感じる不満は必ずあるでしょう。やみくもに転職を考えるのではなく、現在の職場での自分の立ち位置を大切にする、という視点も持っておくとよいかもしれませんね。

また、天職だと思える仕事にめぐりあうためには、スキルアップや企業研究が欠かせないでしょう。自分の芝生が青々と見えるような職場や仕事を探す姿勢は、今後の就職・転職活動、そして、日頃の生活でも心がけておきたいものです。

あなたの芝生も、お隣さんには青く見えているかもしれませんよ。

【参考】
「第2回『隣の芝生(企業)は青い』調査 若手ほど他社を羨み転職を希望(https://www.riskmonster.co.jp/pressrelease/post_151/)」リスクモンスター株式会社
「平成31年国家公務員給与等実態調査(https://www.jinji.go.jp/kankoku/kokkou/31kokkou.html)」人事院
「平成30年地方公務員給与の実態(https://www.soumu.go.jp/main_sosiki/jichi_gyousei/c-gyousei/kyuuyo/h30_kyuuyo_1.html)」総務省
「ユースフル労働統計2019 ―労働統計加工指標集―(https://www.jil.go.jp/kokunai/statistics/kako/2019/index.html)」独立行政法人労働政策研究・研修機構

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