目指せ2000万円!貯蓄上手は基本が大事⁈みんながやっている貯蓄方法とは
LIMO / 2020年10月13日 19時15分

目指せ2000万円!貯蓄上手は基本が大事⁈みんながやっている貯蓄方法とは
将来のために貯蓄が大事なことを理解していても、貯めるための方法を誰かに教わったことはありますか?日本人の多くはお金の教育を受けずに大人になってしまうことが多いと聞きます。
そのため「いきなり老後2000万円貯めろといわれても…」と困惑してしまうのも無理もありません。普段、なかなか聞けないお金の話。
みなさんどんな方法でお金を貯め、いくらくらい貯まっているものなのでしょうか。
「貯金がない」は建前ではない?
株式会社大和ネクスト銀行が2020年9月におこなった「貯蓄と投資に関する調査2020(全国の20歳~69歳の男女1000人が対象)(https://www.bank-daiwa.co.jp/column/articles/2020/savings_and_investments_report_2020.html)」によりますと「預貯金(外貨預金、タンス預金を含む)をどれくらい持っているか」を、質問したところ「1000万円以上」と答えたのは全体の14.5%、反対に「0円」と回答した人は13.7%という結果になりました。
「預貯金がない(預貯金0円)」人の割合を性年代別に見てみると、最も高かったのが40代男性の20.0%、最も低かったのが60代女性の8.0%という結果に。仕事や趣味の付き合いも多く、働きざかりで「使ったらまた稼げばいいと思い入ってきただけ使ってしまった」ためお金が貯められない40代男性、定年退職を前に「今後のために少しでも貯めておきたい」と考えることで堅実に貯蓄をしている60代女性の姿がなんとなく目に浮かびます。
調査によると、「預貯金は0円~200万円未満」と回答した人は全体の53.8%にのぼることが判明。月末に繰り広げられる「俺、金ないよ~」といったお決まりのやり取りも、どうやらまんざら建前というわけではないようです。
質問しにくいお金の貯め方
一方、「500万円以上預貯金がある」と回答した人は全体の27.2%という結果に。4人に1人の割合で目標に向かって貯蓄をしていることがわかりました。こちらも性年代別にみると、60代女性の55.0%を筆頭に60代男性の43.0%が続く形に。一番少なかったのは20代女性の11.0%でした。老後を見据えた60代はやはりそれなりの金額を貯めているようです。
それでは、みなさんいったいどのような方法でお金を貯めているのでしょうか。預貯金がある人(863名)に貯蓄の方法を質問したところ、「円普通預金・貯金」86.0%がダントツの回答に。以下「円定期預金・貯金」の37.7%、「タンス預金」10.5%が続く結果となりました。
貯金が苦手な人からすると「お金を貯められる人はきっと、新聞などを熟読し株などを運用しているに違いない」などと考えがちですが、多くの方が地道な預貯金スタイルをとっているのを見ると「難しそうでわからないから始められない」と思っているのはもったいないのではないでしょうか。正直、「タンス預金でいいの⁈」と驚く人も多いと思います。「それなら自分でもやれそう」という希望が湧いてきますね。
とはいえ、高額のお金を貯めることは短期的にはなかなかできません。続いて「貯蓄スタイルとしてあてはまるもの」を質問したところ「毎月コツコツと貯蓄」と回答した人が54.9%、「お金が余ったときに貯蓄」と回答した人が53.5%と近い数字になりました。定期的に貯蓄をおこなうタイプ、余裕資金ができたときに貯蓄をおこなうタイプのこの二つが多く、続いて「(ボーナスなど)臨時収入があったとき」は30.1%とのこと。「ない袖は振れない」といいますが、ある程度自分で「これは貯蓄に回すお金」と意識してあげないと、お金は勝手に貯まってくれるものではないようです。
また、預貯金以外の金融資産(株式・債券・投資信託・積立型生命保険・個人年金等)をどれくらい持っているか質問した結果、「全く持っていない」人が47.9%にのぼりました。この結果から、難しい資産形成に苦手意識を持っている人でもお金を貯めることができることがわかるのではないでしょうか。「貯める意思」は勉強の必要もなく、まさに「今日から始められる貯蓄方法」といえるのかもしれません。
「自分は貯蓄上手」と思っている人がしていること
それでも「自分は貯蓄に回すだけのお金が作れない」と思う人も多いかもしれません。そんなときはいったいどうしたらいいのでしょうか。
今回の調査の際、アンケートに回答したうち41.0%もの人が「自分は貯蓄上手だと思う」と回答。貯蓄に自信のない人よりは少ない数字にはなりますが、自信を持っている人が4割いることがわかりました。また、「預貯金を増やすために頑張っている」のは「収入を増やすこと」か「支出を減らすこと」のどちらなのか質問。73.6%の人が「支出を減らすこと」と答えた結果をみると、副業時代といわれる現代ではありますがまだまだ節約の重要性を感じている人が多いのかもしれません。
「節約」というとどうしても食費などに目が向きがちですが、保険やスマートフォンの見直しや自動車の見直しなど「本当に身の丈にあっているか?」を少し考えてみるだけで、貯金の一歩を踏み出せることもあるようなので、できることから始めてみてもいいのではないでしょうか。
今日できることからはじめよう
老後資金が2000万円以上必要だということに一日でも早く気づいていれば、できることもその分増えてくるものではないでしょうか。
「貯められる人には何か特別な方法がある」と思って自分には無理と決めつけてしまうことは簡単かもしれません。ですが、基本的なことをコツコツすることでしっかりと自分の将来のためのお金を用意できている人がいるのも事実。「投資の勉強をしたらもっと増やせるかもしれない」と思うのであれば、勉強するもよし。人と比べず自分の一歩を踏み出すことこそ、大切なことなのではないでしょうか。
【参照】
株式会社大和ネクスト銀行「貯蓄と投資に関する調査2020(https://www.bank-daiwa.co.jp/column/articles/2020/savings_and_investments_report_2020.html)」
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