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定年前50代、退職金ない会社員の資産運用法

LIMO / 2020年10月17日 19時5分

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定年前50代、退職金ない会社員の資産運用法

50代は定年退職が視野に入ってくるため50代から資産運用するのは遅いと考えている人もいるかもしれません。

しかし人生100年時代を迎え、50代はまだ折り返し地点です。資産運用するには、遅すぎることはないのです。

特に、退職金のない会社に勤めている人は、定年後の資産運用についてきちんと考えておく必要があります。この記事では、退職金のない50代会社員の資産運用法について解説します。

退職金のない会社の割合

退職金は減額傾向が続いていますが、そもそも中小企業の中には退職金制度がない場合もあります。

退職給付(一時金・年金)制度がある企業の割合は、80.5%(厚生労働省「平成30年就労条件総合調査結果の概況」より)。

1,000人以上の企業では92.3%と高い割合になっていますが30~99人は77.6%となっており、企業規模が小さくなるほど退職金制度のない企業の割合は増えています。

退職金の金額

定年退職時の、退職者1人あたりの平均退職給付額は、先と同様に厚生労働省の資料を見ると、以下の通りです。

大学・大学院卒            1,983万円

高校卒(管理・事務・技術職)     1,618万円

高校卒(現業職)           1,159万円

2019年には「老後2,000万円問題」が注目されましたが、大学・大学院卒で退職金を受け取れる人は、老後資金に過剰な心配をする必要はありません。

しかし退職金がない会社員は、ある程度まとまった資金を用意しておく必要があるのです。

50代の平均貯蓄額は?

それでは50代の平均貯蓄額はどのくらいなのでしょうか。

金融広報中央委員の「家計の金融行動に関する世論調査(令和元年)」によると、2人以上世帯での50歳代の平均貯蓄額は金融資産保有世帯で1,574万円でした。また、金融資産を保有していない世帯を含むとなると、1,194万円となっています。

しかし、平均貯蓄額は多くの資産をもつ世帯が少しでもいると金額が高くなってしまうので、実際とかけ離れてしまう場合があります。

そこで中央値を見てみると、50歳代の金融資産保有世帯の中央値は1,000万円、金融資産保有していない世帯を含めると650万円となります。

老後資金として2,000万円必要だと考えた場合、50代の多くの人は、金融資産保有世帯でも、その半分の1,000万円しかないことになります。

人生100年時代は資産運用を続ける

退職金がない人は、定年後も資産運用を続ける必要があります。

ただ、人生100年時代を迎え、まとまった貯蓄がない人はもちろん、ある程度の貯蓄がある人でも資産運用を続けていくことをおすすめします。。

その理由として60歳もしくは65歳で定年を迎えるにしても、さらにその先の人生は20~30年あるからです。

ですから、50代でも時間を味方につけた長期での運用を心掛けましょう。

「安く買って高く売る」というのが株などリスク商品の運用の理想ですが、タイミングを完璧に読むことはプロでもできません。

ですから、50代でも投資対象やタイミングを分散できる「長期・積立・分散投資」をおこなうべきなのです。

退職金がある場合、まとまった資金を一気に投資しがちですが、退職金のない会社員の人は「長期・積立・分散投資」をコツコツと続けるようにします。

50代からの資産運用では投資信託が最適です。

投資信託とは、投資家から集めたお金をひとつにまとめ、運用の専門家であるファンドマネージャーが株式や債券などに投資・運用する金融商品です

実際の運用をプロに任せられるので、資産運用の経験がない人でも気軽に始められます。

また、リスクを軽減して好リターンを目指すには、国内外の株式や債券に幅広く分散投資することも大切です。

投資信託なら気軽に国際分散投資もできますので、人生100年時代に備えた本格的な資産運用をスタートしてみてはいかがでしょうか。

まとめにかえて

退職金がない会社員の場合、ある程度のお金を用意しておく必要があります。

ただ定年退職はゴールではありません。

人生100年時代を見据え、20年・30年と資産運用を続けていく必要があります。

そのためにも投資信託をメインにし、長期・分散・積立投資を続けていくようにすると良いでしょう。

参考資料

厚生労働省「平成30年就労条件総合調査結果の概況」(https://www.mhlw.go.jp/toukei/itiran/roudou/jikan/syurou/18/dl/gaiyou03.pdf)

金融広報中央委員「家計の金融行動に関する世論調査(令和元年)」(https://www.shiruporuto.jp/public/data/survey/yoron/futari/2019/19bunruif001.html)

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