我が子の「また買えばいいじゃん!」に愕然…対策におこづかい報酬制は有効?
LIMO / 2020年10月26日 11時0分
我が子の「また買えばいいじゃん!」に愕然…対策におこづかい報酬制は有効?
すぐにものをなくしてしまうような、ものを大切に使おうとしない子どもに対して、「どうすればわかってくれるのだろう…」と頭を悩ませた経験はありませんか?
「大事にしなきゃダメでしょ?」と言っても、「買えばいいじゃん!」という返事がきたときには、怒りを通り越して愕然としてしまうものです。
今回は、「買えばいい」で済ませる子どもに、ものやお金の大切さを教えるための方法をご紹介していきます。どんなふうに伝えて行動していけば、子どもたちにその大切さが伝わるのでしょうか。
お気に入りをなくしたのに「また買えばいい」!?
まず、5歳の女の子がいるAさんのエピソードを紹介します。Aさんの娘さんには、とても大切にしているメモ帳があったそう。しかし、お友達と一緒にお出かけをした際、どこかに落としてきたのか、なくしてしまったようなのです。
「テーマパークで好きなキャラクターが描かれたメモ帳を買って以来、娘はすごく大切にしていて、文字や絵を書き込むことすらためらうほどのお気に入りだったんです。ある休日に友人家族とお出かけをした際、そのメモ帳を持って出たら、帰宅後なくなっていることに気づいて。慌てて探したけれど、結局見つからなかったんです。ショックを受けているだろうと心配しましたが…」
大切にしていたものをなくしてしまい、我が子が落ち込んでいるだろうと心配したAさん。しかし娘の口から出たのは、とんでもない一言だったのです。
「『今日行ったお店に電話して聞いてみるね』と娘に伝えたんです。すると、娘の口から出たのは『しなくていいよ! また買えばいいから』という言葉。相当大切にしていると思っていたので、『買えばいい』のひと言で済まされてしまったことに、すごくショックを受けました」
娘さんにとって、“お金にも代えがたい存在”なのだろうと思っていたメモ帳が、実は“お金でいつでも買える程度の存在”だったことを知ったAさんは大きな衝撃を受けました。「お金で買えばいい」という考えの背後に「お金はいくらでもある」という発想も感じられ、少し怖くなったそうです。
「買えばいいじゃん」の防止には“お金の教育”を
なんでもかんでも「お金を出して買えば解決する」という考えを子どもに持たせないためには、早い時期から“お金の教育”を進めておくことが大切です。「買えばいいじゃん」という言葉が出る子どもは、お金の大切さが理解できておらず、我慢する力も育ちきっていないのではないでしょうか。
“お金の教育”という言葉を聞くと、どこか構えてしまう人もいるかもしれません。しかし、実はそう難しくない方法で、子どもにお金の大切さを教えることはできるのです。小さいうちから「お金ってどういうものなのか」を知っておけば、我慢する力が身についたり自分の欲求をコントロールできるようになったりと、メリットがたくさん。
では、どんなふうに子どもへお金の大切さを教えてあげればいいのでしょうか。続けて、実際に子どもへお金の教育をした人のエピソードをご紹介します。
生活の中で、お金の仕組みを体感してもらう
子どもにお金の大切さを伝えることができた家庭では、どんな風にお金の教育を行ったのでしょうか。実際のエピソードを参考に、考えていきましょう。
親にとっても子どもにとってもわかりやすいとされているのが、「おこづかい報酬制」を導入する方法です。この方法のいいところは、自分で頑張らないとおこづかい(報酬)がもらえないところ。
自分の頑張りと引き換えで受け取ったお金は、親が指示せずとも自然と大切にするようになるのです。
「おこづかい報酬制を導入したのは、息子が小学校へ上がるころ。学校へ行きはじめてからすぐにえんぴつや消しゴムをなくすようになり、新しいものを買うのにはお金がかかることを知ってもらうためにスタートしました。自分から何か進んでお手伝いをしないとおこづかいがもらえない決まりにしたので、家の中の状況を見ながら考えて動くようになった息子。えんぴつをなくしたときも自分のおこづかいで買うように伝え、それ以来、すぐにものを失くすことが減りました」(32歳女性/主婦)
自分が頑張って稼いだおこづかい。そのおこづかいを、自分がなくしたことによってえんぴつや消しゴムを買うのに費やさなければならなくなったことで、初めてお金のありがたみがわかったのでしょう。
ポイントは、「自分から進んで行ったお手伝いに対して与えられるおこづかいである」というところ。お手伝いしようがしなかろうが毎月決まった額がもらえる「おこづかい制度」では、なかなかお金の重みを感じることができません。
お手伝いとおこづかい制度を組み合わせれば、親子でウィン-ウィンの関係になります。小学校へ上がる頃合いのお子さんがいる家庭は、この方法を活用してお金の大切さを教えてあげてみてはいかがでしょう。
親が「買えばいいじゃん」を口にしたらアウト!
子どもから「買えばいいじゃん」という言葉が出る場合、もしかすると親である自分自身が先に「買えばいいじゃん」という言葉を日ごろから口にしてしまっている可能性も。
「我が子の振り見て我が振り直せ」ではないですが、一度自分の口グセを見直してみることも必要です。お金の大切さを教えるための方法を考えるのと合わせて、親である自分の言動にも目を向けてみるといいのかもしれませんね。
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