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モラハラ・DV夫との離婚で苦しんだ「お金の問題」… 抜け出すための2つの選択肢は?

LIMO / 2020年10月21日 11時0分

モラハラ・DV夫との離婚で苦しんだ「お金の問題」… 抜け出すための2つの選択肢は?

モラハラ・DV夫との離婚で苦しんだ「お金の問題」… 抜け出すための2つの選択肢は?

離婚を考えたとき、多くの女性が悩むお金問題。そのために一歩が踏み出せないのは、たとえ理由が相手の暴言や暴力など、本当はすぐにでも逃げ出したい状況であっても変わりがありません。

筆者が経験したのはじわじわと、しかし確実にエスカレートする夫からの暴言や暴力。離婚後に別居当時を振り返って思うのは、貯金や実家に頼れない女性が暴言や暴力から逃げるためには、2つある選択肢のどちらかをとる勇気が必要ということです。

じわじわとエスカレートする暴言、暴力

筆者は結婚6年目で離婚を経験。結婚前の元夫は優しい人でしたが、結婚後1年も経たないうちに暴言が始まりました。初めは「機嫌が悪いのかな?」「仕事で悩んでいるのかな?」と考えているうちに、徐々にエスカレート。いつしか日常的な暴言が当たり前になり、時々手も出るようになりました。

急な暴力ならすぐに逃げましたし、友人から同じように相談されれば「今すぐ逃げて!」と言うでしょう。しかし、まるで鍋の中で水から弱火でじっくりと煮られるかのように、暴言はじわじわと増え続け、気付けば暴言が日常的となっていたのです。

暴言を浴びせられると「相手が言っていることがおかしい」と思う一方、容姿や家事のことを言われたときは「どんくさくて要領の悪い自分が悪いのかもしれない」と罪悪感も感じていました。結局、元夫の浮気を契機に第三者に相談し、離婚を決意しました。

別居中の生活費用:すぐには「婚姻費用」が受け取れない場合も

いざ離婚となると、まずは別居です。DVの場合はシェルターの利用も可能ですが、筆者の場合は事情があって別居を選択。しかし別居にも「アパートを借りるためのまとまったお金+毎月家賃を払い生活していくお金」を用意する必要がありました。

当時の家計は厳しく、貯金はゼロ。一時親戚の家に移り、パートの勤務時間を増やして日々のお金を切り詰め、最低限の費用を貯めて別居を始めました。

別居にあたり、妻は夫から「婚姻費用(別居中の生活費や養育費)」をもらう権利があります。しかし暴言や暴力を振るう相手が婚姻費用をくれるとは限らず、筆者ももらえませんでした。その後、婚姻費用調停を開始。調停をしても実際に婚姻費用がもらえるまでには時間がかかり、それまではパート代で家賃を払い、生活していました。

他にも「児童扶養手当制度」がありますが、基本的には離婚しないと支給されません(ただしDVの場合は条件により支給される自治体もあります)。

「児童手当」も、いくつかの条件を経て夫から妻へ変更するもの。さまざまな機関に相談しながら、「もし妊娠中や乳児を育てながらの別居だったら、今よりはるかにハードルが高かったかもしれない」という思いが頭をよぎりました。

貯金がなく、実家にも頼れない女性の2つの選択肢

実際に経験してみて、すぐに婚姻費用がもらえない場合は「1人で生活できる収入がある」「まとまった貯金がある」「実家に頼れる」のいずれかでなければ、モラハラやDVが理由であっても別居後の生活は厳しいと分かりました(もちろんシェルターという選択肢もあり優先的に考えるべきです)。

子ども2人は園児だったので仕事を増やすことができましたが、妊娠中や乳児を育てている間だと、1人で家賃を払いながら生活できる程度のお金を毎月稼ぐのは厳しかっただろうと思います。

生活保護を受ける選択肢があるという話も聞きましたが、状況的に仕方がないとはいえ、すぐにその選択肢を受け入れることができませんでした。状況や環境により考え方はさまざまだと思いますが、制度があることをありがたいと思いながらも、ためらってしまう人も少なくないだろうとも感じています。

とはいえ、暴言や暴力が収まる可能性はとても低いでしょう。モラハラやDVに悩みながらも貯金や実家に頼れない女性は、「1人で生活できるだけの仕事をする」か「公的制度に頼る」かーーどちらか2つの選択肢を、勇気を持って選ぶ必要があるのです。

家事育児に非協力的なモラハラ・DV夫

一連の経験をして、一番良いのは結婚や出産を経験しても仕事をやめないことだと痛感しました。しかし、似た境遇にいた友人の話で共通していたのが、暴言や暴力をふるう夫は家事や育児に非協力的だということ。

協力を仰ごうものなら「家事育児は女の仕事」「それぐらいの稼ぎで手伝えだと?」と言われ、家事育児の協力を得られなかったのです。

家事と育児の両立は簡単なことではありません。夫の協力が得られなければフルタイムを諦め、パートや専業主婦を選ぶ女性も少なくないでしょう。似た境遇にいる女性のなかには、なかなか行動に移す勇気を持てず、逃げたくても逃げられない女性もいるのではないかと思っています。

筆者も具体的な動きが取れたのは、第三者に相談して公平に見てもらってからでした。少しでも悩んでいるのなら早めに、まずは電話で匿名でもいいので、自治体の配偶者暴力相談センターやDV電話相談などの第三者に相談してほしいと思います。同時に、育児や家事をしながらでも女性が働ける場が増えてほしいと願っています。

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