「若いうちから、しておいた方がいい」2つのこと~還暦を迎えた60歳から若者たちへ~
LIMO / 2020年10月25日 17時45分
![「若いうちから、しておいた方がいい」2つのこと~還暦を迎えた60歳から若者たちへ~](https://media.image.infoseek.co.jp/isnews/photos/toushin1/toushin1_19855_0-small.jpg)
「若いうちから、しておいた方がいい」2つのこと~還暦を迎えた60歳から若者たちへ~
30代、40代の人から見れば人生の先輩でもある60歳。でも人生100年といわれる現代においては、還暦を迎えた「還暦人」にとってもまだまだ人生を楽しめる時間がたっぷりあります。そこで還暦人が考えるこれからの人生への備えを、「若いうちからしておいた方がいいこと」と捉えてみます。そうすると何をすべきかが見えてきそうです。
還暦を迎えても気持ちはまだまだ若い!
還暦は人生の節目の1つになり、「おじいちゃん・おばあちゃん」というイメージがあるかもしれません。でも実際のところ、還暦を迎えた当人たちはその実感があまりないこともわかっています。
PGF生命(プルデンシャル ジブラルタ ファイナンシャル生命保険㈱)調べの「2020年の還暦人(かんれきびと)に関する調査」(https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000005.000034778.html)で「還暦の実感がわかないか?」と質問したところ、「非常にあてはまる」は43.2%、「ややあてはまる」は32.0%で、「あてはまる」の合計は75.2%となったのです。実に7割以上の人が還暦の実感がなく、「まだまだ現役」「人生これから」と考えていることがわかります。
還暦だからこその不安もある
還暦を迎えてもその実感がない一方で、還暦以降の人生に抱く不安も見えてきました。還暦人の不安で最も多かったのが「身体能力の低下(体の病気や寝たきりなど)」で59.6%、「判断能力の低下(認知症等脳の病気や車の運転など)」が44.0%、そして「自分の介護」で41.6%となりました。
還暦以降の人生にかかるお金のことよりも、健康や身体についての不安が多いことがわかりました。これを裏付けるように、健康維持のためにお金を使っている人は61.4%となり、平均で1万4,239円を使ってるとの調査結果が出ています。
拡大する(/mwimgs/2/6/-/img_2653f98e876eecd0250367dfe888d3f576479.jpg)
還暦以降の人生で不安に思うこと(出典:PGF生命調べ)
若いうちからやっておいた方がいいこと
人生100年時代となり、還暦人が備えとして考えていることもあります。人生を振り返ったときに、それらはできるだけ早く、若いうちから取り組んでいた方がいいことでもあるでしょう。
還暦からスタートするよりも30代、40代で始めた方が時間がかけられるだけ有利になることが多いのは事実。それらを若い世代へのメッセージとして考えると、鍵になるのは2つあることがわかりました。
健康や身体のこと
この調査で人生100年時代への備えとして行っていることを聞いたところ、「体力づくり」が38.8%、「健康診断の受診」が33.2%となって割合が高くなりました。先ほど還暦人が不安に思うことでも健康面や身体的なことがあったので、やはり自分自身の健康に関しては関心が高いことがわかります。他にも食生活の見直しなども意識していることがわかりました。
健康に関しては若いうちから定期的な健康診断を受けることで、病気の早期発見だけではなく予防にも努めていけるでしょう。また定期的なスポーツを習慣にしたり、食事に気をつけていれば、長年の食生活の乱れから起きる弊害を防ぐこともできそうです。「健康寿命」(https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/information/dictionary/alcohol/ya-031.html)という言葉があるように、健康で元気に生きていくことが人生100年時代には必要になってきそうです。
この先生きていくために必要なお金のこと
2019年に「老後2,000万円問題」(https://www.fsa.go.jp/singi/singi_kinyu/tosin/20190603.html)がありましたが、この調査によると還暦人の貯金額(配偶者がいる場合は夫婦2人分)は平均額で3,078万円となりました。平均額を見れば「老後2,000万円問題」はクリアしているのですが、実際は「1,000万円未満」が最も多く20.8%となっています。
このような結果からも、還暦人としては若いうちからお金に関してはしっかり取り組んでいきたい、そして還暦をすぎても人生の備えとして貯蓄や資産運用、家計の見直しなどを考えています。
貯蓄に関しては、例えば毎月の積み立てを行えば、長期的に見たときにまとまった金額になるでしょう。また資産運用に関しては、NISA、つみたてNISA、iDecoなどの活用を検討してみるのも良いかもしれません。
まとめ
健康に関してもお金に関しても、時間をかけて取り組んでいくことで還暦を迎えたときに結果が出てくるのではないでしょうか。還暦を迎えたとき「やっておいて本当に良かった」と思えるように、還暦人からのメッセージを前向きに受け止めて実践していきたいですね。
【参考】
「2020年の還暦人(かんれきびと)に関する調査」(https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000005.000034778.html) PGF生命調べ
調査対象:今年還暦を迎える1960年生まれの男女(以下「還暦人」)2,000名(全回答者)
調査期間:2020年6月25日(木)~6月30日(火)の6日間
調査方法:インターネットリサーチ
調査協力会社:ネットエイジア㈱
「健康寿命」(https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/information/dictionary/alcohol/ya-031.html) 厚生労働省e-ヘルスネット
金融審議会 市場ワーキング・グループ報告書 「高齢社会における資産形成・管理」 (http://www.fsa.go.jp/singi/singi_kinyu/tosin/20190603.html)金融庁
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