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「自称イクメン」「外ヅラ良男」はこうして叩き直す!~4人の妻がやったこと~

LIMO / 2020年10月19日 0時20分

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「自称イクメン」「外ヅラ良男」はこうして叩き直す!~4人の妻がやったこと~

率先して育児を行う父親を表す「イクメン」という言葉に対して、どんな印象を抱いていますか?仕事が忙しいなかでも子供と積極的に関わろうと頑張る良きパパ、という意味で使われることの多い「イクメン」。

実は、子育て中の女性の側からは、「嫌悪感を覚える」「表面だけ!」」といった厳しい意見も。

今回は、「自称イクメン夫」や「外ヅラだけ良いパパ」にイラつく女性たちの本音にフォーカスしていきます。その背景にある家事・育児負担の実態や、子育てに非協力的な夫を叩きなおした4人の妻のエピソードもご紹介していきましょう。

結婚・出産を機に差が広がり続ける、男女の家事・育児負担

内閣府が公表している令和2年(2020年)版「男女共同参画白書(http://www.gender.go.jp/about_danjo/whitepaper/r02/zentai/index.html)」では、男女の1日当たりの家事時間は「単独世帯」でほとんど差がないにもかかわらず、結婚して「夫婦のみ世帯」になると女性が男性の2.6倍、「夫婦+就学前の子ども世帯」になると男性の2.8倍と、結婚・出産を機に女性の負担が増大し続ける実態が示されています。

また、育児には「夫婦+就学前の子ども世帯」の女性が男性の2.1倍、さらに「子が中学生になるまでの世帯」を含めると、働いている妻たちは「仕事のある日」でも男性の2.1~2.7倍の時間をかけています。無職の妻の場合、就労している妻の「仕事のない日」よりさらに約2時間長く育児に携わっていることが分かりました。

「イクメン」という言葉が生まれて久しいものの、実態としては、相変わらず家事・育児の主たる担い手は妻たちであり、共働き世帯の増加も相まって、仕事に追われながら家のことをこなさなければならない女性たちに負担が大きくのしかかっています。

そんな状況だからこそ、常々「もっと育児に協力的になってもらいたい」と感じている自分の夫が「イクメン」扱いされているのを見て、イラっとしてしまう妻たちがいるのも無理はないのかもしれません。

「“夜泣き”や“ウンチ”は勘弁」それでイクメンなの?

「イクメン」と呼ばれるパパたちのなかには、妻が良い顔をしないことを知ったら「オレは精一杯育児を手伝っているのに!」と憤慨する人もいるでしょう。けれど、妻たちからしてみれば、「イクメン」な夫がやっていることは子育て期ならすべて当たり前の、日常的なことなのです。

そもそも、育児を「手伝う」というスタンスでいること自体にイラっとくる、という声も聞かれます。生まれた子どもを育みそだてる責任は母親一人が負うものではありません。父親にだって同じだけの当事者意識があって然るべきなのに、夫にはどこか「母親の仕事を手伝ってあげている」感がある。にもかかわらず家の外で「イクメンですね~」ともてはやされている姿を見ては、やるせなくなってしまうという女性も多いのでしょう。

「明日の仕事に差し支えたら困るから、夜泣きの対応は母親がするもの」「おしっこのオムツ替えはできるけど、ウンチは無理」など、妻たちからすれば「それでよくイクメンを名乗れるよね?」と思うような関わり方しかしない父親たちは少なくないようで、妻たちの憤りや諦めの声が聞こえてきます。

「子育てに非協力的な夫」私たちはこうして叩き直しました!

傍から「イクメン」と称されれば喜ぶくせに、実際は育児に非協力的な夫。そんな態度を許さずに策を講じて協力的な姿勢を引き出した4人の妻たちがいます。彼女たちの話からは、同じような状況を脱却するためのヒントを得られるかもしれません。

① 理由を聞いてみる

地方在住のAさんには1歳の娘さんがいますが、いつも仕事で忙しくしている夫は家事や子育てにあまり協力的でなかったそうです。生活リズムのズレもあり、すれ違いの日々が続いた頃、Aさんは思い切って夫へ単刀直入に「なぜ育児に協力してくれないのか」と理由を尋ねました。

「そうしたら、『正直言ってまだ父親としての実感が湧かないし、子どもと1対1で接するとどうしたらいいのか分からなくて怖い』という答えが返ってきたんです。土日も家事や育児に追われる私を尻目に寝てばかりいたのは、赤ちゃんとどうやって接したらいいのか分からなかったからだと。それからは、夫も交えて子どもと3人で遊んだり、ビデオを見たり…そうこうしているうちに『こんな風に接すればいいんだ』と分かってハードルも下がったようで、自分から子どもと関わってくれるようになりましたよ」

② とことん話し合う

2人の息子さんを持つBさんの旦那さんは自営業のため毎日忙しく、Bさんが子育てに追われている時期も、事業を拡大しようと家にも帰らず仕事に明け暮れていました。ワンオペでの家事と育児に疲弊したBさんは、散らかった部屋を見た夫が文句を言ってきたある日、「じゃあ、この子たちはいったい誰の子どもなの?」と話し合いを切り出します。

4時間にわたる話し合いのなかで、私は子育ての苦労を夫に伝えられたし、一方で夫も家族を養うために必死で働いてくれていることを知れました。最後には『子どもってすごいね』と笑って話ができたし、ずっと抱えていたわだかまりが解けて、互いに『今までごめんね』『これからは協力してやっていこう』と言い合えたので、よい機会だったと思います」

③ 自分の考えを口頭ではなく手紙で伝える

顔を突き合わせてとことん話し合ったBさんに対して、Cさんは手紙でのアプローチという方法をとりました。

「やんちゃ盛りの息子たちの面倒を一切見てくれない夫に腹を立てていたのですが、仕事で疲れて帰ってきたところで長引きがちな話し合いをするのは避けたかったので、手紙を書くことにしました。私自身も落ち着いて自分の考えをまとめることができてよかったと思います」

なかなか子どもと会う時間をとれない夫へ、毎日の子どもの様子を書いた手紙をテーブルへ置いておいたというCさん。すると、顔を合わせるとたまに行事の日程や最近の子どもたちの様子などを夫のほうから聞いてきてくれるようになりました。話題が増えると自然とコミュニケーションをとるようになり、子どもたちと夫の関係も良くなったそうです。

④ 一度思いっきりキレてみる!

我慢に我慢を重ねた末に大爆発してやった!というのが、関東近郊に住むDさんです。

2人の娘を持つDさんの夫は、「女の子は聞き分けが良くておとなしいから育てやすいのよ~」という義母の言葉を真に受けて、のらりくらりと子育てから逃げ続けていたそう。しかも、平日は上司に誘われた飲み会、土日は接待ゴルフや学生時代の友人と久しぶりに会うなど、Dさんがダメと言いづらい理由を盾に家事や育児を丸投げしてきていました。

「そういうズルいところが心底嫌になって、ある日大爆発してやりました。それまで大人しくしていた私が突然キレたからか、よほどインパクトがあったようで、以降は態度が急変しましたよ」

ただしここでDさんは、やみくもにキレ散らかすのではなく、収入や義実家の家族関係のこと、夫がコンプレックスに思っていることといったNGワードは徹底的に避け、『あなたが育児に参加しない』という1点だけに絞って怒りを伝えるよう努力したそうです。夫婦関係を破綻させることなく状況を改善するためには、怒っていることを「ピンポイント」で伝える、いうことが重要なのかもしれません。

おわりに

周囲からの「あら、イクメンねぇ」という言葉に酔いしれているだけで、行動が伴っていない!

夫に対してそんな不満を抱えている人がいたら、今回ご紹介したエピソードも参考に、「中身を伴う育児参加」を促すためのアプローチ方法を考えてみましょう。

夫婦の就業時間、育児以外に必要となる家事に必要な時間は、家庭ごとに異なります

時短勤務の妻は定時に仕事を切り上げるために昼間必死で働く一方、、夫は長時間だらだら会社に残っている…といったケースもあります。また、Bさんのように、夫の仕事が極端に多忙で、かつ妻が専業主婦だった場合は、妻の育児時間が長くなることは、自然なことでしょう。よって、単に、「育児時間」を平等にする、ということだけで解決する問題ではないのかもしれませんね。

「育児の負担」の問題を真剣に考えることは、子どもとの関わり方、子育てのポリシーについて、いま一度夫婦で真剣に考える良いきっかけになるかもしれません。

【参考】
「令和2年版 男女共同参画白書(http://www.gender.go.jp/about_danjo/whitepaper/r02/zentai/index.html)」内閣府男女共同参画局
 

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