イチから始める貯金で絶対やるべきこと。貯金には「準備」が大事!
LIMO / 2020年10月24日 21時0分
イチから始める貯金で絶対やるべきこと。貯金には「準備」が大事!
貯金をしたいと思っても、何から始めればいいかよくわからないという人も多いと思います。そんなとき、なかなか手がつけられないまま時が経ってしまうというのはもったいない話ですよね。そこで今回は、イチから貯金を始めようと思っている人がまず準備すべきことと、絶対やるべきことをまとめました。
まずは銀行口座の整理から
貯金をするうえでパートナーともいえるのが銀行口座です。貯金とは切っても切れない関係ですから、まずは銀行口座の整理から始めてみましょう。一部の銀行では口座維持手数料の導入が進められているので、今のうちに整理しておくといいでしょう。
社会人になると、銀行口座が3つ、4つあるというのは、そうめずらしいことではありません。たとえば、経費振り込みのために会社指定の銀行に口座を開いていたが、その会社を辞めたので不要な口座として宙に浮いているとか、定期預金の金利が高いと聞いてなんとなく作ってみたものの利用せずに放置している口座など、普段使いしない銀行口座は解約してしまいましょう。
また、これから貯金するにあたっては、どの銀行をパートナーに選ぶかが大事です。人によって銀行口座の使い分け方はいろいろとあると思いますが、一般的なのは「1. 給与口座」「2. 生活費決済用口座」「3. 貯金用口座」の3つです。
このうち、1つ目と2つ目は使い勝手が大事です。スマホアプリが使いやすいとか、ATM手数料や入出金手数料の優遇があるなど、使いやすくてこまめに残高が確認できる環境をキープすることが大事です。「給与口座」と「生活費決済用口座」はこの観点で選ぶとよいでしょう。
3つ目の「貯金用口座」がこれからパートナーとなる銀行口座です。こちらは気軽に入出金ができてしまうと貯金のペースが落ちる可能性があるので、自分で調整するなどしてあまり便利にしすぎないことが大事です。
なお、筆者は貯金用口座のキャッシュカードは絶対持ち歩きませんし、スマホアプリも入れていません。残高が知りたいときは自宅PCで確認します。銀行口座を整理するときにはこうした機能面もチェックしてみてください。
負債と毎月貯金できそうな金額を確認
次に、自分の負債と毎月貯金できそうな金額を確認してみましょう。奨学金やローンなどの負債がある人は、まずは現時点の残高と利率を調べて、すべて書き出します。複数ある場合は、利率が低いほうに残高を移して返済をまとめる「おまとめローン」の活用も検討するとよいでしょう。月々の負担が減らせます。
残高と利率の一覧ができたら、返済計画を立てます。筆者も奨学金と運転免許取得のローンがありましたが、繰り上げ返済の計画を立ててその通りに返していき、完済しました。このときのポイントは、給料が入ったらすぐに返済してしまうことです。貯金も同じで、後述する「先取り貯金」が大事です。
負債の整理が終わったら、次は毎月いくら貯められるかを考えます。負債の返済計画を見ながら、毎月いくら貯金に回せそうかを考えてみてください。もっとも、近々何かの目的でいくら必要という目標があれば、それに向けてプランニングする必要があります。
貯金額は返済計画とのバランスが重要ですが、奨学金のように利率が低い、もしくは無利子の負債については長く付き合っていくことも視野に入れていいでしょう。
貯金のモチベーションを保つ環境を整える
続いては、貯金のモチベーションを保つ環境を整えておくことです。貯金を始めて間もない人や貯金に慣れていない人は、貯金に対して関心が薄くなりがちです。つい無駄遣いをして貯金する分のお金がなくなり、「まぁ今月はいいか」とサボってしまうこともあるでしょう。
そうならないためには、仕事のPCやスマホ画面の壁紙を何か目標とするものに切り替えることも一つの手です。たとえば、筆者の友人は会社のPCのデスクトップ画面をマチュピチュの写真にしていました。「新婚旅行でマチュピチュに行きたい」という目標があったのです。また別の知人は、スマホの画面をキレイな女優さんにして「脱毛のためにお金を貯める」と宣言していました。
単純なように思えますが、目標とするものを毎日目にするのはモチベーションを保ちやすくする一つの方法です。あえて貯金用口座にしている銀行のアプリを入れて、残高を毎日確認するという人もいました。「ここまで貯まったからもっと貯めよう」と思えるのだそうです。モチベーションの保ち方は人それぞれなので、自分に合った方法を見つけてくださいね。
無駄遣いを毎月5,000円減らしてみる
こうして準備ができても、貯金の前に立ちはだかる大きな壁が無駄遣い。ついコンビニでお菓子を買ってしまうとか、新作コスメに弱くてまだ使えるものがあるのに買ってしまうとか、無駄遣いしてしまうウィークポイントが誰にもあるはずです。
ここはひとつ気合いを入れて、毎月5,000円、無駄遣いを減らしてみませんか。食費や水道光熱費のような生活に必要なものを削る必要は全くなく、本当に無駄な出費を減らすのです。
たとえば、食料品以外はモノを買う前に3日悩んでみるとか、クレジットカードを封印してみるなど、騒動買いしないようなマイルール作りも有効です。5,000円の無駄遣いがなくなれば、毎月の貯金額を5,000円増額することができますから、まずは5,000円、うまくいったら1万円というふうに少しずつ無駄遣いを減らして貯金用のお金へとシフトさせていきましょう。
絶対に先取り貯金の設定だけはしておくべき
最後に、絶対にやっておいてほしいのが「先取り貯金の設定」。これは、お給料日の翌営業日に給与口座から貯金用口座に決まった金額を自動で振り替えてくれるサービスです。ほとんどの銀行でこの種のサービスが提供されていますので、必ず活用してください。
この設定をすること、そして貯金用口座からお金を切り崩さないこと、この2つさえ守れば貯金は確実にふえていきます。もちろん生活に支障が出るのはNGですが、無駄遣いを減らすことも同時並行でやってほしいのです。そうすれば、ひとまず貯金初心者を卒業できるでしょう。
おわりに
今回は、貯金を始めようと思うときにまずやっておくべきことをまとめてみました。貯金もそのほかの学問やスポーツと同じで、基礎の基礎をしっかり固めることがとても大事です。まずは自分のできそうなことから着手してみてくださいね。
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