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「好印象な人」が必ず意識している、第一印象より大切な2つのポイントとは?

LIMO / 2020年10月24日 12時35分

「好印象な人」が必ず意識している、第一印象より大切な2つのポイントとは?

「好印象な人」が必ず意識している、第一印象より大切な2つのポイントとは?

「終わりよければすべてよし」ということわざがあります。何ごとも最後がよければ全体がいい印象になる、というものです。

実はこれ、「ピーク・エンドの法則」という人間心理で説明できることをご存知ですか?この法則を上手に活用すれば、ビジネスの場面でも相手に与える印象をコントロールすることができます。

「好印象を持ってもらいたい」、「印象を味方につけて成果を出したい」という方には、きっと役立つ知識です。概要を押さえたあと、具体的なテクニックを順に見ていきましょう。

ピーク・エンドの法則とは?

「ピーク・エンドの法則」とは、行動経済学者のダニエル・カーネマン氏が提唱した、人の評価判断に関する法則です。この法則によれば、人は経験したことを以下2つの要素で判断しているといいます。

ピーク:最も感情が動かされた時の印象

エンド:終わりの印象

つまり、経験の中の一つひとつの過程は重視されず、あくまでこのピークとエンドで全体の評価が決まるということです。逆に言えば、途中どんなにいい内容があっても、ピークとエンドの印象が悪ければ、全体的に「よくなかった」と判断されてしまいます。

例えば、デートの場面を想像してみてください。美味しい食事を一緒に楽しみ、最後に素敵なサプライズでもあれば、きっと「いいデートだったな」という印象が残るでしょう。

あるいはジェットコースターの列に並んでいる時はどうでしょうか。長時間並ぶのは大変でも、最高のスリルを味わい爽快な気分でその場を後にできたら、「楽しかった!また乗りたい」と思えるはずです。

では、ビジネスの場面ではどのように活かせるでしょうか。次からは具体的な3つの場面で考えていきます。

活用法①営業・プレゼンの場面で

まずは営業やプレゼンの場面をイメージしてみましょう。商品やサービスを提案・販売したい時に、どうすれば相手にいい印象を与え、購入や契約につなげられるでしょうか。

ここでは「ストーリー」を組み立てることが重要です。その中で、ピークとエンドを意識的に盛り込む“演出”がカギになるのです。

例えば、ピークのアイデアとしては以下の例が考えられます。

実際に体験してもらう

 値下げなどの特別対応

 サプライズの演出

このように相手を巻き込んで、感情を動かす瞬間を作ることが大切です。ワクワク感やドキドキ感といった意図的な演出が、相手の印象を大きく左右します。

そしてエンドの例には、以下のような方法があるでしょう。

一番いい商品を最後に見せる

手厚いサポートで安心感を伝える

ほどよい最後のひと押し

なお、最後にデメリットを伝えると、その印象が相手に強く残るのでおすすめできません。尻すぼみにならないよう、ポイントを押さえて伝える順番を工夫することが必要です。

活用法②仕事上の対人関係

仕事での対人関係においてもこの法則を活用できます。

例えば取引先への挨拶や初めてのアポイントでは、できれば好印象を残したいですよね。そのためには、会話の中で「話が合う」「信頼できる」雰囲気を演出し(ピーク)、最後には「会えて嬉しかったです」「楽しい時間でした」と気持ちを伝えてみてください(エンド)。もちろん最低限の身だしなみやマナーは必須です。

会議の場面ではきちんと自分のアイデアを発言し(ピーク)、最後にはみんなの意見を上手にまとめ、挨拶やお礼を欠かさないこと(エンド)。そうすればきっと周りからの評価にもつながるでしょう。

あるいは、退職や転職の時にも有効です。職場を去る前に、何か一つでも役立つことや成果を残してから(ピーク)引継ぎを済ませ、周りにきちんと感謝を伝えてください(エンド)。去り際を意識することで、お互いすっきりと次に進むことができます。まさに「終わりよければすべてよし」と言えるでしょう。

活用法③ミスをした時の挽回に

では、自分がミスをした時や迷惑をかけた時にはどうでしょうか。実はこういった場面にも活用することができます。

周りからの印象は全てピークとエンドで決まります。つまり、ミスを上回るピークを自ら作り出し、今よりもよいエンドに結び付ければいいわけです。もちろん簡単なことではありませんが、そこから信頼回復に結び付くことはきっとあるでしょう。

失敗を認めてきちんと謝罪をし、相手や周りに認めてもらえるほどの行動力と誠実な姿勢で今できることに集中する。そういった努力や姿勢、状況の変化があれば、最終的には周りからの印象も大きく変わるはずです。

落ち込んでいるだけでは状況は好転しません。こういった法則を頭の片隅に置いて行動すれば、挽回できるチャンスは必ずあるのです。

さいごに

ピーク・エンドの法則を知っていれば、ビジネスのあらゆる場面で好印象を与えることができます。一方で、ピークとエンド以外の部分についてはあまり影響がないため、メリハリをつけて取り組むことも大切と言えるでしょう。

相手の印象をコントロールすることができれば、仕事を進める上で必ず有利に働きます。ぜひ今日から積極的に活用してみてください。

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