テレワークで見えた夫や妻の本当の姿。溝ができた夫婦・絆が深まった夫婦の差は?
LIMO / 2020年10月29日 10時0分
![テレワークで見えた夫や妻の本当の姿。溝ができた夫婦・絆が深まった夫婦の差は?](https://media.image.infoseek.co.jp/isnews/photos/toushin1/toushin1_19966_0-small.jpg)
テレワークで見えた夫や妻の本当の姿。溝ができた夫婦・絆が深まった夫婦の差は?
コロナ禍でテレワークが普及し、自宅で過ごす時間が増えたという人も多いのではないでしょうか。通勤がなくなったことで趣味やくつろぎの時間が増えてうれしいという声もある一方で、「コロナ離婚」という言葉も聞かれるようになりました。
そこで今回は、コロナ禍のテレワークで溝が深まった夫婦と、逆に仲が深まった夫婦に話を聞き、それぞれの原因を探ってみました。
子どもと触れ合う時間を楽しめた
まずは、「テレワークになって家にいる時間が増え、父親として子どもと触れ合う時間が増えたことがうれしい」と話すAさん。
Aさんはソフトウェア会社の営業職ですが、コロナ禍で早々にテレワークに切り替わり、「現在3歳になる息子と過ごす時間が増え、息子がすごくなついてくれた。それもあってますます愛おしいと感じるようになったし、同時に子育ての大変さを実感した」のだそう。
「子どもが保育園に行けなかった一時期、やはりテレワークで働いていた妻が効率的に仕事を進めているのを横目で見て、すごいなと感心。息子の相手をしながら仕事をこなし、お昼休憩を利用して買い物へ行き、夕方は定時に上がって家事と育児をする。そういう妻を見て心から感謝したし、自分がいかにラクをしていたかわかった」とAさん。
「そこで、息子とお風呂に入ったり寝る前に絵本を読んだり、息子の相手をする時間を増やすようになった。その間、妻は日中できなかった仕事を片づけている。子どもと触れ合う時間を楽しめるだけでなく、妻の頑張りに刺激されて自分も子育てに積極的になった」と笑顔で話していました。
仕事ぶりがわかってお互いを見直した
「テレワークで妻の仕事ぶりが見えて、惚れ直した」と嬉しそうに言うのはIT系企業でシステムエンジニアとして働くBさんです。Bさんの奥さんは金融機関の営業事務として働いており、6月以降テレワークになったのだとか。
「いつもはのんびり屋さんの妻が仕事になるとキリっとしていてびっくり。ビデオ会議で上司にきちんと説明・報告し、後輩や同僚には親切にアドバイスしたり、提案したりしていた。みんなと和やかにコミュニケーションを取っているのを耳にして、『めちゃくちゃ仕事がデキる人なのでは』と衝撃を受けた」と話します。
「自分が妻のことを尊敬する一方で、妻もこちらの仕事ぶりを見て評価してくれた様子。電話をしていたときに専門用語が聞こえた妻から『すごい仕事しているのね!』と褒めてもらえた。普段仕事をしている姿ってお互いに見ないから、なんだか新鮮さを感じている」と続けるBさん。
「そのうえ、仕事のちょっとした愚痴を聞いてもらったり、こんなことで迷ってるだけどという相談をすることも増えて夫婦仲がよくなったように感じる」と話してくれました。
自分がよければそれでいいの?とショックを受けた
続いては夫の態度にショックを受けたというCさんの話です。5歳の娘がいるCさんは、介護士として週3日パートタイムで働いています。普段、Cさんの勤務日には自宅から徒歩10分のCさんの実家に娘さんを預けていたのだそう。
「夫はIT企業勤務で早々にテレワークになった。緊急事態宣言の中で両親は高齢だから会うのは避けたいし、私自身も高齢者の人と会うからテレワークで自宅にいる夫に娘の世話を依頼。夫は快諾してくれたけれど、初日の夜帰宅した私に対して『どういうしつけしてるんだよ!』と急に怒鳴りつけてきた。娘は泣きわめいていて、部屋はぐちゃぐちゃ。作り置きしていた娘のお昼ご飯は半分も手が付いてなくて…」と当時のことを振り返ります。
Cさんがびっくりして事情を聞くと、「めちゃくちゃうるさいし、ごはんも自分ひとりで食べられないし、もう5歳なのにこんなに何もできないと思わなかった」という答えが返ってきたと言います。
結局、1日だけでギブアップした夫から「今まで通り仕事の日はお前の実家に預けてよ」と言われたCさん。「親も高齢で職場も高齢者が多くコロナ感染が心配なことを伝えても、『お前がコロナにかからなければ問題ない』と一蹴された。でも、食料品の買い出しも私だし、どれだけ気を付けても感染するリスクは排除しきれない。娘の相手をするのが嫌だというだけで他人のことを考えない夫に心底ガッカリした」のだそう。
「今はもう一緒にいるのも、夫のためにご飯を作るのもイヤになってしまい、離婚を考えている」と話していました。
夫が無能扱いされているかもしれない…と失望
最後は金融機関勤務のDさんです。「システム関連の仕事をしている夫のビデオ会議の声がたまに漏れ聞こえてくるけれど、『はあ…』とか『ええ、いや、まあ、その…』とか歯切れの悪い返事ばかり。相手から『できるんですか? できないんですか?ハッキリ言ってもらわないとこちらもスケジュールを立てられないんですよ』と詰められているときもあった。ヘッドセットをしていても聞こえてくる声って、もはや怒鳴られてない?と、夫が無能扱いされているかもしれないと気付いた」と話します。
「毎朝夫の会社では朝礼をやって、それぞれのタスクを確認している様子。そのときも上司らしき人から何やら問い詰められてモゴモゴしているのが聞こえてきて…。夫は家事を頼んでも、買い物を頼んでも後回しにする人だし、普段は偉そうにして家事も育児もろくにしないくせに職場では無能扱いされているなんて、と失望してしまった」とのこと。
普段から家事や育児をきちんと分担してくれて、偉そうにしていなければ許せたとDさんは言いますが、決定的な溝ができてしまったようです。
おわりに
コロナ禍のテレワークで、よくも悪くもお互いの仕事ぶりが見えるようになった家庭も多いと思います。パートナーの仕事に対する姿勢に疑問を持ったり、家事や育児を分担しないことに失望したりすると夫婦の溝が深まってしまうのでしょう。これもコロナによる思いもかけない変化なのかもしれませんね。
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