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高収入貧乏とは?年収1000万円でも貯金ナシで生活に不満なワケ

LIMO / 2020年10月28日 18時45分

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高収入貧乏とは?年収1000万円でも貯金ナシで生活に不満なワケ

年収1000万円と聞くと、生活に余裕のあるイメージをもつ人が多いでしょう。それでは、年収1000万円を稼ぐ人はどのくらいいるのでしょうか?

令和元年に国税庁が源泉徴収義務者(民間の事業所に限る)に勤務している給与所得者を対象に行った「民間給与実態統計調査(http://https://www.nta.go.jp/publication/statistics/kokuzeicho/minkan2019/pdf/001.pdf)」では、年間平均給与は男性540万円、女性296万円、平均すると436万円という結果が出ています。ちなみに、年収1000万円の人は全体の5%。この結果を見るだけでも、年収1000万円に達するのがどれだけ難しいかが分かります。

年収1000万円の世帯を羨む人も多いですが、実は高収入だからといって幸せな暮らしぶりとは限らず、生活に不満をもっていることも多いようです。そのような家庭は高収入貧乏と呼ばれる場合も。本記事では、年収1000万円の世帯が暮らしに不満をもつ理由を紹介します。高収入貧乏を抜け出す方法もみていきましょう。

高収入貧乏とはどんな世帯?

高収入貧乏とは高収入にも関わらず、貯金がほとんどなかったり、生活に不満を感じたりしている人のこと。いくら高収入でも支出が多ければ手元にお金が残らないため、このような状態になるのでしょう。一般的にお金持ちそうに見える家庭であっても、内情は違うというパターンが年収1000万円世帯には意外と多いようです。

年収1000万円でも貧乏と感じる理由 

年収1000万円でもお金がないと感じるのは、高収入だからこその落とし穴に理由があるようです。ここでは年収1000万円世帯が貧乏を感じる理由をみていきましょう。

児童手当を受けられない

中学生以下の子どもがいる世帯が受け取れる「児童手当(https://www8.cao.go.jp/shoushi/jidouteate/annai.html)」の対象は、扶養親族の人数によって収入額の限度が決められています。そのため、高収入世帯は対象外となり、受給額の少ない特例給付に切り替わって損をしてしまう場合もあるのです。

高校無償化を受けられない

2020年4月から「私立高校授業料実質無償化(https://www.mext.go.jp/content/20200117-mxt_shuugaku01-1418201_1.pdf)」が開始され、私立高校に通う生徒への支援が手厚くなりました。しかし、対象は年収590万円未満の世帯。高収入世帯は制度改正による恩恵を受けられないのです。さらに年収910万円以上の場合は、公立高校に通う場合の支給額も対象外となる場合があります。

生活レベルを落とせない

年収1000万円の世帯は収入に余裕があるため、お肉は国産、ファストファッションよりもブランドなど、物を購入するときも質を重視しやすい傾向にあります。余裕があるという考えから消費が増えるため、高収入にも関わらず貯金ナシのケースが出てくるのです。

高収入貧乏を抜け出す方法 

高収入であっても、貯金がなかったり、生活に不満を感じたりすることが多いのであれば、幸せとはいえないかもしれません。高収入貧乏を抜け出すためには、生活やお金の使い方を見直しましょう。

支出を把握する

高収入貧乏に陥る人は、支出の把握ができていないケースが多いようです。半分の収入でもやっていける家庭がたくさんあるのですから、年収1000万円ともなれば多少の贅沢をしたとしても、貯金に回せるお金もあるはず。それでも貯金がないということは、お金の管理が甘いということです。まずは、どれくらいの支出があるかを把握しましょう。

無駄な出費を減らす

支出の把握ができたら、無駄な出費を減らすように努めましょう。例えば、ネットの買い物は手軽な分、不要なものも購入しやすいので注意が必要です。そのほかには、コンビニでの買い物。こちらも手軽に利用できますが、スーパーに比べるとコストが高く、新商品のお菓子など不要なものに手を出しやすい傾向にあります。

先取貯金をしてから予算を立てる

使った後に残ったお金を貯金するのではなく、先に貯金するお金を分けてから生活費に回しましょう。先取貯金のクセをつけると、お金が貯まりやすくなります。お金があればあるだけ使ってしまう人に効果的です。

また、予算を立てることも大切です。お金の使い方を決めていないと生活もルーズになりやすく、足りない分を貯金から出すという悪い習慣がつくことも。ローンなどの固定費のほかに、食費、被服費、レジャー費など項目ごとに予算を立てて生活すると良いでしょう。

高収入を無駄にしない生活を

年収1000万円は一般的に高収入として扱われますが、生活の質を重視し過ぎることで自分たちの首を絞める結果になることもあります。高収入であってもお金の使い方には気を配り、収入に見合った貯金ができるようにすることが大切。高収入に限らず、収入と支出のバランスを考えて生活すれば、もっと気持ちに余裕がもてるでしょう。


【参照】
国税庁「民間給与実態統計調査(https://www.nta.go.jp/publication/statistics/kokuzeicho/minkan2019/pdf/001.pdf)」
内閣府「児童手当制度のご案内(https://www8.cao.go.jp/shoushi/jidouteate/annai.html)」
文部科学省「私立高校の実質無償化(https://www.mext.go.jp/content/20200117-mxt_shuugaku01-1418201_1.pdf)」

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