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FPが解説、お金の老後対策に必要な4つの節約術

LIMO / 2020年10月29日 6時5分

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FPが解説、お金の老後対策に必要な4つの節約術

日本人の平均寿命は過去最高を更新し、老後生活は長くなっています。

こうした動きもあってか、2021年には70歳までの就業機会を確保することが努力義務とされます。

高齢になっても働けることを踏まえると、老後がいくつからになるかを決めるのは今後ますます個人差が出てくるでしょう。

みんな何のためにお金を貯めている?

金融広報中央委員による「家計の金融行動に関する世論調査[二人以上世帯調査] 令和元年調査結果」では、金融資産を保有する目的についての調査項目では下記のような結果となっています。

金融資産保有目的(金融資産を保有していない世帯を含む)(3つまでの複数回答)

・病気や不時の災害への備え:55.6%
・こどもの教育資金:27.8%
・こどもの結婚資金:42%
・住宅の取得または増改築などの資金:9.9%
・老後の生活資金:60%
・耐久消費財の購入資金:12.9%
・旅行・レジャーの資金:12.8%
・納税資産:6.5%
・遺産として子孫に残す:6.1%
・とくに目的はないが、金融資産を保有していれば安心:18.6%
・その他:9.9%
・無回答:1.4%

この結果からも分かるように、決して短くない老後に対する不安と老後資金をどのように増やすかは誰にも共通することのようです。

今回はファイナンシャルプランナー(FP)の視点から老後対策に必要な4つの節約術をご紹介します。

老後対策に必要な節約術・その1

買い物の頻度を減らす

今回のコロナ渦では人混みを避けるために買い物は必要最低にする、予め買うものをメモして回遊しないようしているという方が多いようです。実はこれは節約するにはもってこいの方法といえます。

目にした安いものをあいまいな目的でまとめ買いしたり、買う予定のなかった商品まで購入してしまったりすることで節約から遠ざかってしまうことがよくあります。

また、コンビニエンスストアや大型のショッピングセンターは利便性が高い反面、誘惑も多くあれこれ見てはなんとなく買ってしまうことはありませんか。

その時に使うお金は数百円、数千円かもしれませんが、後から考えると結構な金額になっていることがありますので、意識しながらメリハリをつけて買い物に行くようにしましょう。

老後対策に必要な節約術・その2

通信費を抑える

毎月の支出の中で生活必需品でありながらも、費用を抑えたいと思うのが通信費用という方も多いのではないでしょうか。

格安SIMという比較的低価格で使用できるものもあり選択肢は広がっています。
ただいきなり変えるのは抵抗があるという方も多いと思います。

我が家では家族間で一定のデータ通信しか出来ないようにしており、パケット代金を抑えています。自宅ではモバイルネット回線に変更し、PCでも携帯電話でも使用しています。こうすることで携帯電話代、インターネット回線代を節約することが出来ました。

SNSやYou Tubeなどが普及し、常に様々な情報を得られるようになりましたが、見ない時間を作るなどして通信費もメリハリをつけていきたいものです。

老後対策に必要な節約術・その3

保険の見直し

金融広報中央委員の家計調査で、金融資産の保有目的で多くを占めていたのは、老後資金に次いで病気や災害への備えでした。

保険に関してはよくわからないまま入ってしまった、どういう保証内容だったか覚えていない、親に勧められて入っただけなど、毎月当たり前のように支払いをしているだけという方も多くいらっしゃいます。

家計の見直しをする上では、保険の見直しも重要です。

同じような保障ばかりの民間の保険会社が提供する保険に入っていたという場合や、古い医療保険のままで保障内容が今の医療に対応出来ないものだったという場合もあります。

医療保険に関しては、見直しが適宜されており現代の医療の傾向に合わせた便利な商品が多くなっています。

保障内容が充実しているのに今より安くなったというケースもありますので、定期的に見直しをすると良いでしょう。

ただしやみくもに解約することはおすすめしません。

現在加入している保険の方が運用利率が良かったり、保険料が安い場合もあったりするためです。

老後対策に必要な節約術・その4

外食、嗜好品、趣味、レジャーの費用を抑える

人生を充実させるのには生活必需品以外の楽しみも必要です。

たとえば外食や嗜好品、趣味やレジャーなどですが、支出が多くなるという側面もあります。

外食や嗜好品はお店によって価格も大きく変わりますが、安いからといって頻度が多くなれば結果的に支出は増えてしまいます。メリハリをつけて外食は月に〇回までとルール化してみることがおすすめです。

また趣味で始めたはよいものの、道具を揃えて終わってしまったという話もよく耳にします。今後も使用しないものはリサイクルに出したり、必要とする方に譲ったりして断捨離していきましょう。

さらにレジャーはお金をかけずに楽しむことも出来ます。

レジャー施設に行ったり、良いホテルや旅館に泊まったりすることも大切ですが、たまにはお金を使わないことを目的とした楽しみ方をしてみると意外と近所に穴場のスポットを発見出来ることもあります。

外食や嗜好品と同様にメリハリをつけて楽しめるといいですね。

節約で浮いたお金の使い方

さてここまで4つの節約術をご紹介いたしました。

なぜ節約をするのかと言えば、老後資金を備えたいという方が多かったからですが、せっかく浮いたお金をどうするかが重要になってきます。

貯金しようと思う方が多いと思いますが、いつも使用している銀行口座などにいつでも引き出せる状態にしてしまうと、つい使ってしまうことがよくあります。

節約貯金として別口座をもっておくと良いでしょう。

または資産運用にチャレンジしてみるのもおすすめです。

いきなり自分の資金を運用に回すのは抵抗がある方も、節約で浮いたお金であれば挑戦してもいいかなと思えるのではないでしょうか。

初心者が挑戦しやすい金融商品として投資信託がありますが、今は100円から購入できたり、ポイントで購入できたりするようになりましたので、そこまで大きな資金がなくても気軽にチャレンジすることが出来ます。資産運用でお金にも働いてもらいましょう。

まとめにかえて

いかがでしたでしょうか。いきなりいろいろな節約をしてしまうと続けられない可能性が高くなります。
出来ることから少しずつ取り組んでみてください。

参考資料

厚生労働省「高年齢者雇用安定法の改正~70歳までの就業機会確保~」(https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/koyou_roudou/koyou/koureisha/topics/tp120903-1_00001.html)

金融広報中央委員「家計の金融行動に関する世論調査[二人以上世帯調査] 令和元年調査結果」(https://www.shiruporuto.jp/public/data/movie/yoron/futari/2019/19bunruif001.html)

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