【主婦500人のお金事情】「内緒のへそくり」「お金が原因で離婚」その実情とは

主婦のお金事情と聞いてどのようなイメージを抱くでしょうか。厚生労働省が調査した「2019年 国民生活基礎調査の概況 Ⅱ各種世帯の所得等の状況（https://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/k-tyosa/k-tyosa19/dl/03.pdf）」によると、全世帯における1世帯あたりの平均所得金額は550万円ほどを推移しています。

さて、貯金額はいくらほどで、主婦は毎月いくらを自由に使っているのでしょうか。今回は、株式会社タンタカ調べ「主婦500人のお金事情を調査（https://tantaka.co.jp/okanekariru/archives/5535）」を参考に、主婦のお金にまつわる事情を紐解いてみましょう。

なお、今回の調査対象は20歳未満から70代以上までの主婦500人です。

トータルの貯金額は二極化

主婦は毎月の収入をコツコツ貯めている印象が強いかもしれません。数十円でも安ければ遠くのスーパーへ出かけることも。

それでは、実際のトータル貯金額はいくらぐらいなのでしょうか。今回の調査では意外な結果が分かりました。

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最も多いのが「100万円～200万円」の18.6％です。そして、次に多いのが、「1000万円以上」の13％でした。格差社会という言葉はよく言われますが、まさに二極化が起こっているようです。また、1000万円以上の貯金がある人を深堀してみましょう。

世帯貯金1000万円以上の主婦の年齢

・20代：7人
・30代：24人
・40代：25人
・50代：7人
・60代：1人
・70代：1人

20代の主婦であっても世帯貯金が1000万円以上ある人もいることに驚かれるかもしれません。さらに、夫の年齢も知りたくなります。

30代や40代になると、ずいぶん貯金が増えてくるようですね。とはいえ、貯金が「300万円以下」だと回答した主婦の存在も忘れてはいけません。あまり余裕がなく、毎日の節約を頑張っている主婦も多そうですね。

主婦は月に5万円未満しか自由に使えない？

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「無駄なお金は使わない！」と決めている主婦は多そうで、「自由に使えるお金は毎月5万円未満」と回答した主婦は83.2％に達しました。また、「自由に使えるお金は毎月0円」だという主婦も5.8％います。専業主婦で、パートやアルバイトをしていない場合によくある話のようですね。たまには息抜きもしたいところですが、あくまでも家庭のことを優先する気持ちが伝わってきます。

一方で、夫が自由に使えるお金を尋ねたところ、こちらも「5万円未満」という回答が最多で79％に達しました。しかし、「5万円以上10万円未満」という回答も15.6％いたのが印象的です。仕事上での付き合いもあるので、金額が多くなっているのかもしれませんね。

61.6％が家族に内緒のへそくり無し

それだけ毎月に使える金額が少ないのであれば、必要なお金はどう捻出しているのでしょうか。「家族に内緒のへそくりはありますか？」と質問してみました。

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「家族に内緒のへそくりは無い」という回答をした人が多数派で、61.6％でした。その一方で、「50万円以上のへそくりがある」と回答した主婦が14.6％います。最近ですと、不用品をフリマアプリで売却してへそくりにしている主婦も多そうですね。

15.4％の主婦がお金を理由に離婚を考えたことがある

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最後に、衝撃の事実をお伝えしましょう。なんと、15.4％の主婦が「お金が原因で離婚を考えたことがある」と回答しました。主婦500人中77人のため、決して少なくない数だといえるでしょう。

単純に収入が少ないという不満だけではなく、収入が足りていても夫婦間でお金の使い方に差があるとどうしても許せなくなるのでしょうか。もちろん、お金はあくまでも原因の一つでしょうが、「金の切れ目は縁の切れ目」ということわざもあるとおり、とりわけ定年退職を迎えるタイミングには気を付けたいですね。

主婦のお金事情をみてみると、非常にシビアな事実が分かってきました。毎月自由に使えるお金はわずかで、へそくりもほとんどできないようですね。せめて夫婦間でお金の価値観を合わせて足並みを揃えたいところ。会話を増やして、買い物の相談をしたいですね。

【参考記事】
「主婦500人のお金事情を調査（https://tantaka.co.jp/okanekariru/archives/5535）」株式会社タンタカ
「2019年 国民生活基礎調査の概況 Ⅱ各種世帯の所得等の状況（https://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/k-tyosa/k-tyosa19/dl/03.pdf）」厚生労働省