元証券マン解説、定年後にお金に好かれる人、嫌われる人
LIMO / 2020年10月30日 6時5分
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元証券マン解説、定年後にお金に好かれる人、嫌われる人
お金に好かれる人は、お金に対していいイメージを持っています。そしてお金を持っていることで生活に余裕があり、豊かな生活が送れます。
お金に好かれ、豊かな老後を送るためにはどのようにしたらいいのでしょうか。
今回は元証券マンの筆者が体験した、お金に好かれる人とそうではない人の特徴を解説します。
お金は貯めて使うもの
お金に好かれる人というのは、「お金を大事に扱い、多くのお金を持っている人」のことです。
お金に好かれるためには、お金に対する意識を変えなければいけません。お金はあるだけ使うのではなく、貯めて使うものだと認識するのです。
生涯では億単位のお金を稼げる人も多いのですが、通常、収入は月々入ってくるので、大きな支出をまかなうにはお金を貯めることが必要です。
そのためには、まずライフプランを立てます。
これからどんな人生を送りたいのか、大まかなプランを立てるのです。結婚するのか、住宅を購入するのか、子どもを持つのかなどを考えます。もちろん人生は予定通りにはいきませんので、状況や考え方が変わったり、予想外の出来事が起きたりしたときは、無理をせずにプランの修正をおこないます。
そして、まずは生活費の3~6カ月程度の生活費を貯めるところからはじめます。
もし転職などの目的で辞めた場合、雇用保険から給付金がもらえるのに3カ月ほどかかるからです。また何らかの理由で収入が途絶えてしまったときにも安心です。
つぎにまとまった資金が用意できたら、株式や投資信託などの資産運用でお金を増やすことにチャレンジするようにします。
老後にあせらないための貯蓄のコツ
定年後、お金に好かれるためには、老後に必要なお金を早いうちに試算し、計画的に貯蓄しておくことが必要です。老後のお金をきちんと用意しておくことで、心に余裕ができ、豊かな生活を送れることにつながっていきます。
それでは、ゆとりある生活を送るためには、どの程度のお金が必要なのでしょうか。
生命保険文化センターがおこなった意識調査によると、夫婦2人で老後生活を送るために必要な最低日常生活費は平均22.1万円、ゆとりある老後生活費は平均36.1万円でした。
しかし、金融審議会の「高齢社会における資産形成・管理」によると、高齢夫婦無職世帯(夫65歳以上、妻60歳以上の夫婦のみの無職世帯)の実収入は約21万円。ゆとりある老後生活のためには、毎月約15万円も足りない計算になるのです。
趣味を楽しんだり、旅行をしたりなど、老後のセカンドライフを楽しむためには、将来年金だけでは不足する資金を用意しておく必要があることが分かります。
ライフイベントを考えて老後資金を用意する
老後にもらえる年金だけでは、ゆとりある生活ができないことが分かりましたので、計画的に貯蓄しておくことが大切です。
しかし、現在は低金利が続いているので、資金をすべて預貯金にすると、物価が上昇するインフレになると実質的な資産は減少してしまいます。
ですから、株式や投資信託などでの資産運用をすることでインフレに対応しておくことが重要となってきます。
ただ、人生においては結婚や出産、住宅購入や子どもの教育費など、さまざまなライフイベントがあり、老後資金は後回しになりがちです。老後資金はいちばんあとのイベントとなりますが、ほかのイベントと同時に貯蓄しておかなければいけないのです。
まとめにかえて
お金に好かれるためには、お金に対する意識を変える必要があります。そして、早いうちにきちんとお金を貯める習慣をつけておきましょう。そのためには、ライフプランを立てて、将来どの程度のお金が必要になるのかを把握しておくことが大切です。
もし自分でライフプランを立てるのが難しいという場合は、FPやIFAなどの専門家に相談してみることも最近では比較的に簡単になってきているかもしれません。ライフプランの作成から途中のプラン変更まで、すべてを任せられるからです。
最後になりましたが、「お金に嫌われる人」というは考え方次第であり、今回ご紹介した「お金に好かれる人」になれるように努力ができるかどうかだともいえると考えています。
参考資料
公益財団法人生命保険文化センター「老後の生活費はいくらくらい必要と考える?」(https://www.jili.or.jp/lifeplan/lifesecurity/oldage/7.html)
金融審議会 市場ワーキング・グループ報告書「高齢社会における資産形成・管理」(https://www.fsa.go.jp/singi/singi_kinyu/tosin/20190603/01.pdf)
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