「年収500万円以上世帯」は共働きが5割?共働きママ、5つの苦労エピソード
LIMO / 2020年11月8日 16時45分
「年収500万円以上世帯」は共働きが5割?共働きママ、5つの苦労エピソード
近年は世帯年収が年々減少傾向にあり、共働き世帯が増加しています。そんな中、育児と仕事の両立で悩む女性も増えているようです。今回は、ワーキングマザーの苦悩エピソードとその打開策を考えます。
世帯年収が多い世帯ほど女性の有業率が高い!
働く女性の数は年々増えていますが、総務省が公開している「家計調査報告(貯蓄・負債編)-2019年(令和元年)平均結果-(二人以上の世帯)」(https://www.stat.go.jp/data/sav/sokuhou/nen/index.html)を見ると、以下のように世帯年収が多い世帯ほど女性の有業率が高いことがわかります(二人以上の世帯のうち勤労者世帯の「世帯主の配偶者のうち女の有業率(%)」を参照)。
年間収入階級 女性有業率
200万円未満 8.8%
300~350万円 26.9%
500~550万円 46.8%
550~600万円 57.6%
700~750万円 55.7%
1,000~1,250万円 66.4%
1,500万円以上 71.2%
平均 53.2%
年間収入が550万円以上になると世帯主の配偶者のうち女性の有業率が50%を超えることから、夫の収入のみで500万円以上賄えている家庭は、少ないのかもしれません。
共働き夫婦やワーキングマザーの苦悩エピソード
調査結果のように、共働きで家計を支える女性が増えており、子どもが生まれても保育園に預けて働くことを選択するママたちが増えています。
待機児童問題など、預けるまでも大変なこのご時世ですが、預けられるようになっても悩みは尽きないようです。
保育園入園後も一苦労
Aさん
「慣らし保育が3週間もあるなんて思いもしませんでした。最初の頃は預けた1時間後に迎えに行く毎日。環境に慣らすためとはいえ、すぐにお迎えの時間になってしまい、いつになったら復職できるのだろう……と気が滅入りそうでしたよ」
Bさん
「入園前に『用意するものリスト』を渡されました。服は脱ぎやすいもの、食事用エプロンは2つ、コンパクトサイズのお昼寝用の布団などなど…。持っているものだけでは足りず、買い揃えるのに苦労しました。ようやく落ち着いたと思ったら、女の子はワンピースタイプの水着を用意するようにと言われ、慌てて買いに行ったこともありました」
Oさん
「持ち帰った着替えを洗濯し、おむつに名前を書き、連絡帳をチェックし、明日の荷物を全てセットしておく…。この作業に毎日30分ほど時間を費やします。仕事や送迎でクタクタになっている状態での作業は、正直かなりキツイですね」
思うように働けない
子どもを保育園に預け、復職するママも悩んでいます。
Fさん
「夏は手足口病、冬はインフルエンザなど、子どもが頻繁に体調を崩すこともあります。そうすると仕事を休まざるを得ない日が多くなります。特に今年は新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の影響もあり、通園自粛は堪えました…。子どもが小さいうちは、『熱があるので迎えに来てください』って急に連絡がくることも。職場に迷惑をかけてばかりで肩身が狭いです」
Gさん
「なんとか保育園が決まりましたが、問題は就職活動でした。面接で子どもを保育園に預けていると告げると表情が曇ったり、『もう少しお子さんが大きくなってからの方が…』とやんわり断られたり。結局フルタイムの仕事は見つからず、短時間勤務のパートでしか採用されませんでした」
マミートラックで出世コースから除外&収入減?
保育園の送迎するための時短勤務の結果、昇給できなくなった、もしくは収入が減ったというママもいます。保育園の利用料が高いことで出費が一気に増えた人も。
産休や育児休暇前とは違って単純作業しか任せてもらえないという不満もあるようです。時短勤務や残業不可、欠勤の回数を理由に出世コースから外される「マミートラック」を経験する女性も珍しくありません。
女性が働き続けるために!夫婦で役割分担をしよう
保活中のママたちにとって、保育園に預けられるのは保活のゴールであると同時に、仕事と育児を両立させる日々のスタートでもあります。働く時間は保育園を利用し、仕事の後は子どもの世話をしながら家事も行なう…。そんな生活を送るママたちは、体力的にも精神的にも辛い毎日を送るケースも少なくありません。
慌ただしい毎日を1人で乗り切ろうとすると負担が集中します。家事や育児に取り組みながら、「どうして私ばっかり…」と不満に感じることもあるかもしれません。その結果、子どもに強く当たったり、夫婦げんかに発展したりするケースも珍しくないようです。
これらを防ぐため、保育園に通い出す前に夫婦間の役割分担を決めておきましょう。ポイントは、お互いの負担の大きさをなるべく公平にすることです。お互いが支え合う状態なら、不公平感やストレスも発生しにくくなりますよね。
1人でなんとか乗り切ろうと思い込まず、パートナーに「私も働くことだし、家事と育児に協力してほしい」と相談してみましょう。フレックスタイム制度やテレワークなども視野に入れ、対策を考えておくことも大切です。
まとめ
無理をすれば、体調を崩したり、家庭内の空気が重くなったりします。
子どもの入園前にパートナーと話し合い、不公平さのない家事や育児の分担ができれば、ママも安心して働けるのではないでしょうか。お互いの理想や協力してほしいことを伝えるなど、パートナーと相談しておくことは大切ですね。
参考
「家計調査(貯蓄・負債編)―二人以上の世帯ー二人以上の世帯のうち勤労者世帯 世帯主の配偶者のうち女の有業率【%】」総務省(https://www.e-stat.go.jp/dbview?sid=0002210010)
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