共働きなのに貯蓄できない⁉共働き世帯・専業主婦世帯の貯蓄の差とは

LIMO / 2020年10月30日 18時45分

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共働きなのに貯蓄できない⁉共働き世帯・専業主婦世帯の貯蓄の差とは

専業主婦が主だった1980年代と比べ、今や共働きはすっかり珍しいものではなくなりました。労働政策研究・研修機構が発表している「専業主婦世帯と共働き世帯(https://www.jil.go.jp/kokunai/statistics/timeseries/html/g0212.html)」によると、90年代に入ってから専業・共働き世帯数がほぼ同率になり、2019年時点では共働き世帯1,245万、専業主婦世帯575万と、共働き世帯が倍以上に逆転していることが分かります。

では、二馬力で働いている共働き世帯は、専業主婦世帯と比べてどのくらい収入があり、貯蓄もできているのでしょうか。実際の声を交えながらご紹介します。

専業主婦世帯と共働き世帯の貯蓄額の違いは

一般的に、夫婦がともに働く「共働き世帯」は、年間収入も多く貯蓄もしっかりしているイメージがあるかもしれません。では、専業主婦世帯と共働き世帯の年間収入・および貯蓄額について、総務省統計局「家計調査報告(貯蓄・負債編)-2019年(令和元年)平均結果-(二人以上の世帯)(https://www.e-stat.go.jp/stat-search/files?page=1&layout=datalist&toukei=00200561&tstat=000000330001&cycle=7&year=20190&month=0&tclass1=000000330007&tclass2=000000330008&tclass3=000000330009&result_back=1)」をみていきましょう。

【専業主婦世帯】(平均)
年間収入:688万円
貯蓄:1,466万円

【夫婦共働き世帯】(平均・有業者は夫婦のみ)
年間収入:799万円
貯蓄:1,289万円

なんと、共働き世帯の方が100万円以上も年間収入が多いにも関わらず、平均貯蓄現在高は専業主婦世帯の方が177万円多いという結果です。その差はどこにあるのでしょうか。

共働きなのにどうして貯蓄が少ないのか

共働きと専業主婦世帯では、どのような暮らしぶりの違いが見えるのでしょう。総務省統計局の「家計調査報告(家計収支編)―2019年(令和元年)平均結果―(二人以上の世帯)(https://www.e-stat.go.jp/stat-search/files?page=1&layout=datalist&toukei=00200561&tstat=000000330001&cycle=7&year=20190&month=0&tclass1=000000330001&tclass2=000000330004&tclass3=000000330005&result_back=1)」から、さまざまな項目をピックアップしてみました。

【食料費】専業主婦:77,189万円/共働き:78,552万円・
【被服及び履物】専業主婦:12,810万円/共働き:14,395万円
【教育】専業主婦:18,800万円/共働き:23,710万円

食料費・被服など生活支出面に関してそこまで大きな差はみられないようですが、教育費では共働き世帯の方がお金をかけている様子がうかがえます。また、ほかに目を引くのは住宅ローンを払っている世帯です。共働きで住宅ローンを払っている世帯は50%、一方で専業主婦世帯では38.2%にとどまります。先述のデータによると、負債も専業主婦世帯より共働き世帯のほうが多いことが分かっています。住まい環境や教育に関するニーズなどが、貯蓄額の差につながっているのかもしれませんね。

貯蓄をするために意識すべきこととは

一般的に、専業主婦世帯よりも年間収入が多くなる共働き世帯。それゆえの落とし穴もあるようです。共働き夫婦が貯蓄をするためには、どんなところを意識すればいいのでしょうか。

【目標を共有する】

「共同お財布をつくってお互い定額を入れ、あとは別々で管理をしています。私自身の貯金はあまりないです。でも、教育資金をしっかり作りたいので、そろそろ見直しどきかも……」(Aさん・30歳)

2人分の収入があるゆえ、独身時代と同じようにそれぞれの価値観でお金の管理をしているなら要注意。自分が自由に使えるお金が多いと、使途不明金も多くなりがちです。定期的に家計状況やボーナスの使い道を確認しあう、貯蓄目標を立てるなど、夫婦でしっかりと将来のお金について意識を共有するようにしましょう。

【支出を明確にする】

「お互い正社員だったときは旅行や外食で使いすぎていました。今は子育て真っ最中のパートタイマーなので、家計簿をしっかりつけて支出を管理しています。当時よりも貯金できていますね」(Fさん・34歳)

きちんと貯蓄をしていくうえで、支出を把握しておくことは大切なポイントです。支出を可視化することで、引き締められるところが見えてきます。生活支出は夫婦でしっかり共有し、責任の所在をハッキリさせて管理していきたいものです。夫婦で共有できる家計簿アプリなどを活用するのもいいですね。

【先取り貯金する】

「共働きですが、住宅ローンと育ち盛りの子どもが3人いて余裕はまったくありません。貯金はできたらする、では絶対無理。学資保険などで強制的に貯めていかないと、すべて使途不明金に」(Wさん・47歳)

月の余剰金を貯蓄にまわそうと考えていても、なかなかうまくいかないもの。使う前に貯蓄分を先取り貯金する、解約しづらい学資保険や個人年金を活用するなど、あらかじめ貯蓄を確保しておくのがおすすめです。教育にお金がかかる時期は貯蓄分を減らすなど、適時調整しながら無理のない範囲で取り組むといいでしょう。

貯蓄しやすさは就業形態とは別問題

しっかりと貯蓄していくためには、夫婦のコミュニケーションが必要不可欠。いくら共働きで世帯年収が高くても、きちんと管理していなければ貯蓄はままなりません。正社員同士だから余裕がある、というわけにもいかないのが現実です。将来のライフプランを夫婦で共有しながら、しっかりと貯蓄についても考えていきたいものですね。

【ご参考】貯蓄とは
総務省の「家計調査報告」[貯蓄・負債編]によると、貯蓄とは、ゆうちょ銀行、郵便貯金・簡易生命保険管理機構(旧郵政公社)、銀行及びその他の金融機関(普通銀行等)への預貯金、生命保険及び積立型損害保険の掛金(加入してからの掛金の払込総額)並びに株式、債券、投資信託、金銭信託などの有価証券(株式及び投資信託については調査時点の時価、債券及び貸付信託・金銭信託については額面)といった金融機関への貯蓄と、社内預金、勤め先の共済組合などの金融機関外への貯蓄の合計をいいます。

【参照】
労働政策研究・研修機構「専業主婦世帯と共働き世帯(https://www.jil.go.jp/kokunai/statistics/timeseries/html/g0212.html)」
総務省統計局「家計調査報告(貯蓄・負債編)-2019年(令和元年)平均結果-(二人以上の世帯)(https://www.e-stat.go.jp/stat-search/files?page=1&layout=datalist&toukei=00200561&tstat=000000330001&cycle=7&year=20190&month=0&tclass1=000000330007&tclass2=000000330008&tclass3=000000330009&result_back=1)」

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