貯蓄があるのに「老後破産」した人たちの油断…不倫発覚で生活苦に陥った!?
LIMO / 2020年11月7日 20時0分
貯蓄があるのに「老後破産」した人たちの油断…不倫発覚で生活苦に陥った!?
定年を迎えた後に生活が困窮してしまう「老後破産」。実は決して他人事ではないようです。たとえ定年後に向けてたくわえをしっかりしていても、退職金を十分にもらったとしても、ふとしたきっかけで老後破産はやってきます。
「明日は我が身」ともいえる老後破産の現状を、実例をもとにご紹介していきましょう。果たして、老後破産を確実に回避するためのヒントは、そこに隠されているのでしょうか…?
病気で人生設計が大幅に狂い…
65歳の男性、Dさんは、現役時代とある優良企業に勤めていました。
「給料も平均よりも多くもらっていて、現役の頃は多少の贅沢をしても貯金ができるくらいの収入は得ていました」
そんなDさんが家を購入したのは40歳のとき。少々無理をして大きな家を買ったDさん、当時の貯金はすべて頭金に充て、35年ローンを組んだそうです。
「とにかく収入に余裕がありましたので、貯金はまた貯めればいい、繰り上げ返済もじゅうぶん可能だ、という算段だったんです」
しかし、予期せぬ事態がDさんを襲います。50代でDさんは病魔におかされ、仕事も思うようにできず、早期退職を余儀なくされたのです。
「退職金もあったし、保険金も出たのですが、それらはすべて子供たちの学費に消えました。さらに自分もまだまだ通院しなければいけません。住宅ローンの繰り上げ返済なんて、とてもじゃないけれど無理でした」
Dさんの妻は仕事を始めましたが、「やはり50代の女性がそうそう稼げるような仕事を見つけるのは難しい…」とDさんは肩を落とします。「私も通院しなければいけない身。それに住宅ローンもあります。妻の収入だけではとてもやっていけず、貯金を切り崩す生活でした」
しかし、貯金は無限にあるわけではありません。ついにたくわえが底をつき、Dさんに重くのしかかったのは住宅ローンでした。
「とてもじゃないけれど支払いができなくなったので、消費者金融からお金を借りてしまいました。しかし、返済のあてもないので借金は膨らむばかり。ついに自己破産をして住まいも手放しました」
今は妻とふたり、賃貸アパートで生活している…というDさん。
「妻も年々体力が落ち、稼ぐ額も減ってきています。しかし私は通院しなければならない。いっそのこと私がいなくなれば…と、頭をよぎることもあります」
病魔はいつ襲ってくるかわかりません。そのときに備えて、住宅ローンなどは返せるときになるべく早く返しておくことが得策かもしれません。
離婚がきっかけで老後破産に…
続いてご紹介するのは60代の女性、Hさん。Hさんの老後破産の原因は「離婚」でした。
「子供がいない私たち夫婦は共働きでした。しかし私には…職場に不倫関係の男性がいたのです」
なんと30代半ばからふたりの関係は続いていたというのですから驚きです。しかし、そんな関係がついに明るみに出たのです。「相手の奥様はいつからご存じだったのか…。突然『妻にバレた』と彼から連絡が入りました」
お互いの夫婦4人で話し合いのもと、Hさんと相手の男性がそれぞれの配偶者に慰謝料を払うことに。
「そして、向こうのご夫婦は夫婦関係を続ける道を選び、私は主人に離婚を言い渡されました」
「これ以上慰謝料を要求しないことをありがたいと思え」と着の身着のままで放り出されたHさん、職場にもいられずに退職しました。「その後職を探してもなかなか見つからず…今は生活保護を受けています。本当に浅はかだったと悔いても悔やみきれません」
不倫によって、失うものは多いと聞きます。しかし、Hさんが失ったものはあまりにも大きいもの。
年を重ねるに連れて、再就職の道も厳しくなっていきます。しっかりと貯蓄しておくのはもちろんですが、できれば年をとってからの仕事先もしっかりと確保しておくことが、この先重要になってくるかもしれません。
それにしてもHさん、まさしく不倫で人生が狂ってしまった典型的なパターンですね…。
まとめ
老後破産を回避するためには、もちろん貯蓄をしておくのが大前提ですが、心身の健康維持と定年後の働き口に目星をつけておくことも必要かもしれません。何が起こるかわからないのが人生。常にあらゆるリスクを想定し、それに備えておくことが重要…というのを痛感する筆者でした。
調子のいいときこそしっかりと兜の緒を引き締めておかないと、後で悔いても時すでに遅し。元気なうちにもう一度人生設計を見直しておこうと思います。
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