熟年夫婦の後悔1位は「資産形成」後悔しないためのマネープランの立て方
LIMO / 2020年10月31日 20時15分
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熟年夫婦の後悔1位は「資産形成」後悔しないためのマネープランの立て方
人生100年時代。老後生活も長く、年金や貯蓄などさまざまなお金の不安を抱えている方も少なくないでしょう。実際、結婚30年以上の熟年夫婦の後悔1位は「資産形成・資産運用」であるというデータも出ています。今回は、いざ老後を迎えたときに後悔しないよう、人生の設計書となるマネープラン・ライフプランの作り方をご紹介します。
やはり一番の問題は「お金」
松井証券株式会社が全国の夫婦800人(若年夫婦:結婚3年以内の20~30代男女400人/熟年夫婦:結婚30年以上の50~60代男女400人)を対象に実施した「夫婦の家計管理事情に関する調査(https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000120.000019241.html)」によると、熟年夫婦が最も後悔していることは「資産形成・資産運用」であるそうです。
若年夫婦へのアンケートでも「まだやっていないことのなかで、やらないで将来後悔したくないこと」として「資産形成・資産運用」が1位に挙げられているところを見ると、夫婦の大きな問題として資産形成は切っても切り離せないものであることが分かります。同調査では「熟年夫婦からの提唱」として、資産形成・資産運用のスタートは「結婚時までに始める」ことがベストだといわれています。
それでは、若年夫婦がこの先後悔しないためには、どのようなことに取り組んでいくべきなのでしょうか。2人の将来を可視化するマネープラン、およびライフプラン表の立て方を見ていきましょう。
ライフイベント・必要経費を可視化する
節約に取り組んでいるご家庭など、日常的に家計簿で支出を管理しているという方もいるでしょう。しかし、共働きで相手の収入や貯蓄を把握していなかったり、年金や老後生活に漠然と不安を抱えていたりする人も少なくありません。子どもの教育など、いくらかかるかをひとつひとつ考えるのは頭が痛くなってしまいそうですよね。
しかし、マネープランを立てておけば、いざというとき「準備が足りなかった」と後悔するのを防ぎやすくなります。ライフイベントと組み合わせた「ライフプラン表」をあらかじめ作成しておくことで、「何年後までにこのくらい貯金しよう」という目標がはっきりし、節約もしやすくなるのです。子どもを留学させたい、豪華な海外旅行をしたい、起業したい……といったさまざまな夢も、ライフプラン表を作ることで夢から目標にしましょう。そのためには、ライフイベントと必要経費をしっかり可視化することが大切です。
「ライフプラン表」を作ってみよう
「ライフプラン(生涯生活設計)」とは、いわば人生の設計書。ライフイベントやマネープランを表にすることで、いつまでにいくら貯めようという目標がはっきりしたり、マイホーム購入など高額な支出をするタイミングが決めやすくなったりします。必要な情報は「家計収支」と「家族のライフイベント」です。表はエクセルや各社が無料配布するテンプレートなどを使用して作ることができます。
【1:家計を把握する】
家計簿をつけていない・毎月どんなことに支出をしているか分からない人は、まず家計簿やアプリなどを利用して、家計の現状を把握しましょう。
【2:家族の年表を作る】
次に、自分の現在から老後までを年表にし、家族一人一人の年齢も一覧できるようにします。1年ごとに区切り、20~30年分をまとめて見られるようにしておきましょう。
【3:ライフイベントを記入する】
子どもの年齢に合わせ、「入学」などのライフイベントを記入していきます。車の購入など大きな出費の予定があれば、それもライフイベントとして記入してください。住宅ローンの返済をしている人は、残りの年数も書いておきましょう。
【3:夫婦それぞれの手取りを記入する】
夫婦それぞれの手取りも、今の年収を元に記入します。出産や育児休業など、収入が減る時期も考慮しておくといいでしょう。
【4:支出予定を記入する】
生活費・教育費・レジャー・住宅ローン・保険・ライフイベントに関わる支出など大まかな項目別に支出予定を記入していきます。賃貸の場合は更新料などもあるので注意しましょう。
すべて記入すると、収入から支出をひいた年間収支、そしてそこから貯蓄額も可視化できます。もしこの時点で老後資金が足りないようであれば、ライフイベントの見直しをする必要が出てきます。もしくは、育休後の復帰を早める、副業で手取り収入を増やすなど、早い段階から貯蓄を増やすための行動を起こせるように準備しておきましょう。
家族で未来の目標に向けてお金の準備をしていこう
ポイントは、現状で達成できそうなリアルなプランにとどめておくことです。このライフプラン表を現時点での家計予算ととらえ、2~3年毎に都度見直しを加えていくといいでしょう。
未来の目標がはっきりしたら、そこからしっかり準備をしていくことで、いざライフイベントを迎えた際に安心して支出することができるようになります。人生100年時代、家族みんなで先を見据えて、後悔のない老後生活を迎えたいものですね。
【ご参考】貯蓄とは
総務省の「家計調査報告」[貯蓄・負債編]によると、貯蓄とは、ゆうちょ銀行、郵便貯金・簡易生命保険管理機構(旧郵政公社)、銀行及びその他の金融機関(普通銀行等)への預貯金、生命保険及び積立型損害保険の掛金(加入してからの掛金の払込総額)並びに株式、債券、投資信託、金銭信託などの有価証券(株式及び投資信託については調査時点の時価、債券及び貸付信託・金銭信託については額面)といった金融機関への貯蓄と、社内預金、勤め先の共済組合などの金融機関外への貯蓄の合計をいいます。
【参照】
松井証券株式会社「夫婦の家計管理事情に関する調査(https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000120.000019241.html)」
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