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ポンコツ社員ほど自信満々!?「ざんねんな人」と呼ばれないための3カ条

LIMO / 2020年10月31日 12時35分

ポンコツ社員ほど自信満々!?「ざんねんな人」と呼ばれないための3カ条

ポンコツ社員ほど自信満々!?「ざんねんな人」と呼ばれないための3カ条

妙に自信たっぷりなのに仕事ができない。あなたの周りにそんな人はいませんか?

「あぁ~、いるいる!」なんて笑っている人も要注意です。なぜならそんな“残念な人”の多くは、自分が該当するかもしれない可能性に気づけないから。

実はコレ、心理学の分野で、ダニング=クルーガー効果と呼ばれています。「能力のない人は自分の能力のなさを認識できない」、ということを指摘したものです。

「まさか自分も?」とドキっとした人も、そうでない人も、まずはこの理論を知ることから始まります。実は周りから「できない人」だと思われていた…なんて悲しい事態を避けるためにも、その対策となるポイントを押さえておきましょう。

ダニング=クルーガー効果って?

「ダニング=クルーガー効果」とは、能力の低い人が実際よりも自分を高く評価してしまう現象のことを指します。この理論は、米コーネル大学のデイヴィッド・ダニングとジャスティン・クルーガーという2人の心理学者によって1999年に提唱されました。

彼らが大学で行った実験では、成績の悪い学生ほど自分の順位を過大評価し、優秀な学生ほど自己評価を控えめにしていたのです。

彼らは能力の低い人について、次のように述べています。

自分の能力不足が認識できない

自分の能力がどれくらい不十分なのかが分からない

他人の能力を正しく評価できない

そのため、能力の低い人は自分を過大評価してしまい、実力を伴わない自信を持つのです。こういった人は、仕事の場面でも不利になることが多いでしょう。

例えば、経験もスキルもない新入社員がやたらと自信家だった場合、上司や先輩は指導に困ってしまいます。彼らは自分の能力を認識できないので、改善しようという意識が持てず、指導やアドバイスにあまり聞く耳を持たないからです。もちろん、本人も成長できず困ることになります。

あるいは、作業にかかる時間を正しく見積もれない人は意外と多いでしょう。計画通りに進まなかったり、以降のスケジュールに影響したりと「もっと早く終わるはずだったのに」と焦ってしまうケースです。これも、自分の能力を正しく客観視できないことによる、ダニング=クルーガー効果の一例といえます。

では、このような事態を避けるにはどんなことに気をつければ良いのでしょうか。次から3つのポイントに分けて解説していきます。

ざんねんな人にならないために心がけたい「3カ条」

1.否定的なフィードバックも受け入れる

まず1つ目のポイントとして、常に学ぶ姿勢を持ち、周りからの否定的なフィードバックも受け入れるようにしましょう。耳の痛い指摘は聞きたくないものですが、自分を知り、自分を成長させるために向き合うことが必要です。

どんな人でも自分自身を正しく評価するのは難しいですよね。だからこそ、客観的な意見をしっかり取り入れて、周りが見えていない状態から抜け出しましょう。

そのためには、先輩や上司を頼ったり、自分のアウトプットに対する反応を見たり、あるいはテストを受けることもおすすめです。数字化された客観的な“ものさし”を利用すれば、自分の立ち位置を正しく把握する助けになります。そうした取り組みを続けることで、自己評価と自分本来の能力の差は縮まっていくはずです。

2.まず自分に原因がないかを考える

2つ目のポイントは、何かがうまくいかない場合、まず自分に原因はないか?と考えてみることです。能力の低い人は、自分の能力不足やレベルを正しく認識できないため、外の要因に目を向けてしまう(他のせいにする)傾向があります。しかしそれでは自己成長は望めません。

これは一種の思考のクセなので、まずはそういった傾向を知ることが第一歩。失敗やトラブルに直面した時には、自分を振り返ることから始める意識を持ちましょう。決して自分を責めるのではなく、フラットな視点で要因を見つけ出すことが大切です。

3.できる限り知識を吸収し、経験を積む

そして3つ目のポイントは、豊富な知識と経験を得ることです。ダニング=クルーガー効果は、その分野にまだ詳しくない時に最も陥りやすいといいます。なぜなら、自分の中の情報量が少なければ、適切な判断ができないからです。

例えば、素人よりも専門家の方が断定的なコメントを避ける傾向があります。それは、さまざまな知識や経験があるからこそ、幅広い可能性に思い至るからです。1を知っている素人と100を知っている専門家では見えている景色が全く違い、より正しい判断ができるのはやはり後者といえるでしょう。

ですので、知識や情報をできる限りインプットし、積極的に経験を積むことが欠かせません。ダニング、クルーガー両氏も「その能力について実際に訓練を積んだ後であれば、自身の能力の欠如を認識できる」と述べており、重要なポイントと言えそうです。

さいごに

仕事ができないのに自信にあふれた“ざんねんな人”では、本人も周りも困ってしまいます。まずはこういった現象があるということを知っておきましょう。さらに今回挙げた3つのポイントをふまえて、自分の能力を正しく把握するように意識することが大切です。

もちろん、自信を持つことそのものは決して悪いことではありません。自信があるからこそ大胆にチャレンジできるという場面もあります。

しかしその成功を左右するのは、やはり事前の努力や備え、そして適切な自己評価です。この点を忘れずに、日々の仕事に取り組んでみてください。

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