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転売ヤーがぶち壊した「Go To トラベル」のお得プラン〜ホテルも利用者も大迷惑!

LIMO / 2020年11月1日 17時0分

転売ヤーがぶち壊した「Go To トラベル」のお得プラン〜ホテルも利用者も大迷惑!

転売ヤーがぶち壊した「Go To トラベル」のお得プラン〜ホテルも利用者も大迷惑!

ルールを守らない、たった一握りの人のせいで「OK」だったものが「NG」になる。それは、とても迷惑なことで、時には大きな損失を生むこともあります。

本記事では、ルールを守らない”転売ヤー”のために10月28日分から消滅してしまった、ホテルマイステイズの「Go To トラベル対象ホテル共通利用券付きプラン」についてお伝えします。

ホテルの「共通利用券付きプラン」が転売されて大混乱

Go To トラベルの割引は、申請して認められたホテルやプランのみが対象となり、転売される可能性の高い金券付きプランは除外されていました。転売される可能性の高い金券とは、クオカードや一般的な商品券のことです。

ただし、たとえば利用するホテルのみで使える利用券のようなものは、Go To トラベルの対象となっている場合もあります。今回の騒動が起きたホテルマイステイズも、同ホテルのみで使える「共通利用券」を付けた宿泊プランを提供していました。

共通利用券はホテルでの食事や土産物購入などに利用できるほか、次回からは宿泊代金に充てることもできるという、とてもお得な企画です。そこで筆者もこのプランを利用した旅行を予定していたのです。

ちなみに、この宿泊プランには共通利用券が3,000円分、6,000円分、1万2,000円分のほか、場所によっては2万4,000円分付いているものもあり、自分に必要な金額の利用券付プランを選択できるという自由度の高い仕組みになっていました。

そんなお得なプランを消滅させたのが”転売ヤー”でした。

転売ヤーのために利用者もホテルも大混乱

10月27日の昼過ぎに突然、「転売の事実が発覚したため、10月28日から共通利用券付きプランにはGo To トラベルの35%割引は適用できません」という趣旨のメールがホテルから届きました。

既に予約を取っているのでどうすればいいか尋ねてみたところ、Go To トラベルの35%割引を適用するためにはプランを変更するしかなく、共通利用券付きプランのまま宿泊する場合には、本来35%割引になるはずの分を支払う必要があるとのこと。

元々の共通利用券付きプランの場合、「通常の室料+共通券の額面」となるのではなく、共通券の額面によってさらに1,000~4,000円の割引きを適用した宿泊料金に設定されていました。そのため、上記のどちらを選んでも、利用者としてはかなり損をしてしまいます。

なお、共通利用券付きプランで予約をしていた場合、キャンセルしてもキャンセル料の発生はありません。しかし、公共交通機関で移動する予定で宿泊日が間近だったという場合、飛行機や鉄道、バスなどのキャンセルは難しく、当初の特典を泣く泣くあきらめて旅行するはめになった人もいるでしょう。

また、ホテル側にしても、まさか転売されるとは思っていなかったはずです。

コロナで観光関連業の売り上げが急落し、経営が困難になる中で始まったGo To トラベルは、賛否両論ありながらも、徐々に観光関連業の売上を回復させる方向に向かっていました。そんな中、心ない転売ヤーの行為のためにホテルは対応に追われることになりました。

ホテル側は、利用者に迷惑がかからないよう最善を尽くす方向で、自治体独自のクーポンや大手宿泊予約サイト(じゃらんや楽天など)のポイントを以前と同じ条件で宿泊に利用できるよう手配するようです(2020/10/28現在)。

一方、転売ヤーはホテルマイステイズの共通利用券を転売して、一体いくらの小遣い稼ぎができたのでしょう? 数千円? 数万円? あるいは数十万円なのかもしれません。

しかし、そのために、日本全国に展開する大手のホテルチェーンが大混乱に陥ったばかりか、旅行を楽しみにし、割引分は宿泊地での消費に貢献したいと思っていた利用者を不愉快な気持ちにさせています。

それに、ホテルの共通券には識別番号が記載されているので、調べようと思えば誰が転売したか判明するでしょう。そうなったら損害賠償を請求されるリスクもあるのです。

ルールを守って観光業支援につなげよう

「転売が禁止されているものでも、売りさばいて自分さえ儲かったらいい」と考える人が増えれば増えるほど、今回のケースのように「お得」が消滅することも多くなるでしょう。それどころか、悪用が起きたために制度自体が機能しなくなるなど、観光業復活への道が遠ざかっていくことも予測されます。

自分の利益のことだけを考えるのではなく、みんなで気持ちよくGo To キャンペーンを利用し、景気回復を目指したいものです。

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