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日経平均は2カ月ぶり安値、米大統領選で再び株価の乱高下が起きる可能性も

LIMO / 2020年11月1日 21時0分

日経平均は2カ月ぶり安値、米大統領選で再び株価の乱高下が起きる可能性も

日経平均は2カ月ぶり安値、米大統領選で再び株価の乱高下が起きる可能性も

【日経平均株価】テクニカル分析 2020年11月1日

欧米のコロナ感染者数急増を受け相場は下落

2020年10月30日の東京株式市場で、日経平均株価の終値は前日より354円81銭安の22,977円13銭となりました。5日続落で、心理的節目となる23,000円も割り込みました。8月28日以来、およそ2カ月ぶりの安値です。

大きな要因は、欧州、米国で新型コロナウイルスの感染者が急増していることです。欧州では10月下旬、フランス、イタリア、ドイツ、英国、ギリシャ、ベルギーなどで、感染者数が過去最多を更新しました。一部の都市でのロックダウン(都市封鎖)や夜間外出禁止などを導入する国もあります。

また、米国でも10月下旬、感染者数が過去最多となっています。大統領選の集会の開催などにも影響が出ています。

今週の動きはどうなるでしょうか。最大の注目は11月3日に投開票が迫る米大統領選です。現状、世論調査などによると、民主党候補のバイデン前副大統領が優勢で、トランプ大統領は苦戦していると伝えられています。

しかし、前回2016年の大統領選では、多くの人がトランプ氏の勝利を予想していなかったにもかかわらず、ふたを開けてみるとトランプ氏が圧勝でした。今回も「隠れトランプ」支持者が多くいると見られ、最後まで何が起こるかわかりません。

難しいのはどちらが勝っても、株価がどう動くか想定しづらいところです。市場はやや、バイデン氏当選を織り込んでいる印象があります。2016年の大統領選では、想定外だったトランプ氏当選が決まるといったんは売られましたが、その後はむしろ買いに回る投資家が目立ちました。

バイデン氏が当選した場合も方向が分かれそうです。バイデン氏が法人税の増税を行うと見られていることから、当選が決まると株価が下がるという予想もあります。

一方、バイデン氏が当選し、さらに大統領選と同時に行われる連邦議会選で民主党が下院、上院ともに過半数の議席を獲得することができれば、経済対策など政策運営が進めやすくなると見られ、買われる展開になりそうです。

大統領選の結果が判明するのは日本時間の4日午前の予定ですが、場合によっては遅れが生じる可能性もあります。前回は、株価や為替が1日の中で乱高下しました。スキャルピングなど、超短期売買をするような人にとってはチャンスかもしれませんが、それ以外の人は、しばらく様子を見るのも一つの方法です。

短期的には下降トレンドに

先週の日経平均の値動きをテクニカル面から振り返ってみましょう。

10月に入ってからずっとローソク足の実体が短い、小幅な値動きが続いていました。先週は、週初26日は同様の動きを感じさせましたが、27日にいきなり窓をあけて下落して寄り付き、足元でサポートラインとなっていた25日線も割り込みました。しかし、その後は長い下ヒゲを付けて上昇し、終値では25日線を回復しました。

ところが翌28日には再度窓をあけて下落、その後は25日線を回復することもなく、30日にはさらに大きく下落し、75日線も割り込んでしまいました。

今週以降の展開はどうなるでしょうか。終値ベースで75日線を割り込んだのは5月下旬以来です。やや警戒が必要です。直近の押し安値である10月2日の安値(22,951円)も一時下回っただけでなく、終値ベースで心理的節目となる23,000円を回復できませんでした。

チャートは、中期的にはまだ上昇トレンドを維持していますが、短期的には下降トレンドとなっています。下値メドとしては目先意識されやすい22,000円あたりになるでしょう。

ちょうどこのあたりに200日線があることから、近づいてくれば押し目買いも入りそうですが、そこまではするすると下がってしまう可能性もあります。逆に来週初に75日線を回復するようであれば、また1000円未満の小幅なレンジでのもみ合いに戻りそうです。

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