定年後70代、みんな貯金はいくら残しているか

LIMO / 2020年11月4日 6時5分

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定年後70代、みんな貯金はいくら残しているか

2020年版厚生労働白書 では、2040年に65歳の人が90歳まで生きる確率は、男性で42%、女性で68%と予想しています。定年を何歳で迎えるかは人によって異なりますが、老後と呼ばれる期間は決して短くありません。

人生100年時代が現実になりつつある中、一般的には定年後10年が経過している現在の70代の人は、どのぐらいの貯金があるのでしょうか。

今回はデータを見ながら、老後の資産運用について見ていきたいと思います。

70代の金融資産保有額

金融広報中央委員会が実施した「家計の金融行動に関する世論調査[二人以上世帯調査](令和元年)」によると、70歳以上の金融資産保有額(金融資産保有世帯)の平均は1,978万円、中央値は1,100万円となっています。

中央値は、データを大きい順に並べてちょうど真ん中にくる値。平均値は極端に多い値に引きずられてしまうので、中央値の方がより実態を表しているといえます。

また、金融資産を保有していない世帯を含む金融資産保有額の平均は1,314万円で、中央値は460万円となっており、資産の格差があるといえます。

ゆとりのある老後生活費は月額36.1万円

生命保険文化センターがおこなった意識調査では、夫婦二人の最低日常生活費は月額で平均22.1万円となっており、旅行やレジャー・趣味などにお金を使える「ゆとりある老後生活費」になると36.1万円という結果になっています。

金融審議会の「高齢社会における資産形成・管理」によれば、高齢夫婦無職世帯(夫65歳以上、妻60歳以上の夫婦のみの無職世帯)の実収入は月額約21万円となっていることから、ゆとりある老後生活を送りたいと考えたときには毎月約15万円が不足することになります。

老後は人それぞれいくつからというのは異なりますが、例えば20年間、ゆとりある老後生活を送るとすると、

15万円×12カ月×20年=3,600万円

となります。

70歳からゆとりのある老後を送りたいという方も多いというわけではないですが、冒頭に見たように、70歳以降も十分に時間があるという方が増えてきているのが現在の日本です。

ゆとりある老後に向け、早めに資産運用をはじめる

ゆとりある老後を迎えるためには、はやめに資産運用をはじめる必要があります。

そして、人生100年時代となる今後は、70歳代でも株式などのリスク資産での運用を続けることをおすすめします。

ただし、大きく資産を減らしてしまうリカバリーするのが難しいので、以下の式を参考にして株式などのリスク資産の比率を決めるようにしていただくとリスクを軽減することが出来ます。

株式の比率=100-年齢

たとえば、70歳なら30%を株式などのリスク資産にし、残りの70%を国債などの安全資産で運用していくといいでしょう。

まとめにかえて

70歳以上の金融資産保有額(金融資産保有世帯)の平均は1,978万円です。

ただし、この金額でもゆとりある生活にはやや不十分という方もいらっしゃるかと思います。

人生100年時代を迎え、今後は70代でも資産運用が必要な時代になっていくと予想しています。

ゆとりある老後のために、はやめに準備していただくことをおすすめします。

そのときには株式などのリスク資産の比率は、年齢とともに落としていくことがポイントになります。

参考資料

公益財団法人生命保険文化センター「老後の生活費はいくらくらい必要と考える?」(https://www.jili.or.jp/lifeplan/lifesecurity/oldage/7.html)

金融審議会 市場ワーキング・グループ報告書「高齢社会における資産形成・管理」(https://www.fsa.go.jp/singi/singi_kinyu/tosin/20190603/01.pdf)

厚生労働省「令和2年版厚生労働白書」(https://www.mhlw.go.jp/wp/hakusyo/kousei/19/dl/all.pdf)

金融広報中央委員「家計の金融行動に関する世論調査[二人以上世帯調査](令和元年)」(https://www.shiruporuto.jp/public/data/survey/yoron/futari/2019/19bunruif001.html)

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