60代、70代が「老後に新たに不安に感じること」第1位は? コロナ禍で変化した価値観
LIMO / 2020年11月11日 10時0分
![60代、70代が「老後に新たに不安に感じること」第1位は? コロナ禍で変化した価値観](https://media.image.infoseek.co.jp/isnews/photos/toushin1/toushin1_20156_0-small.jpg)
60代、70代が「老後に新たに不安に感じること」第1位は? コロナ禍で変化した価値観
「コロナで私たちの生活や価値観は大きく変化した」という内容のニュースを耳にすることは多いですし、実際、コロナ流行の前後で自分の意識の変化を感じている人も多いのではないでしょうか。
コロナ禍はすべての人に幅広く影響を及ぼしていますが、なかでも60代以上の人は新型コロナに罹患すると重症化しやすいと言われていることもあり、シニア世代は新型コロナによる影響を他の世代の人よりも色濃く受けている傾向にあります。実際に筆者の母親は60代ですが、外出から帰ってきた際の消毒の徹底ぶりは筆者の比ではありません。
そこで今回は、最新の調査結果を元に、コロナ禍を経てシニア世代の価値観がどのように変わったのかを見ていきたいと思います。
新型コロナの影響で老後に新たに不安を感じることは?
今年10月にメットライフ生命保険は、全国47都道府県の20歳~79歳までの男女を対象に実施した「老後」に関する調査の結果を公表しました。それによると「新型コロナの影響で老後に新たに不安を感じること」について、20代~50代の世代はいずれも「お金」がトップにきていますが、60代~70代では「健康」が41.2%でトップになっています。
20代~50代はいずれも2位が「健康」であり、60代~70代でも2位が「お金」であることから、新型コロナに起因する「健康」と「お金」に関する不安は根強いことがわかります。
ただ、20代~50代の世代での「お金」と「健康」のポイント差が10ポイント程度なのに対し、60代~70代世代での「健康」と「お金」のポイントは15ポイント程の差をつけていることから、いかにシニア世代が新型コロナによる健康への影響を懸念しているかが読み取れそうです。
老後に対する考え方や価値観は変化したか?
新型コロナの影響で老後に対する考え方や価値観が変化したかについても、60代~70代は34.2%が「変化があった」と回答しており、全世代で唯一3割を超えました。
考え方や価値観の変化の内容について、20代~50代はいずれも「貯蓄意識の高まり」が1位ですが、60代~70代では「健康への気遣い」が1位になっており、コロナ禍が意識変容だけでなく行動変容にまで影響を及ぼしていることがわかります。
60~70代の人が、いかに新型コロナウイルスの感染拡大を「自分事」として捉えているかがよく表れていると言えそうです。
都道府県によって「老後不安」のスコアに差も
メットライフ生命の調査では、それぞれの設問に対するスコアを都道府県別でも集計しています。
「新型コロナウイルスにより老後不安が増えた」と感じた方の割合が多かった都道府県は、上から順に長崎県(57.4%)、三重県(56.0%)、岐阜県(55.6%)、福島県(53.9%)、大分県(53.8%)でした。
この数字は、東京都(42.5%)、千葉県(47.3%)、神奈川県(48.5%)などの首都圏近郊の数字と比べると高めになっていますが、これは医療施設の充実度が多少なりとも影響しているのかもしれません。
地域によっては高度な治療を受けられる医療施設が少ないことも多く、自分が新型コロナウイルスなど未知のウイルスに罹患してしまった場合に、適切な処置を受けられないかもしれないという意識が、このような結果につながったのではないでしょうか。
実際に、筆者の両親も近くの大型病院の施設を確認して、万が一の時にはどの病院に行くべきか…といったことを2人で話し合っていました。
おわりに~コロナ禍でも生活充実度を高めるコツとは?
現在、新型コロナウイルスの感染拡大によって、私たちの生活様式は大きな変化を強いられており、今後どのように収束していくのかはいまだ不透明です。ある程度の不安を抱えながらの生活が続いていきますが、そんな中でも自分が納得できる生活スタイルを模索してみると、生活の満足度も高まるかもしれません。
同調査の中で、60~70代の人に対し「今のご自身の生活充実度は何点(自己採点)ですか」と聞いたところ、平均は68.7点でした。
そのうち平均点を超える70点以上の点数を付けた人は、「老後の備えとしての金融資産と資産運用」「健康意識の高さと運動」「生きがい(趣味、人とのつながり)」の3項目において、行動を起こしている傾向が高いことが明らかになっています。
コロナ禍はシニア世代をはじめ、すべての人の生活に影響を及ぼしていますが、不安や心配事ばかりに囚われずに、健康やお金に関する情報を自分から集めてみたり、今できることから行動してみることが、充実度の高い生活を送るカギになってくるかもしれませんね。
【参考資料】「老後を変える」全国47都道府県大調査2020(https://www.metlife.co.jp/content/dam/metlifecom/jp/corp/pdf/about/press/2020/201002.pdf)(メットライフ生命保険株式会社)
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