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2万4000円台に乗った日経平均、円高傾向懸念も一段上のステージへ

LIMO / 2020年11月8日 22時0分

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2万4000円台に乗った日経平均、円高傾向懸念も一段上のステージへ

【日経平均株価】テクニカル分析 2020年11月8日

バイデン氏優勢が報じられる中、日経平均は大幅に上昇

2020年11月6日の東京株式市場で、日経平均株価の終値は前日より219円95銭高の24,325円23銭となりました。4日続伸で、終値では約29年ぶりとなる高値を付けました。なお、2年前の2018年10月2日のザラバでは24,448円を付けています。

米大統領選で民主党候補のバイデン前副大統領が優勢となっていることを受けて、イベント通過の安心感から投資家が買いに回りました。一方、共和党のトランプ大統領も事前予想に反して票を伸ばし、一時は再選もあるのではないかという大接戦になりました。

バイデン氏が法人税の増税を行うと見られていることから、当初はバイデン氏が当選した場合は調整気味になるのではないかとも言われていました。しかし、実際には開票の不透明感が和らいだと好感される動きとなりました。

今週の動きはどうなるでしょうか。6日のダウ工業株30種平均は5日ぶりに反落しました。過去4日間で1,888ドルも上昇していたため、利益確定売りが出た形です。日経平均もこの1週間で1,348円あまり上昇しています。週初は短期的な調整になるかもしれません。

バイデン氏は現地時間の7日夜、勝利宣言を行いました。ただ、大統領選と同日に行われた連邦議会選で、下院は民主党が過半数の議席を維持する見通しですが、上院は共和党が過半数の「ねじれ」議会になる可能性もあると見られています。

これが株式相場にどのような材料になるのか判断が難しいところですが、多くの投資家は、民主党が掲げる法人税の引き上げ、医療保険改革などの政策が抑制されると見たようです。

ただし、「ねじれ」議会になると、新型コロナウイルスの感染拡大にともなう経済対策などの財政政策なども迅速に打ち出せなくなるわけですから、必ずしも「ねじれ」=株高になるとは限りません。

一つ心配なのは、日経平均が高値を付ける一方で、円相場も高値圏となっていることです。6日のニューヨーク外国為替市場で円相場は1ドル=103円30~40銭で取引を終えました。輸出関連株には逆風となっています。

長期間の保ち合いを抜け、一段上のステージへ

先週の日経平均の値動きをテクニカル面から振り返ってみましょう。前週は25日線だけでなく75日線も割り込んだことから、やや懸念されました。

しかし、足元の押し安値である10月2日の安値(22,951円)付近で下げ止まると、そこから反発、その後は大きな陽線が続き、直近の戻り高値である10月9日の高値(23,725円)、さらには心理的節目となる24,000円も終値ベースで回復しました。

今週以降の展開はどうなるでしょうか。6月の上旬以来、上値、下値ともにじりじりとは切り上がるものの、1,000円ほどのレンジでの保ち合い相場となっていました。何度も上値を抑えられる動きが続いていましたが、先週、ついにこの保ち合いを上抜けました。

注目すべきは、中期的なトレンドで見ても戻り高値となる1月17日の高値(24,115円)を終値ベースで超えたことです。まさに一段上のステージに上がったといっていいでしょう。

今週のポイントとしては、まずはこのステージを維持できるかどうかです。下値メドとしては、心理的節目となる24,000円、直近の戻り高値の10月9日の高値(23,725円)あたりになります。このあたりで下値をサポートされるようであれば、積極的に上昇の勢いに乗っていきたいところです。

逆に上値について、月足や年足などで長期的に見ると、バブル崩壊直後の1991年の27,300円付近まで、目立った節がありません。かなり視界が広がっています。チャートは、さらなる上昇に期待できる、いい形になっています。

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