「もしかして私って浪費家!?」老後を見据えて、みんなどれくらい貯金してる?
LIMO / 2020年11月13日 18時15分
![「もしかして私って浪費家!?」老後を見据えて、みんなどれくらい貯金してる?](https://media.image.infoseek.co.jp/isnews/photos/toushin1/toushin1_20276_0-small.jpg)
「もしかして私って浪費家!?」老後を見据えて、みんなどれくらい貯金してる?
人に聞きにくい話題の中で最もデリケートなものといえるお金の問題。皆さんはどれくらい友人や知人と話し合ったことがあるでしょうか。日本人は古くから他人の懐事情を気にすることははしたないことと教えられることが多かったため、お金の話題をあまり出さない人が多いように感じます。
とはいえ、自分の感覚だけで将来を見据えて「自分なりに」預貯金をしているだけでは不安になることはないでしょうか。自分ではちゃんとしているつもりでも、実は世間と感覚がズレている可能性も。皆さんのお金の理想と現実。実際どれくらいギャップがあるのでしょうか。
世間でいう「浪費家」って?
松井証券株式会社は、子どもと親のいる全国の20代から60代の男女800名を対象に「老後資金に関する調査(https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000132.000019241.html)」をおこないました。
調査では「年収の貯蓄割合に関して、あなたが思うそれぞれの言葉の定義について教えてください」と質問。金遣いが荒い「浪費家」と呼ばれる人の定義として挙げられたのが「年収の10%以下しか貯蓄していない人」、コツコツと倹約しながら将来を見据えている「貯蓄家」の定義として挙げられたのは「年収の30%以上貯蓄できている人」という結果になりました。(中央値での集計)
確かに、年収はひとりひとり違うので「いくら使っているからあの人は浪費家だ」というのは一概にはいえないものです。また、自分の年収に対しどれくらい貯めたいかというのを目安にしていると、今後わかりやすい目標になるかもしれません。月収20万円の中から6万円貯蓄にまわすのと、月収60万円の中から6万円貯蓄にまわすのでは、大変さが違うのは一目瞭然です。
身近にいる年齢や家族構成が違う人と比べ「自分は同じくらい貯めているから安心」と考えてしまうと、後々苦労するかもしれないので注意が必要です。
思い描いた理想の貯蓄。みんな目標達成できてる?
先ほどの調査では「年収の11%~29%を貯蓄にまわせていれば一般的」という結果がでました。続いて、「あなたの現在の世帯貯蓄額と、あなたが思う現在の生活における理想の世帯貯蓄額を教えてください。」という質問では、シビアな現実が見えてきました。
理想の世帯貯蓄額と現在の世帯貯蓄額は以下のような結果になりました。(いずれも中央値)
・20代 理想:480万円→現実:100万円(差額380万円)
・30代 理想:1000万円→現実:300万円(差額700万円)
・40代 理想:1000万円→現実:350万円(差額650万円)
・50代 理想:2000万円→現実:500万円(差額1500万円)
・60代 理想:3000万円→現実:1200万円(差額1800万円)
60代は他の世代よりも圧倒的に貯蓄額が上がっているとはいえ、みなさんが想像する理想の世帯貯蓄額にはなんと1800万円も足りていません。「30代・40代は子育てにお金がかかるが、子供の手が離れた50代になれば老後の貯蓄ができるはず」という予想に対し、現実はなかなか思うように貯まらないのが現実なのかもしれません。
将来を見据えてできること
それでは、私たちはこの先、ただ不安なまま老後を迎えるしかないのでしょうか。将来に向けて無理なくできることはどのようなものがあるのでしょう。
・子供が中学生になったのでフルタイムで働き始めた。教育費が増してきたけれど、それ以上に稼げるようになったので余剰は老後に向けて貯めようと思う。
・格安スマートフォンに家族で変更しました。小さなことだと思いますが、年単位で考えたらバカにできない金額です。
・今まで苦手意識があって付けていなかった家計簿をアプリで始めました。いろんなものと紐づけして管理しているので想像より楽に使いこなせ、無駄が可視化できるように。
・NISAやiDeCoの勉強。気になっているけれど怖いとずっと思っていました。後になるほどもったいない気がしたので後回しにしなでわからないことを調べています。
お金のことは苦手意識を持つ人も多く、特に多かったのが「怖い」という意見でした。何かを始めて損をしたくないと思うのであれば、自分でもできそうなものからはじめてみるのがいいかもしれません。
将来の不安をぬぐって今も幸せに
お金の使い方は人や家族によって全く違うため「いくらあったら絶対に安心」と言い切ることはできません。また、将来を楽観視する人・貯めていても不安視する人など性格によっても考え方は変わるもの。正解が一つではないため悩んでいるうちに無限ループにハマってしまうこともありますよね。
今回の調査により、世間が思う「使いすぎ」「節約上手」といったもののイメージがつかめたのではないでしょうか。また、理想とは裏腹に現実的にはなかなか上手に貯金ができている人ばかりではない状況を見ると、過剰に不安になる必要もないかもしれません。
いずれにしても、お金は今も将来も必ず必要なものなのでそのバランス感覚をうまく養うことで、未来の不安を拭いながら現在の生活も充実させることができることこそ、理想の形になってくるのではないでしょうか。
【参照】
松井証券株式会社「老後資金に関する調査(https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000132.000019241.html)」
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