早稲田・慶應の入試にも導入「主体性評価」、学生は賛成?反対?コロナ禍の影響も
LIMO / 2020年12月17日 18時45分
![早稲田・慶應の入試にも導入「主体性評価」、学生は賛成?反対?コロナ禍の影響も](https://media.image.infoseek.co.jp/isnews/photos/toushin1/toushin1_20350_0-small.jpg)
早稲田・慶應の入試にも導入「主体性評価」、学生は賛成?反対?コロナ禍の影響も
大学入試は学力が勝負と考えられてきましたが、文部科学省は受験生の人柄やこれまでの経験など主体性も評価の対象にするなど、大学入試の改革を進めています(※(https://www.mext.go.jp/a_menu/koutou/senbatsu/1397824.htm))。ただ主体性評価には受験生自身が少し不安を感じてしまうこともあるようです。
今回は㈱ODKソリューションズが行った「受験生の主体性評価への意識および新型コロナウイルスの影響に関する調査(https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000020.000037156.html)」に基づいて、主体性評価について考えていきます。
主体性評価とは?
㈱ODKソリューションズが行った「受験生の主体性評価への意識および新型コロナウイルスの影響に関する調査」のテーマとなっている「主体性評価」。これは「学力の3要素」である「知識・技能」、「思考力・判断力・表現力等」、「主体性を持って多様な人々と協働して学ぶ態度」を多面的・総合的に評価できるように、学力以外に受験生自身の今までの取組みや人柄も評価の対象にするというものです。
一般選抜(一般入試)においては、まだ採点対象とはなっていないのですが、2021年度入試においては、慶應義塾大学や早稲田大学、青山学院大学といった有名私立大学の多くが出願時に「主体性」「多様性」「協働性」に関する経験について入力を求めるようになっています。
受験生は主体性評価をどのくらい理解している?
主体性評価は本年度から徐々に導入されるのですが、受験生に「主体性評価の評価軸や評価方法について理解しているか?」と質問したところ、「理解している」が33.0%、「少し理解している」が38.5%で、71.5%が理解しているとわかりました。
主体性が重視されることに賛成する受験生は約8割
主体性評価をされることに関しては「賛成」が25.5%、「どちらかといえば賛成」が53.0%で賛成が78.5%となっています。
拡大する(/mwimgs/4/7/-/img_4700c80362e2fef449914e37750edcaf90321.png)
主体性評価に対しての考え(出典:ODKソリューションズ調べ)
主体性評価に期待することは?
主体性評価に期待することは、「学業以外に打込んだことを評価してもらえる」が48.0%で最も多くなり、「現状の学力よりも学習意欲・過程を評価してもらえる」45.0%、「一回の試験の本番で失敗するリスクを避けられる」37.5%となりました。学力以外の取り組みや努力が評価されることに期待しているようです。
拡大する(/mwimgs/0/6/-/img_0629d5bb1d14c9dbf52334bbf1819d23182526.jpg)
主体性評価が重視されることで、何を期待するのか(出典:ODKソリューションズ調べ)
主体性評価、何が不安?
一方で主体性評価には不安の声も出ています。大学の一般選抜で主体性評価を導入することに関しては、「不安がある」が28.0%、「どちらかといえば不安がある」が41.0%で69.0%が不安があると回答しています。
その理由としては「評価基準がわからない」が64.0%、「採点者によって評価が変わってしまいそう」が55.0%となりました。学力の場合には明確な点数になるので評価の基準がわかりますが、主体性評価は基準が曖昧になることも心配しているようです。
拡大する(/mwimgs/4/5/-/img_45f313b7e931a095f95aa508a10ad30f190231.png)
主体性評価に関して不安に感じていることについて(出典:ODKソリューションズ調べ)
コロナの影響も?!主体性として書けることがない
大学としては受験生の主体性について知りたい気持ちがありますが、受験生は主体性として書けそうな取り組みをしたのでしょうか。「行いたかったが十分にできなかった」が49.5%、「行いたかったが全くできなかった」が14.5%で64.0%の受験生が学業以外の取り組みをしていないことがわかります。その理由としては、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の影響があるとの回答が59.4%となりました。外出自粛や学校の休校もあり、機会を失ってしまったことがうかがえます。
まとめ
学業以外で、これまでの取り組みや経験を評価する主体性評価に関しては、賛成はするものの不安の声も少なくありません。評価の基準が曖昧なことも挙げられていました。特に今年はCOVID-19の影響で活動ができないなど、不公平さも感じているのかもしれません。大学入試は改革の途中でもありますから、今後の政策にも注目していきたいですね。
【参考】
「受験生の主体性評価への意識および新型コロナウイルスの影響に関する調査(https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000020.000037156.html)」 ODKソリューションズ調べ
【調査対象者】2021年度(2021年4月入学者対象)入試を控える高校3年生200名
【調査方法】インターネットリサーチ
【調査期間】2020年10月2日(金)~2020年10月6日(火)
【調査協力会社】㈱ネオマーケティング
(※)「大学入学者選抜改革推進委託事業(https://www.mext.go.jp/a_menu/koutou/senbatsu/1397824.htm)」 文部科学省
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