2020年冬「ボーナス返済」が黄色信号になったら、即やるべきこと。

LIMO / 2020年11月17日 0時25分

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2020年冬「ボーナス返済」が黄色信号になったら、即やるべきこと。

新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の影響により景気が低迷するなか、各方面で大規模な人員削減がおこなわれています。厚生労働省の発表によると、COVID-19新型コロナウイルスの感染拡大による影響による解雇・雇い止めなどで仕事を失った人は、7万人を超えたことが分かりました(※1(https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/koyou_roudou/koyou/koyouseisaku1.html))。

収入が減ったという声も多くなり、2020年の冬のボーナス支給額についても厳しい見通しが出ています。今後予想される経済状況を踏まえ、住宅ローンなどのボーナス払い返済に関する対処法を考えていきましょう。

【参照】
※1「新型コロナウイルス感染症に起因する雇用への影響に関する情報について(https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/koyou_roudou/koyou/koyouseisaku1.html)」厚生労働省発表 2020年11月6日現在集計分

「冬のボーナス少ないかも?」と感じたら

日本生命の調査によると、新型コロナウイルス感染症の影響を受けはじめた夏のボーナスの段階でも、平均支給額は約55.4万円(前年比5.6万円減)という結果でした(※2(https://www.nissay.co.jp/news/2020/pdf/20200703b.pdf))。世帯収入についても、全世代で「減った」方が「増えた」方を上回っています。その影響のためか、5月から支給開始となった特別定額給付金についても、使い道として最も割合が多いのは「生活費の補てん」だったことが判明しています。

《使い道が「生活費の補てん」の割合》

夏のボーナス…28.1%

特別定額給付金…30.7%

しかも景気悪化の影響は、夏のボーナスよりも冬のボーナスの方が大きくなる可能性が高いのです。というのも、年2回ボーナスがある企業の多くは、「支給される前の約半年」が査定の対象となっているからです。しかも給与額は賞与額に反映されますので、これまでの給与減が冬の賞与に影響する可能性が高まっています。

2020年冬のボーナス見通し

2020年冬のボーナス見通しについて、三菱UFJリサーチ&コンサルティングの調べ(※3(https://www.murc.jp/wp-content/uploads/2020/11/news_release_201109.pdf))によると大幅な減少が想定されています。民間企業の冬のボーナスの平均支給額については34万7806円(前年比10.7%減)と新型コロナウイルス感染拡大の影響が本格化し、大きく減少する見通しです。減少幅もリーマンショックの影響で大きく落ち込んだ2009年並みまで拡大すると予想されています。

業種別でみていくと、こんな感じです。

《業種別の2020年冬のボーナス見通し》

製造業…46万4871円(前年比9.2%減)

非製造業…32万3719円(同11.1%減)

このようにCOVID-19 流行の影響をより大きく受ける、非製造業での減少幅のほうが大きくなると見込まれています。一方、国家公務員(一般行政職の平均)については65万7,900円と、4.3%の減少幅にとどまりました。

【参照】
※2 ニッセイインターネットアンケート~「夏のボーナス・新型コロナウイルス感染症の影響」について~(https://www.nissay.co.jp/news/2020/pdf/20200703b.pdf)
日本生命保険相互会社(2020年7月3日発表)
※3 「2020年冬のボーナス見通し(https://www.murc.jp/wp-content/uploads/2020/11/news_release_201109.pdf)」三菱UFJリサーチ&コンサルティング 2020年11月9日発表

2020年冬のボーナス返済「今からできる対策」とは

先述のような見通しを考えると、「ボーナス払い」について検討すべき局面に来ている家庭も多いかもしれません。返済に遅れがあると信用情報に傷がつくことも。とりわけ、住宅ローンの場合は延滞状況が悪化すると自宅が差し押さえられる可能性があります。

ボーナス返済の比重が特に多いような場合は、返済計画の見直しなどを検討してみましょう。

[1]住宅ローン「返済苦しい」人の約8割が未対策?

ボーナスが削減されると、住宅ローンの返済も一気に厳しくなります。そのため、早めに借入先に相談しておくことが重要となります。

オンライン住宅ローンサービス「モゲチェック」を運営する株式会社MFSが2020年4月に実施した住宅ローン返済に関するアンケート(※4(https://www.mortgagefss.jp/pressrelease/1022/))によると、住宅ローンの返済について、「苦しくなっている(39.6%)」「今後苦しくなりそう(28.4%)」と、約7割から回答がありました。その一方で、実際に住宅ローンの解決方法を検討・実行したのは22.6%にとどまり、残りの77.4%は未対策だったのです。

いつまでボーナス支給水準の低迷が続くのか、この先は不透明です。返済計画の見直しについてはできるだけ早く取りかかりましょう。超低金利の今、借り換えを行うことで総返済額を減らすことができたり、月々・ボーナス払いの返済計画を組み直すことが可能となったりするケースもあります。

ただし、収入が減少している場合は、借り換え時の審査で影響を受ける可能性も。見直しを検討している場合はできるだけ早期に取りかかることをおすすめします。

[2]クレジットカードのボーナス払いの対策は

クレジットカードの返済については、毎月分もボーナス分も、引き落とし不能には注意が必要です。延滞になると信用情報に登録されたり、カードの利用が停止される可能性も。毎月クレジットカード払いにしている公共料金などに影響が及ぶ可能性もあります。

今後の請求予定額についてはクレジットカード会社のサイトのマイページなどで確認できたり、コールセンターへの問い合わせで案内してもらえるケースもあります。

まずは引き落とし予定額を早めに確認しておきましょう。また、今後の工夫としては、ボーナス払い分は利用せず毎月の一括支払いのみに限定するなど、クレジットカードの使い方も工夫しましょう。

[3]転職後の賞与支給に注意

さて、「賞与」というものは、必ずしもすべての労働者に支給されるとは限りません。前述の三菱UFJリサーチ&コンサルティングによる調査(「2020年冬のボーナス見通し」)では、賞与が支給される労働者(民間企業)は4,257万人(製造業726万人、非製造業3,530万人)にとどまってます。

厚生労働省の調査(※5(https://www.mhlw.go.jp/toukei/itiran/roudou/monthly/r02/0209p/0209p.html))によると「常用労働者(雇用期間に定めのない労働者)」は令和2年9月の速報値で5,133万人(事業規模5人以上、データでは「51,331千人」と表記)となっていますので、賞与が支給されるのは常用労働者の中でも約8割ということになります。

この先、転職を余儀なくされる可能性もあると思いますので、支給水準については確認が必要だといえるでしょう。

【参照】
※4「新型コロナウイルスによる住宅ローン返済への影響に関するアンケート(https://www.mortgagefss.jp/pressrelease/1022/)」株式会社MFS 調査期間:2020年4月17日~2020年4月18日(2020年4月27日プレスリリース)
※5「毎月勤労統計調査(https://www.mhlw.go.jp/toukei/itiran/roudou/monthly/r02/0209p/0209p.html)」令和2年9月分結果速報 厚生労働省(令和2年11月6日発表)

まとめにかえて

いまだ収束のきざしが見えないCOVID-19 。給与、雇用といった、はたらく私たちを取り巻く事情は例年になく厳しい状況におかれています。

コロナ禍で迎える初めての冬。ボーナス時にまとまった額の返済を予定しているご家庭は、少しでも危険を感じたら、その時点で対策を始めることが肝心です。

【参考】
※1「新型コロナウイルス感染症に起因する雇用への影響に関する情報について(https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/koyou_roudou/koyou/koyouseisaku1.html)」厚生労働省
※2 ニッセイインターネットアンケート~「夏のボーナス・新型コロナウイルス感染症の影響」について~(https://www.nissay.co.jp/news/2020/pdf/20200703b.pdf)
日本生命保険相互会社
※3「2020年冬のボーナス見通し(https://www.murc.jp/wp-content/uploads/2020/11/news_release_201109.pdf)」三菱UFJリサーチ&コンサルティング
※4「新型コロナウイルスによる住宅ローン返済への影響に関するアンケート(https://www.mortgagefss.jp/pressrelease/1022/)」株式会社MFS
※5「毎月勤労統計調査(https://www.mhlw.go.jp/toukei/itiran/roudou/monthly/r02/0209p/0209p.html)」令和2年9月分結果速報 厚生労働省

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