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【夫婦のお財布事情】4つの家計管理パターンでみる、「意外なデメリット」とは

LIMO / 2020年12月1日 18時45分

【夫婦のお財布事情】4つの家計管理パターンでみる、「意外なデメリット」とは

【夫婦のお財布事情】4つの家計管理パターンでみる、「意外なデメリット」とは

結婚して一緒に生活する上で問題となるのが、家計管理の問題です。共働き夫婦と一方のみが働く場合では管理の仕方は変わってくるでしょう。お財布を別にするケース、一緒にして夫婦のどちらかが管理するケース、共用の財布を作ってお互いで管理するケースなど、方法はさまざまです。

また、お小遣い制にした場合、いくらが妥当なのかも気になるところでしょう。

そこで、今回は夫婦のお財布事情を紐解いてみたいと思います。

最新!夫婦のお財布事情

松井証券株式会社が実施した「夫婦の家計管理事情に関する調査」(https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000120.000019241.html)によると、妻が家計を管理している割合は45.0%、夫が管理している割合は24.8%、別々に管理している割合は16.4%、共同で管理している割合は13.9%という結果になりました。妻が家計を管理している家庭が一番多いことがわかります。

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拡大する(/mwimgs/a/1/-/img_a17211ad6addef3c4e075d8822643d4452469.jpg)

出典:松井証券株式会社調べ「夫婦の家計管理事情に関する調査」をもとに筆者作成

この調査では、妻が管理していることに7割以上が満足していると答えています。家計管理は妻に任せるというのがスタンダードになっているようですね。

共働き家庭と専業主婦(主夫)家庭での違いも見ていきましょう。

リクルートブライダル総研が行った「新婚生活実態調査」(https://souken.zexy.net/research_news/newlywed.html)によると、共働き家庭では、「妻が管理」46.8%、「夫が管理」3.7%、「二人で管理」33.0%、「別々で管理」14.2%となっており、専業主婦(夫)家庭では、「妻が管理」89.5%、「夫が管理」0.6%、「二人で管理」2.8%、「別々で管理」2.2%となっています。

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拡大する(/mwimgs/c/d/-/img_cd282bafc2d1d157ce1f087f459781d354104.jpg)

出典:リクルートブライダル総研 調べ「新婚生活実態調査2018」を元に筆者作成

共働き家庭は、「妻が管理」が一番多くなっていますが、「二人で管理」は33%、「別々で管理」は約14%と一定割合を占め、2つを合わせると「妻が管理」よりも多くなります。一方専業主婦(主夫)家庭は9割近くが妻が管理しています。

どのように管理している?

次に管理の方法ですが、家庭ごとにさまざまなルールがあると思います。ここでは4つに分類して、それぞれのメリット、デメリットをみていきましょう。

①すべての収入を妻(夫)が管理して、お小遣い制にする
②それぞれの財布から一定額を出しあって生活費にする
③費目ごとに支払いを分担する
④夫(妻)が管理して、生活費として一定額を妻(夫)に渡す

①すべての収入を妻(夫)が管理して、お小遣い制にする

専業主婦(主夫)家庭はこのパターンが多いようです。メリットは、家計収支の全体像が把握できるので、任された側は効率よく家計運営ができます。デメリットは、お小遣い制にされた側が、家計について無頓着になることがあります。そうならないようにするためには、お金の話を面倒くさがらずに、互いに報告しあうことが大事です。

②それぞれの財布から一定額を出しあって生活費にする

共働き家庭では多いケースです。一定額を出し合って、共用の財布を作り、そこから生活費を支出します。メリットとしては、自分の収入は自分で管理できるため、経済的に自立した関係でいられます。これは裏を返すとデメリットとなります。相手の収入や資産状況がわからないので、「マイホーム購入時に当てにしていたらほとんど貯蓄がなかった」ということも起こり得ます。

③費目ごとに支払いを分担する

こちらも共働き家庭で見られる方法です。たとえば収入の多い夫が家賃や光熱費などの固定費を出し、妻は食費や日用品などの変動費を出すなど、ルールを決めて家計運営をします。こちらも②と同様、自分のお金は自分で管理できるため、経済的な自立が望めます。デメリットは月によって支出が変わってくるので、分担に不公平が生じたり、家計管理が複雑になってしまうことです。

④夫(妻)が管理して、生活費として一定額を妻(夫)に渡す

あまり多くはないようですが、専業主婦(主夫)家庭であるパターンです。収入を得ている側が、家計全体の管理を行い、日常のお金のやりくりは生活費を渡された側が行います。管理する側が家計管理が得意であり、正当に生活費を渡せるのであれば、この方法は有効です。デメリットは力関係が偏る場合があることです。

お小遣いの平均はいくら?

最後に、お小遣い制にしている家庭のお小遣いの金額について、新生銀行が行った「2019年サラリーマンのお小遣い調査」からご紹介しましょう。

男性会社員の平均お小遣い額 3万9,419円

女性会社員の平均お小遣い額 3万3,854円

<男性会社員のライフステージ別平均お小遣い額>

未婚者 4万6,741円

既婚・子どもなし(共働き) 3万6,908円

既婚・子どもなし(主婦・無職) 3万867円

既婚・子どもあり(共働き) 3万2,977円

既婚・子どもあり(主婦・無職) 3万5,965円

(出典:「2020年サラリーマンのお小遣い調査詳細レポート」(https://pdf.irpocket.com/C8303/QW2b/QENO/dkpj.pdf)新生銀行グループ)

男性も女性も平均が3万円台ということで、想像していた金額より多かったでしょうか、少なかったでしょうか。ライフステージ別にみると、独身の方がお小遣いは多くなっています。結婚後は家族のためにお小遣いセーブすることになるのは致し方ないのかもしれませんね。

各家庭それぞれにマッチした家計管理の方法があると思いますので、どれが正解ということはなく、今まで問題なく管理ができているのであれば、それを続けていくのがいいと思います。しかし、やりづらい、どちらかに負担がかかり過ぎる、問題が発生した、などということがあったら、ここで紹介している別の方法を試してみるのもよいでしょう。夫婦で充分なコミュニケーションを取り合って、スムーズな家計管理ができるといいですね。

参考

「<若年夫婦・熟年夫婦の実態を発表>夫婦間の隠し事1位は「お金関係」。半数以上が貯蓄額を正確にパートナーに伝えておらず、若年夫婦のサバ読み額は50万円!」(https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000120.000019241.html)松井証券株式会社のプレスリリース
「新婚生活実態調査」(https://souken.zexy.net/research_news/newlywed.html)リクルート ブライダル総研
「2020年サラリーマンのお小遣い調査詳細レポート」(https://pdf.irpocket.com/C8303/QW2b/QENO/dkpj.pdf)新生銀行グループ

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